「元
魔王が
居候したのは監視の意図もあると思うが、気にしない」というようなことを言っていたのを、後から
思い出して、気になった。
監視されていても気にしないと言い切るのが腑に落ちなかった。
理屈のみで、心がどこか足りないような。
結局それは、監視の意図もある、ということも描写したかっただけなのだろうか、とも感じた。
他の場面で、度々、「そうだな・なるほど」と感じる言葉はあった。思わず頷く言葉。
けれども後になってみれば、それらはあくまで知識・
情報という面(聞きかじりのもの)、だったのだろうか、と。どこか、経験による厚みがない、感じないと気付いた。
それもまた、物足りなさの一因。