袷とは、裏地のある着物である。
概要
秋の中頃から春にかけての寒い時期、涼やかな時期に着る。更衣の時期がはっきりしていたころは、10月1日から5月31日まで(要するに冬服を着る時期)に袷を着る。江戸時代には綿入りでない裏地のある着物のこともいい、袷は春に、冬には綿入れの小袖を着た。
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漢字として
- 意味
- 綿のない裏地のある衣服、裏地のある衣服、えり、副えの、衣紋、えりもと、という意味がある。
- 〔説文解字・巻八〕には「衣の絮(わた)無きなり」とある。〔康煕字典〕に引く〔急就篇〕の註に「衣裳の裏を施すを袷と曰ふ」とある。
- 字形
- 形声で声符は合。
- 音訓
- 音読みはコウ、キョウ(漢音)、コウ(呉音)。訓読みは、あわせ。
- 規格・区分
- 常用漢字ではない。JIS X 0213第一水準。
- 語彙
- 袷衣
異体字
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