廷

廷とは、政務を行う場という意味の漢字である。延は別の字。

漢字として

常

廷

Unicode

U+5EF7

JIS X 0213

1-17-68

部首

廴部

画数

7画

音読み（常用）

テイ

訓読み（常用）

-

閮

Unicode

U+95AE

部首

門部

画数

15画

意味

政務を行う場、裁判を行う場、正しい、平らか、（庭と通じて）庭、という意味がある。〔説文解字・巻二〕に「朝中なり」とある。

字形

形声。声符は𡈼。ただ金文の字形は𡈼には従わず、それについては諸説ある。階段と人を表し天子が朝政する意とする説、仕切られた場所で人が盛土に香り酒を注ぐところで廟の庭を表すとする説（白川静）などがある。

音訓

音読みは、テイ（漢音）、訓読みは、にわ。

規格・区分

常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

声符

廷を声符とする漢字には、侹、娗、庭、挺、莛、梃、珽、筳、綎、蜓、艇、鋌、頲、霆などがある。

語彙

廷尉・廷臣・廷吏

異体字

• 閮は、〔漢語大字典・異体字表〕にある異体字。〔集韻〕には「門中なり」とある。