夂

夂とは、降りるという意味の漢字である。夊とは関わりが深いが別の字。

漢字として

夂

Unicode

U+5902

JIS X 0213

1-52-73

部首

夂部

画数

3画

⼡

Unicode

U+2F21

意味・字形

象形。〔説文解字〕には「後より至るなり。人の兩脛、後より之れを致す者有るに象る」とあり、後方から行く意味で字形は人の両脛をうしろから押す形とする。しかし甲骨文の形は、足趾の象形（＝止）を上下さかさまにしたもので、降りる意味を表す。

白川静は、神が神梯を降るという字であるという。

夊も同様に足趾のさかさまの象形であるが別の字。

夂の左右逆にした字は𡕒（カ）で、夂と上下に組み合わせたものは降の初文である夅。

音読みはチ、訓読みは、くだる。

規格・区分

常用漢字ではない。JIS X 0213第2水準。

部首

夂は部首、夂部を作る。おもに冠として用いられる。部首の場合は、ふゆがしらとも呼ばれる。 降ろす、降りるという意味の意符として使われる。

互換文字

⼡はUnicodeにおいて夂と互換とされる字で、部首としての夂を表す。

用例

この字は単独では用いられない。