九九式重門橋とは、大日本帝国陸軍が使用した工兵器材の1つである。
門橋とは、ボートを横に並べてその上に大きな板を渡し、人や物が乗れるようにした即席の橋、若しくは渡し船のことである。九九式重門橋は後者の渡し船に当たり、即席の橋を作る暇さえない戦場で戦車や車両、兵員を輸送するために開発された。この舟は1939年ごろに起きたノモンハン事件をキッカケに作られ、太平洋戦争等で活躍した。
九九式重門橋は最大計16tまでの重量物の積載が可能であったが、同時期に使用されていた九七式中戦車を搭載した場合は門橋や戦車の操作員を除いてほとんど積載できなかった。
三艘の組立式の木製のモーターボートと板で構成されていることから、九九式三舟重門と呼ばれることがある。
九九式重門橋のパワーアップ版。構成されるモーターボートの数も、5艘に増えて最大40tまでの重量物の積載が可能になっている。開発開始年度ははっきりしないが、1942年~1943年ごろに開発が始まったと思われ、大型化する新型戦車の積載を想定した。しかし、1944年ごろに試験を行い評価を得たものの、戦況の悪化に伴い生産はされていない。
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最終更新:2025/12/16(火) 08:00
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