BSD(Berkeley Software Distribution)とは、カリフォルニア大学バークレー校において開発・配布が行われたソフトウェア群、およびUNIX風オペレーティングシステムを示す。
概要
1977年、ビル・ジョイが開発、配布された1BSDが一番初期の物である。初期は単なるソフトウェアのパッケージ群だったが、そのうち学内で改良されたオペレーティングシステムなどを内包したものとなった。このとき、ネットワークプロトコルにTCP/IPを採用したことがその後のデファクトスタンダード化につながった。
1991年にリリースされた「Networking Release 2」では、AT&T由来のコードが残っているファイルが取り除かれていたが、リリース後半年もたたないうちにビル・ジョリッツが不足しているファイルを一から作り上げたうえで「386/BSD」と名付けてリリース。ここから「NetBSD」、「FreeBSD」、さらにNetBSDから「OpenBSD」が派生した。→ *BSD
その後USL社(UNIX System Laboratories。AT&TがUNIXの開発と販売を目的に設立)がBSDがの知的所有権を巡ってカリフォルニア大学に対して訴訟を起こすが1994年に和解。バークレー校はUSL社に訴えられることのない4.4BSD-Liteをリリースし、1995年に4.4BSD-Lite R2のリリースをもって、BSDの開発を終えた。
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関連項目
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