大東市とは (ダイトウシとは) [単語記事]

大東市とは、大阪府にある市である。

基本データ

面積……18.27km²
人口……115,200人（推計人口、2025年 2月1日）
人口密度……6,305人/km²
市の木……サンゴジュ
市の花……キク
隣接自治体……大阪市、門真市、寝屋川市、四條畷市、東大阪市、生駒市

概要

大阪市のベッドタウンとして機能・繁栄している、歴史的な魅力にあふれた資源がたくさんある北河内地域に位置する市。

「大阪市の東部に隣接する衛星都市として飛躍的発展が期待されるという明るい展望」を、「光は東方より」という古代ローマのことわざに託したことが市名の由来。

住みやすいまちづくりのキャッチコピーとして「大都市よりも大東市」を掲げている。

市内にはJRが3駅あり、大阪駅から住道駅までは約20分。

南北に東高野街道という京都と高野山を結ぶ街道があり、古くから陸運と水運が交わる交通の要所であった。

ゴールデンウィークには野崎駅から約1kmにわたって200店舗以上の屋台が建ち並ぶ野崎参りが開催され、10月にはだんじり祭りがある。

大阪しろな、ミニトマト、キクなどが主な特産品。

近場の協力工場とネットワークを作り企業間取引をしている小規模な町工場が多い。

世間的には高校野球の超強豪である大阪桐蔭や深北緑地、飯盛山があることで知られる。

市制施行55年を記念して作られたダイトンというマスコットキャラクターがいる。

冬になると住道駅を中心に「大東市スマイルイルミネーション」が街を彩る。

ちなみに四条畷駅と四條畷警察署は四條畷市ではなく大東市にある。

主な歴史

この付近は縄文時代前期の頃には生駒山の麓まで河内湾であったが、河内湾はどんどん縮小していき、弥生時代には河内湖になり中垣内や野崎、北条辺りに集落がつくられた。

古墳時代に入ると、多くの古墳が造営された。

中世には、大阪、京都、奈良の三都市に近いことから戦略上の重要地点として狙われ、たびたび戦火にさらされた。

戦国時代に入ると、飯盛城を拠点として河内や畿内一円を支配した三好長慶が現れる。三好長慶は、飯盛はあくまでも政治の中心であるとして飯盛城下に城下町をつくらなかった。

1704年、度重なる水害に苦しんでいた人々を救うため、徳川幕府主導で、それまで河内に入ったあと、北に向かって流れ淀川に合流していた大和川を、現在の柏原市役所付近から西に向かわせて直接、堺の海に流れ込むように流れを変更する「大和川の付け替え」と呼ばれる大治水工事が行われた。もとの大和川や池跡などは、新田に開墾された。現在の大東市の平野部の大部分はこの新田開発の際に誕生している。

明治時代に入ると、浪速鉄道(現在のJR 学研都市線)が開通。

第二次世界大戦後になると企業が続々と進出し、それに伴い人口も増加していく中、1956年 4月1日、南郷村、住道町、四条町が合併し、大阪府下22番目の市として大東市が発足した。当時の大東市は人口3万人ほどだったが、1975年には約11万人ほどになった。

1972年と1975年には集中豪雨とそれによる河川氾濫により未曾有の水害に襲われ多くの市民が被災した。1972年に寝屋川の堤防が洪水で決壊して市域が水没する災害が起こったことで、被害を受けた住民は国家賠償法第2条に基づく損害賠償を求め、国、大阪府、大東市を被告として提訴した。この訴訟は「大東水害訴訟」と呼ばれる。詳しくはWikipediaへ→大東水害訴訟

この大水害の経験から下水道事業や河川改修事業が重要課題に掲げられ、住道駅、野崎駅、四条畷駅の三拠点を中心にした街づくりがすすめられた。

近年は子育てサポートに力が入れられている。

主な観光スポット

堂山古墳群

寺川で発見された8基からなる、市の史跡に指定された古墳群。

ここに埋葬されていた刀剣や甲冑などは、大阪府指定文化財に指定されている。

この辺りは当時、河内湖という、大きな湖の港になっており、ここに埋葬されていたのは、海外からの来訪者を見張る役割をしていた権力者ではないかと推測されている。

慈眼寺

飯盛山を少し南に下ったところにある十一面観世音菩薩をご本尊とする、曹洞宗の禅寺。

『野崎小唄』で歌われ、野崎観音の呼び名で親しまれている。

5月1日から8日までの期間中に行われる野崎参りは、江戸時代から続く大東の名物イベント。上方落語の演目にもなっている。

近年は船での野崎参りを再現するクルージングツアーも開催されている。

深北緑地

大東市深野北と寝屋川市河北中町にまたがって所在する、大阪府営の多目的遊水地として整備された公園。

テニスコートやサッカー場、軟式野球場、BBQ広場、ドッグラン、トレーニングルームなどがある。

大東市立野外活動センターキャンピィだいとう

青少年育成を目的としたプロジェクトアドベンチャーが行われるキャンプ場。

本館は200人ほど雑魚寝でき、テントでも100人ほど、コテージで50人ほどが宿泊可能。

バーベキュー器具の貸し出しも行なっている。

滝谷楠水の場

四條畷や大東のハイキングコースになっている湧水場。

休憩所があり、地域の人々の憩いの場として利用されている。

大東市単語

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概要

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