あかいいと(ポケモン)

あかいいと(ポケモン)とは、ポケットモンスターに登場するアイテムの1つである。

概要

「あかいいと」が初めて登場したのは第四世代（ダイヤモンド・パール）。その効果は以下のようなものである。

ポケモンに持たせておくとメロメロ状態になったとき相手もメロメロ状態にする。

つまり、受け身なお互いメロメロ状態するアイテムである。
お互いをメロメロにするアイテムである。

メロメロ自体の効果は以下の通り。

メロメロ（状態）：50％の確率で行動に失敗する。場のモンスターが変化しない限り自然回復しない。

こう書くと強く見えるかもしれないが、メロメロ状態にできるのは異性だけである。当然っちゃ当然だが。
これが自分のメロメロ解除しつつ相手もメロメロにするならまだ使えるアイテムだったかもしれない。

第五世代でミロカロスが隠れ特性「メロメロボディ」を手に入れたことで少し話題に上がったことはあるが、メロメロボディが接触技でないと発動しない残念仕様なので結局は使われることはほぼなかった……。

ぶっちゃけ、ここまでは正直前座だ！

そして最新作、XYこと第六世代。
旧作での乱数調整産が12月のポケバンク解禁まで持ってこれないため、前作で乱数調整のぬるま湯に浸かっていたトレーナーたちが厳選に四苦八苦していた時、ゲームディレクター増田順一によって爆弾が落とされる。

バトルディレクター森本くんに聞いたんだけど、
道具「あかいいと」を持たせて育て屋に預けると、
ポケモン2匹の「のうりょく」の生まれつきの強さから5種類を引き継ぐんだって！

――Twitter / Junichi_Masuda 2013年10月18日 - 18:42

ポケモンのステータスは何種類あるか、ここを読んでいる人たちなら知っているはずである。
HP・攻撃・防御・特攻・特防・素早さの6種類だ。そう。6種類だ。

あ、6種類×2の12種類から5箇所なら6V同士を預けて最低3Vかぁ。って思ったそこのあなた。ポケモンをなめておられます。
同じ箇所が遺伝する場合、別の場所が出るまで再選択されるという内部処理があるのだ。
つまり6V同士を預けて厳選すれば、最低5Vとなるのである。
これなら乱数調整なんて言うグレーゾーンを綱渡りせずとも5Vがウハウハ生まれます。

でも個体値Vなんて持ってないという人。XYでルリリやスボミーを試しに捕まえてみましょう。
タマゴ未発見グループに所属するベイビィポケモンと言われるポケモンたち。最低3Vなんですよ。^[1]
そのため、孵化を準備する敷居も今作は低い。ちなみに性格厳選用のシンクロポケモンは生息地のポケトレ難易度的にラルトスよりケーシィのほうが集めやすい。
3V同士の親を預けて、孵化厳選すれば30分後くらいには5Vが数匹生まれていることも珍しくない。

じゃあ、過去作乱数調整やってたグレーゾーン連中は完全に涙目かというと、そんなことはない。
そいつらは過去ロムにおいて6Vメタモンやめざ個体理想メタモンを所持しているためである。

そして、今作はメタモンがいれば夢特性は量産できる。
しかも、メタモンは孵化で増やすことができない。

……ただし、6Vメタモンを使えるようになるのはポケバンク解禁後なんだけどね。^[2]

これらの仕様により、厳選勢に救いの手を差し伸べ、かといって乱数調整勢を完全に奈落に叩き落とすわけでもないという奇跡とも言える調整を施したアイテムへと変貌することとなったのだ。

少なくとも12月までは乱数調整勢より厳選勢のが有利なのは変わらない。
これが発売と同時ならこうはいかなかっただろう。まさに乱数と厳選の醜い争いを止める赤い糸になったのだ。

関連項目

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• ポケモン
• 個体値

脚注

1. *伝説のポケモン（タマゴ未発見）を高個体値にするための仕様だと思われる。
2. *一応、ポケトレを使えば3V以上確定のメタモンは入手可能。