はいっクズ確定ぶっ殺しますとは (ハイックズカクテイブッコロシマスとは) [単語記事]

はいっクズ確定ぶっ殺しますとは、猿渡哲也の漫画『TOUGH 龍を継ぐ男』の登場人物悪魔王子の台詞である。

概要で火が付く―

単行本25巻に収録されているBATTLE.296「幻魔の治療」に登場するセリフ。

動物園のゴリラにケンカを売った挙句、逆に遊ばれて窮地に陥る宮沢鬼龍。そこへ突如悪魔王子が現れ、灘秘伝の技”幻魔拳”でゴリラを撃退、鬼龍を救出した。

悪魔王子に助けられたことに驚く鬼龍は、悪魔王子にその目的を問う。彼は素直に「”悪魔を超えた悪魔”鬼龍の息子だから”悪魔王子”」と名乗っていることや鬼龍を父親だと思っているから救出したこと、幻魔拳を獲得できた経緯などを、まるで100点満点のテストを自慢する子供みたいに嬉々として語る。

そして悪魔王子は、「自分を鬼龍の息子として認めてほしい」と持ち掛ける。
鬼龍の遺伝子を使って生み出された”人間兵器”ガルシアが鬼龍を父と慕っていたのと同様に、ガルシアのクローンである悪魔王子も鬼龍を父親のように感じていたのだ。
だが鬼龍の返答は

「フンッお前なんかを息子と認めるわけないだろう」

という素っ気ないもの。鬼龍は元から、人為的に作られたガルシアたちを息子と認めようとしていないのである。一瞬の間の後、悪魔王子はゾッとするような笑みを浮かべながら

「はいっクズ確定ぶっ殺します」

と宣言するのだった。

この発言の後も、ぶっ殺すと言いながらもしばらく会話を続けたりベッドやガラス窓にぶっ飛ばす程度にとどめたりと、本気で鬼龍をパパとして愛しているような素振りが見受けられる。他にも悪魔王子の「きっと昔はね」構文や「龍を継ぐのは龍星。龍星は宮沢静虎や熹一が守る」とまたもや宮沢一族を巻き込もうとする鬼龍など、見どころのある展開が続く。