東知床市(ひがししれとこし)とは、平成の大合併によって北海道根室管内に誕生するかもしれなかった市である。
濃赤 | 最終的に合併協議会に残った町 |
淡赤 | 合併協議会に参加したが離脱した町 |
世界遺産で有名な知床半島は、東側が羅臼町(根室管内)、西側が斜里町(オホーツク管内)で構成されている。2町は知床を分け合う関係だが、間にそびえる険しい知床連山の存在もあって交流はそれほど盛んではなく、互いに合併しようという機運はいまいち盛り上がらずにいた。
そんな2町も、平成の大合併の時期になると周辺自治体との合併を模索しはじめ、羅臼町は2003年6月27日、同じ根室管内の中標津町・標津町・別海町が参加する合併協議会に参加した。
ところが、この合併計画に早速暗雲が立ち込める。まず別海町が2003年11月30日に離脱を表明、次いで2004年6月13日には標津町が住民投票の結果を受けて離脱したのだ。
残された羅臼町と中標津町は、飛び地になってしまうもののその後も市への昇格を目指して合併を模索し続け、新市名を東知床市にすることを決定。「東」と付けたのは、知床の片割れである斜里町に配慮したためであるが、その斜里町から早速市名に「知床」を入れる件について物言いがついてしまう。最終的に斜里町側は「知床」を含む市名を容認したものの、住民の間では羅臼町はともかくとして中標津町が「知床」を名乗ることに対する違和感が強く、2004年11月28日に中標津町で実施された住民投票では合併反対が多数を占めた。これを受けて、中標津町は羅臼町との合併を断念し、合併協議会は解散。根室市に次ぐ根室管内第2の市の誕生は、幻と消えた。
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最終更新:2024/06/04(火) 19:00
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