おとめ座 単語


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オトメザ

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おとめ座
Virgo

略符 Vir
象徴 the Virgin
起源 古代 プトレマイオス
概略位置 赤経:13
赤緯:0
正中日時 5月25日21時
広さ 1294平方度(2位)
3.0等以上の恒星数 3
最輝星 スピカ(1.04等)
メシエ天体数 11



隣接する星座
うしかい座
かみのけ座
しし座
コップ座
からす座
てんびん座
へび座(頭部)
うみへび座

おとめ座とは、黄道十二星座の一つ。トレミーの48星座の一つでもある。

全天でうみへび座に次いで2番目に広い星座である。

概要

黄道十二宮の6番目・処女宮にあたり、だいたい8月23日(処暑)から9月23日(秋分)頃まで太陽が留まる。 

α星は1等星のスピカ。「真珠星」の和名を持ち、うしかい座アルクトゥルス、しし座デネボラとともに春の大三角形を形成している。

現在、秋分点がおとめ座内にある。

また、おとめ座の方向にはおとめ座銀河団がある。このため銀河を多数観測することができる。

主な天体

恒星

  • α:スピカ(Spica)
    • おとめ座で一番明るい1等星。女神が持つ稲穂の先にあたる。
      北斗七星のひしゃくの柄からアルクトゥルスを経由する春の大曲線の終点にある青白い星で、容易に見つけられる。
  • β:ザヴィザヴァ(Zavijava)またはアララフ(Alaraph)
    • β星だが、おとめ座では5番目に明るい。
  • γ:ポリマ(Porrima)
  • δ:アウバ(Auva)
  • ε:ヴィンデミアトリックス(Vindemiatrix)

データ

名称 視等級 絶対等級 距離(光年) スペクトル型 変光星型 変光幅 備考
α スピカ 1.04 -3.380 249.62 B1III-IV+/B2V 脈動変光星
ケフェウス座β型
5重連星
γ ポリマ 2.74 -1.024 39 F0V+F0V 2重星
ε ヴィンデミアトリックス 2.83 0.37 102 G8IIIvar
ζ ヘゼ 3.38 1.62 73 A3V
δ アウバ 3.39 -0.57 202 M3III
β ザヴィザヴァ 3.59 3.40 36 F8V
μ リジル・アル・アワ 3.87 2.51 61 F2III
η ザニア 3.89 -0.53 250 A2IV
ι シュルマ 4.07 2.42 70 F7V

星団・星雲・銀河

ε星の西5°~10°の場所におとめ座銀河団があり以下の銀河が含まれる。

  • M49、M59、M60、M87 楕円銀河
    • M87はウルトラマンの出身となる予定だったが、誤植によりオリオン座M78となってしまった。
  • M58 棒渦巻銀河
  • M61、M90 渦巻銀河
  • M84、M86 レンズ状銀河

また、おとめ座銀河団に属さない銀河も多数存在する。

  • M104 ソンブレロ銀河
    • スピカの西11°に位置する銀河。メキシコの民族衣装「ソンブレロ」に似ていることから名付けられた。
      楕円銀河の中に円盤が収まった複雑な構造をしている。

その他

  • PSR B1257+12
    • パルサー。1992年に系外惑星が発見され、太陽系以外の惑星の存在が判明した初めての天体となった。
  • 3C 273
    • 初めて認識されたクエーサーであり、クエーサーの中では視等級が最も明るい。
  • VIRGOHI21
    • おとめ座銀河団に属する。初の暗黒銀河の候補。

ギリシャ神話

古代メソポタミアに由来する。そこではFurrow(畝)とFrond(葉)の2つの星座があり、2人の女性が描かれていた。
「畝」はしし座の尾と鞭または麦穂を持ち、「葉」 は「エルアの葉」と呼ばれるナツメヤシの葉を持っていた。後のヨーロッパではこれらが統合され、1人の女性が麦穂と葉を持つようになった。

メソポタミア神話やギリシャ神話などでは、著名な女神たちはおとめ座にまつわる神話を持つ。

アストライアーとする説

昔、人間が仲良く暮らしていた時代は、神もまた地上で人間と仲良く暮らしていた。しかし後に現れた人間たちは争ってばかりだったので、神は1人ずつ天に帰っていった。

最後まで残った正義と天文の神アストライアーは人間に正義を教えていたが、彼女もついに人間に失望した。そして自ら天に昇っておとめ座となり、持っている天秤はてんびん座となった。

デーメーテールまたはペルセポネーとする説

豊穣の女神デーメーテールの娘ペルセポネーは、妖精と花を摘んでいるときに冥神ハーデースに略奪され妻となった。母デーメーテールはこれに激怒し、ゼウスはハーデースに、ペルセポネーを天界に帰すように命じた。

ペルセポネーは天界に戻ったが、冥界のザクロを口にしてしまったため、1年のうち4か月は冥界で過ごすことになってしまった。こうしておとめ座が天に昇らない4か月は、穀物の育たない冬となった。

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関連項目

  • 星座の一覧
  • 黄道十二星座
  • おとめ座銀河団
黄道十二宮
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