概要
生後半年から1年ぐらいの乳児が、周囲で起きていることへの反応が良くなり、知恵を付け始めた頃に生じることが多いため「知恵熱」と言われるようになった。
よく「珍しく頭を使ったから知恵熱が出た。」ときに使われるが、それは間違いである。
近年は発熱の原因が明らかになることが多く、この用語はあまり用いられなくなっている。
知恵づきとは無関係で、その症状から最近では「ウイルスや細菌などの感染で起こる発熱」ではないかと考えられている。
乳児期前半は母からの免疫で熱も出にくいが、半年を過ぎた頃から出生時にもらった免疫が無くなり、外出の機会も増えることで風邪などの感染症に晒され熱だけが出るのではないかと考えられている。
発熱の仕組み風邪の熱と同じなので、一般の解熱剤が有効である。
知恵熱は医療用語ではなく、原因を特定できない発熱もあるが必ず病因があり「知恵熱」と診断する事は決してない。
発熱の原因が分からない場合は、できるだけ原因を知るための診察を受けるのがいいだろう。
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