そうりゅう 単語


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ソウリュウガタセンスイカン

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曖昧さ回避

そうりゅうとは、

  1. 海上自衛隊の最新鋭潜水艦のネームシップ。
  2. 弾幕アクションゲームプレイヤーの一人。 → マイリスト

本項では「1」及び「そうりゅう」型艦艇について記述している。

概要

そうりゅう

海上自衛隊のそうりゅう型潜水艦一番艦「そうりゅう」(SS-501)。計画名16SS。2005 年3月31日進水、2009年3 月30日就役。

同型艦として二番艦「うんりゅう」(SS-502)が2010年3月25日就役、三番艦「はくりゅう」(SS-503)が2011年3月14日就役、四番艦「けんりゅう」が2012年3月就役予定で現在艤装中。

海上自衛隊初の本格的スターリング・エンジンによるAIP(非大気依存推進)機関搭載潜水艦。

「はやしお」での運用テストを経て本格的に搭載されたスターリング・エンジン(ライセンス生産+一部国産の組み合わせ)により、潜水航行可能な時間は従来型の数日間から14日間に伸び、飛躍的な進歩を遂げることになった。

※ただし、スターリング・エンジン駆動に必要なケロシンや液体酸素を消費してしまうと潜水航行は従来型と同様となる。つまり一回だけの長時間潜行だと思ってもらってよいかもしれない。

また、スターリング・エンジンの出力は60kwsであり潜水艦に必要な電力をすべて賄うことはできず、高速航行のために従来通りのバッテリも併用しているほか、既存の動力機関としてディーゼルエンジンも搭載したハイブリッド型ともいえる形となっている。

外見的特長は、前級である「おやしお」型の葉巻型の船体を引き継いでいるが、艦尾がこれまでの十字舵からX舵に変更されている。X舵に変更したことで従来の十字舵より舵の扱いが難しくなるものの、高い水中運動性を得られるほか、一つの舵が故障しても他の舵を用いることで艦の航行が可能になるというメリットがある。

また他にも、それまでの光学式潜望鏡だけではなくカメラとモニタの組み合わせによる非貫通型潜望鏡など様々な新機軸を搭載している。

五番艦(改そうりゅう型?)からは、蓄電池は従来の鉛蓄電池から、リチウムイオン蓄電池に変更された。

発火などの問題点もあるが、メモリ効果による蓄電能力の低下などは低く、長時間の放電が可能でありその性能は従来のものにくらべて2.5倍とのこと(技術研究本部発表)。

また、防衛省技術研究本部(TRDI)では現在、スターリングエンジン型AIPではなく純酸素を用いた燃料電池発電システムを開発中である(平成23年終了予定)。[1]

これらの実用化によって、さらに長時間航行が可能になると思われる。[2]

武装は通常の魚雷のほかに対艦ミサイル、ハープーンblock2を搭載。実はこのハープーンblock2、巡航ミサイルとまではいかないが対地攻撃能力をもつ。つまり「そうりゅう」は水上艦艇も持ちえていない攻撃能力をもったということになる。

艦名について

それまで潜水艦は「~しお」という名称基準があったが、2007年の名称基準の改正で潜水艦に「瑞祥動物(縁起の良い動物)の名」が使用できることになった。これにより龍、鳳凰、雉、麒麟などの命名が可能となった。

海上自衛隊とその前身である大日本帝国海軍において、艦名に五行思想の五龍(五竜)に由来する「そうりゅう(蒼龍)」が使われるのは三代目となる。

初代は明治時代で御召艦として使われた木造船。二代目は言わずと知れた大日本帝国海軍の空母「蒼龍」である。

二番艦「うんりゅう」も大日本帝国海軍の空母「雲龍」から艦名を継いでいる二代目である。[3]

三番艦「はくりゅう」は五行思想の五龍(五竜)の一つ、「白龍」に由来する大日本帝国海軍の艦艇名を引き継がない日本の艦艇名として初登場の艦名である。

四番艦の艦名「けんりゅう」も同様に初登場の艦艇名となった。

瑞祥動物の青龍(=蒼龍)・赤龍・黄龍・白龍・黒龍の五龍(五竜)の内「蒼龍」と「白龍」が使用済みとなり、五龍の他の瑞祥動物は「応竜」程度であり、今後命名に利用出来そうな「~りゅう」名前の数はそれ程無さそうだ。

他に命名の可能性がある「~りゅう」は、「瑞龍」、「昇龍」と言った感じのいかにも縁起が良い・幸運そうな名前が想定される…。

平成18年度艦(つまり4番艦)までは「~りゅう」となるという話もあり、5番艦からは新たな命名がスタートするのであろう。

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関連項目

  • 軍事関連項目一覧
  • 軍用艦艇の一覧
  • 海上自衛隊
  • 潜水艦
  • スターリングエンジン

脚注

  1. *http://www.mod.go.jp/trdi/research/gaibuhyouka/pdf/AIP20.pdf
  2. *元々海上自衛隊がAIPとして選択したのは燃料電池発電型だったが、水素保存技術の実用化が遅れた為にスターリング・エンジンを繋ぎとして導入した。が、漸く実用化に目処がつきつつあるようだ。
  3. *雲竜と言えば、大相撲横綱の土俵入り二つの型の一つが「雲竜型」で知られている。
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