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『Ib』（イヴ）とは、2012年にkouri氏によって制作されたフリーゲームである。
10周年となる2022年にSteamで、さらに翌2023年にNintendo Switchでリメイク版が発売された。
概要
| ゲーム情報 | |
|---|---|
| ジャンル | アドベンチャー |
| 開発元 | kouri |
| 販売元 | PLAYISM |
| 機種 | Windows |
| 発売日 | 2012年2月27日 (ﾌﾘｰ) 2022年4月11日 (ﾘﾒｲｸ) |
| 価格 （税別） |
|
| 対象年齢 | -- |
| その他 | -- |
| ゲームソフトテンプレート | |
kouri氏によってRPGツクール2000で制作された、美術館を舞台としたフリーゲーム。
ジャンルはホラーアドベンチャーに該当する。なお、本作は全7種のマルチエンディングである。
ゲームの動作にはv1.06まではRPGツクール2000のRTPのインストールが必要（無料）だったが、v1.07からは本体単体で遊べるようになっている。
2012年2月27日にv1.00が公開され、同年3月頃から爆発的に知名度が向上し、
フリーゲーム界では人気の作品の一つとなっている。
作者ホームページにて、2014年6月よりv1.07が公開されている。アップデート内容はRPGツクール2000のRTPの不要化、動作の軽快化、そして違和感のあった台詞の手直し。「アップデートはもうしないよ～なんて、どこかで言った気もしますが、遊びやすくなるなら何回しても良いだろう・・・多分。
」とのこと。
一度プレイしただけでは気付かないような豊富なサブイベントや細かいギミック等が盛り込まれており、
フリーゲームのプレイヤー間では完成度が高いと評価を得ている。
また、制作者公認による韓国語版、中国語（簡体字、繁体字）版、英語版、ロシア語版、ドイツ語版も存在する。
ただし、公式では紹介されているだけでリンクはない。
2021年10月3日にkouri氏のTwitterでリメイク版を制作中であることが発表され、2022年4月11日にSteamで発売された。また、2023年3月9日にはNintendo Switch版がパッケージ版/ダウンロード版の双方で発売された。ほぼ全てのグラフィックが一新されており、新しい美術品やギミック、ズームモードなどが追加されている。
ストーリー
両親と共に美術館へ訪れた少女・イヴ。
美術館を歩き回り色々な作品を観ていると、いつの間にか周りに誰もいなくなっていた。
周囲を探索すると美術館に異変が現れはじめ……？
登場人物
イヴ
主人公の女の子。9歳。詳しくは関連項目へ→ イヴ
美術館を歩き回っていると、不思議な世界へ迷い込んでしまう。
また、その世界で見つけた薔薇（バラ）はイヴと一心同体（ライフ数）であり、花片がすべて散ると死んでしまう。
まだ幼いため、作品などに書かれた難しい字を読むことが出来ない。
薔薇の色は赤。
ギャリー
不思議な世界で出会った男性。口調はオネエ。ボロボロのコートの下はタンクトップ。詳しくは関連項目へ→ ギャリー
イヴと同様に薔薇を所持しており、それが散ってしまうとやはり死んでしまう。薔薇の枚数はイヴの２倍。
絵画の中から出てきた青い服の女に襲撃され、薔薇の花片をむしり取られ瀕死になっているところを、
イヴに助けてもらったことによって同行することになる。
一緒にいると、イヴには読めない難しい字を読んでくれたり、重い物を動かしてくれる。
薔薇の色は青。
メアリー
不思議な世界で出会った女の子。人懐っこい性格で、
そのためイヴともすぐ打ち解ける。彼女もまた薔薇を所持している。
走っていたところをイヴと当たってしまい、ギャリーに話し掛けられたことが切っ掛けで２人と知り合いになり同行することになる。
一緒にいると、作品に話し掛け、ギミックを発動させてくれる。
ギャリーと同じく同行することになるが…。 詳しくは関連項目へ→ メアリー
薔薇の色は黄。
二次創作・動画投稿に関して
二次創作（イラスト、小説、コスプレなど）や動画投稿（主に実況動画）に関しては原則許可されている。
ただし、作品を中傷する目的であったり、常識の範囲外のネタバレ（このフラグを立てればこのイベントが出るので～レベルの物）、
作品を使用して他人に迷惑をかける行為などは行ってはいけないという規定がある。
詳しい二次創作に関する規定は、作者kouri氏によるガイドライン「動画投稿・二次創作等に関して」を参照すること。
守れない場合、二次創作・動画投稿の禁止や作品の公開停止などの可能性があるためマナーには十分注意しなくてはいけない。
楽曲
本作品では印象的な楽曲が多数使用されている。これらは、ゲームフォルダ内の「data」フォルダの、さらにその中にある「Music」フォルダ内に音楽ファイルとして格納されている。
