謎カノンとは、謎に満ちた一見不可解な楽譜で書かれたカノン(音楽)のことである。
そもそもカノンとは
カノンといってもアニメやゲームのKanonのことではなく、有名な「パッヘルベルのカノン」等で知られている音楽技法の名称です。
蛙の歌などの輪唱もカノンの一種です。
パッヘルベルのカノンや蛙の歌は、それぞれのパートがまったく同じ旋律を演奏するので、同度カノン(またはユニゾンカノン)と呼ばれるカノンの一種にすぎません。
その他、音程をずらして追奏する2度カノン、5度カノン、オクターブカノン(度数が音程差)などの平行カノンや、音の上下を逆にする転回カノン(反行カノン)、音の長さ(テンポ)を変える拡大カノン、縮小カノン、時間方向を逆にする、逆行カノン(蟹のカノン)など様々なカノンがあります。
さらにそれらを組み合わせたり(例:拡大反行カノン)、同時に複数のカノンを組み合わせる二重カノン、三重カノンなどいろいろあります。
謎カノンとは
作曲者がカノンを楽譜にする際、カノンの追奏パートを記述せずに、ヒントだけの(あるいはヒントも無しに)不完全な楽譜で提示されているカノンが、謎カノンです。
蛙の歌も、楽譜にはもっぱら1パートしか書かれていませんから、ある意味謎カノンであるといえます(謎と言うには簡単すぎますが)。
ですので、謎カノンを演奏するには、まずその謎を解かなければなりません。パズルのようなものです。
答えは、一通りとは限りません。時には作曲者が想定していなかった答えが導かれることもあります。
ルネサンス、バロック時代にはそれなりに書かれていたそうですが、現在はバッハ以外はあまり知られていません。
謎カノンの実例
- 14のカノン(J.S.バッハ)→IMSLPのフリー楽譜
- 音楽の捧げもの(J.S.バッハ)→IMSLPのフリー楽譜
関連動画
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関連項目
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