説明書テキストファイル「Ib_説明書」の中にも記載されているが、これらの楽曲の多くは様々なウェブサイトで配布されているものを利用規約に基づいて使用している。
Musicフォルダ内の「Ib_記憶」(タイトル画面のBGM)と「Ib_焦燥」の2つのファイルについては有料素材であることがkouri氏から明言されている。ユーザー間での非公式な情報では有料音源CD「おんこうくん Ｖｏｌ．２」からの楽曲とされているが、現在このCDは販売元ウェブサイトで試聴ができないため、確認するにはCDを通信販売で購入するか、取扱い店舗に足を運んで試聴する必要がある。のちに有志の調査により実際にCDに収録されていることが確認され、「Ib_記憶」の曲名が「ダイアリー」、「Ib_焦燥」の曲名が「恐怖 ビハインド・ザ・マインド」であることが判明した。
YASU pochi Guitar Diary
クラシック・ギターによる楽曲はこちらのサイトからのもの。同サイト管理人YASU氏によるギター演奏の録音である。
楽曲のmp3ファイルは同サイトの「自作曲集 Original songs」のページや「作曲者別 MP3集」のページで配布されている。ゲーム作成用素材というわけではなかったが、kouri氏がYASU氏に頼み込んで貸してもらっているとのこと。
また、同サイトの「Sheetmusic 楽譜」のページでは下記の「袋小路」、「かくれんぼ」、「旅立ち」の3曲の五線譜、TAB譜も公開されている。
YASU氏は自らのYoutubeアカウントにおいて、本ゲームに使用された楽曲の演奏動画、メドレー演奏動画(→1,2)を公開している。その中には自らのもの以外の楽曲のギターアレンジ演奏動画(「記憶」、「傀儡道化」、「Dining room」)などもある。また2013年5月以後に、タイトルや投稿者コメントで「for Ib」「for Mary of lb game」などと記した、Ibから着想を得て新たに作曲・あるいは演奏したらしき楽曲も多数公開した。
- 袋小路 (Blind alley) ： YASU氏の自作曲で、曲の解説コメントは「何もかも思うように行かない・・逃げ場の無い現実」。kouri氏によれば「ギャリーのテーマとして使用させて頂いている」とのことで、YASU氏もYoutubeアカウントでこの曲の演奏動画を投稿する際に「Garry's theme」や「Garry's song」と記載している。(→YASU氏演奏動画1,2,3,4,5,6)
- かくれんぼ (Hide-and-seek) ： YASU氏の自作曲。こちらもギャリー関連のイベントで印象的に流れるため、この曲もIbのファンの間で「ギャリーのテーマ」と呼ばれることがある。(→YASU氏演奏動画1,2,3)
- 旅立ち (Departure) ： YASU氏の自作曲。エンディングで流れる曲。(→YASU氏演奏動画1,2,3)
- 前奏曲ハ短調 (Preludio in C minor) ： アグスティン・バリオス作曲。Musicフォルダ内では「spreludenew」というファイル名となっている。オープニングで流れる曲。(→YASU氏演奏動画)
- 人形の夢 (El Sueño de la Muñequita) ： こちらもアグスティン・バリオス作曲。Musicフォルダ内では「doll」というファイル名となっている。ゲームオーバーの際に流れる曲。(→YASU氏演奏動画)
*Asterisk*
クラシック名曲サウンドライブラリー
- ソナタ 第12番 ニ短調 『ラ・フォリア』 (Sonata No.12 in D minor "La folia") ： アルカンジェロ・コレッリ作曲のバイオリンソナタ。Musicフォルダ内では「コレッリ_ラフォリア」というファイル名となっている。オープニング直後の、正常な状態の美術館で流れているBGM。
甘茶の音楽工房
フリーBGM DOVA-SYNDROME
Pianos DauGe
Presence of Music
下記5曲すべて同サイト管理人「Yusaku Kishigami」氏による楽曲。いずれもホラー・サスペンス作品向け素材として配布されている。Ibのゲーム中でも、不気味さや不安感を感じるような場面で流れている。
関連動画
プレイ動画・実況
「手描きIb」関連
作ってみた
MMD
MMDモデル
その他
演奏してみた・Ibアレンジ曲リンク
イメージソング・その他
関連静画
ドット絵
関連ピコカキコ
| Ib タイトル画面BGM「記憶」 |  |
|---|---|
| かくれんぼ (Hide-and-seek) | |
| かくれんぼ (Hide-and-seek) | |
| 袋小路 | |
| 旅立ち | |
| 傀儡道化 | |
| 「記憶」・「最後の舞台」アレンジ版 | |
関連コミュニティ
関連項目
関連リンク
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- 0pt
