アイザック・クラーク(Isaac Clarke)とは、
Electronic Arts発売のホラーTPS「DeadSpace」シリーズ本編の主人公であり、宇宙最強のエンジニア兼豆腐。
通称はアイザックさん・( 三)etc・・・。
本来は上級エンジニア兼通信技師で、Concordance Extraction Corporation社(CEC)所属のしがないサラリーマンであり、スーパーソルジャーでも伝説の戦士でもない。(←コレ重要)
作中年齢は一作目で43歳。三年後の惨劇を描いた「2」では46歳となっている。(が、若返った)
「3」では詳しい年代設定が明記されてないので不詳だが、「2」の頃よりは歳を食っている。
また、DSシリーズ以外のEA作品への外部出演も多く、国内メーカーのコトブキヤ等からスタチューやフィギュアが発売されるなど、国内外でも人気の高さが伺える。(本来DSシリーズは基本的に日本発禁なのだが・・・)
なお、名称はSF三大巨匠のアイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインライン、アーサー・C・クラークの内二人から引用。
後述の両親の名もSF作家のポール・アンダーソン及びオクタヴィア・E・バトラーに由来。
アメリカ東海地方の出身。宇宙開発・テラフォーミングが進んでる本作の世界観では割と珍しい地球出身。
※余談だがモバイル版のヴァンダル(ケリー・ノートン)が宇宙船、タイラー・レディコフは火星出身。また、幾つものコロニーが存在し、3の主要人物の一人カーヴァーの家族が住んでいたUxor等がそれ。
両親は著名な建築家で、造船設計者でもあるポール・クラークとオクタヴィア夫妻。
父ポールはアイザックが幼少期の頃にGalactic Union Marine Corp社(GUMMC)の要請で宇宙勤務になってからの足取りは不明。
地球政府が絡んでいるらしく、行政命令で機密扱い。実際にアイザックは後にコンタクトを取ろうとしたが、一蹴された模様。
また、母オクタヴィアは夫の宇宙勤務の後に鬱病等で精神に失調をきたし、一時は精神科で治療を受けていたがChurch of Unitology(以下ユニトロジー教会)に入信。
家財の大半を注ぎ込んだもあって、一般信者では高位の「Vasted-Level」となっている。
※この事がアイザックのユニトロジー教会への嫌悪の原因になっている可能性がある。
学生時代のアイザックは機械学・電気学エンジニアを専攻。これらの分野で高い成績を挙げており有名学校への推薦もあったが、
財政上の理由(恐らく母オクタヴィアが原因)からマイナーな学校へ入学、学校側から授業料や財政の助けを得て通っていた模様。
卒業後は商船海兵隊に入隊。マイナー校出身にも関わらず機知に富んだエンジニアとして評価され、入隊から二年後には主要航路に近い部分を任されるほどの地位だった。
除隊後は上述のCEC社所属のエンジニアとして勤務。
その間にニコール・ブレナンと出会い、ウェルズ級採掘宇宙船「USG Ishimura」へ推薦までの数年間同棲していた。
尚、ニコールが「Ishimura」に転属できたのはアイザックの推薦によるもの。(2のプロローグ参照)
※コミック版では一時アイザックも「Ishimura」勤務していたこともあり、その内情を知っていた(特にユニトロジスト関連)為、「2」とは逆にニコールの転属に反対していた。
以上の経歴は、「1」クリア後に閲覧できるザック・ハモンドのCEC上部宛テキストログから。
そして、西暦2508年に起きた「USG Ishimura」での事件=「DeadSpace」から彼の運命は激変してしまう・・・。
恋人ニコールからSOSとも取れる映像ログを受けたのを理由に、
イージスVII星系で採掘作業を行なっていたCEC所属の「USG Ishimura」からの修復要請にザック・ハモンドやケンドラ・ダニエルズ等と共に志願。
しかし、「USG Ishimura」内部は既に死体と死臭で溢れ、異形の化物・ネクロモーフが跋扈する地獄と化していた。
彼はネクロモーフを「解体」しつつユニトロジストで残念ハゲのマジキチ博士チャールズ・マーサーの妨害がありながらも、ニコールの捜索・船のシステム修復に奔走するが、
次第に状況が絶望的であることが明らかになり、一応の上官にあたるザック・ハモンドの提案でCECに見切りをつけ、「Ishimura」脱出の手段を模索することに。
(間接的に)ハモンドのせいで地球政府軍の巡洋船「USM Valor」までもが「Ishimura」に墜落、
更に「Valor」のクルー達もネクロモーフ化してしまうが、これがきっかけで脱出の足がかりを得ることになる。
ハモンドはアイザックの目の前でネクロモーフに惨殺されてしまうが、代償としてショック・ポイント(本シリーズにおける、所謂ワープ航法技術)に必要な特異点装置を入手。
その後、数少ない生存者の一人である割と頭が残念なテレンス・カイン博士により、「Ishimura」で起きた惨状は採取した建造物「Red Marker」、そしてイージスVIIに巣食う巨大ネクロモーフ「ハイブ・マインド」によることが知らされる。
カイン博士によると「Red Marker」をイージスVIIに戻せばこの状況が収まるとのことで、彼に協力することに。
しかし、脱出艇に「Red Marker」を収容した所でカイン博士がケンドラによって射殺される。
実はケンドラはCECではなく地球政府のスパイで、「Red Marker」─厳密には200年前に地球で作られ、そしてイージスVIIに放棄された「Marker 3A」を回収するための工作員だった。
直後、そこまでに1度だけアイザックの目の前に現れ、協力してくれたニコールが再び現れる。
そして彼女と共にケンドラから脱出艇と「Red Marker」を奪還。
イージスVIIに向かい、「Red Marker」の封印に成功・・・と思われたがケンドラが姿を表し、再び「Red Marker」を奪われてしまう。
ケンドラはアイザックの知らなかった事実を明らかにする。それは、アイザックに送られたニコールの映像ログの続き。
ニコールは、ネクロモーフの大量出現から間も無くして自殺─物語開始時点で既に死んでいた。
そして、直前まで行動を共にしていたニコールは「Red Marker」が作り出した幻覚であり、アイザック自身の願望が生み出したものだった。
この痛ましい映像と現実を突き付けられたアイザックだが、ケンドラに「Red Marker」を持ち去られない為に再び追いかけだす。
だが、ケンドラが脱出艇に乗り込もうとした直後、「Red Marker」によって行動を抑止されていた「ハイブ・マインド」が活性化。
ケンドラを文字通り磨り潰しアイザックをも食らおうとするが、アイザックは「ハイブ・マインド」を辛くも撃破。
脱出艇に乗り込み、同時に小惑星が墜落したイージスVIIを見下ろしながら脱出する。
しかし、「Red Marker」は小惑星激突による自身の破壊の前に、次の手を打っていた。
それは、自身と接触したアイザックの脳にマーカーのシグナルを埋め込んでいた。
そして、宇宙に出た脱出艇で再びニコールの映像ログを閲覧するアイザック。
ログを停止し誰もいない隣座席に目を向けると、血塗れのニコールが・・・。
尚、全チャプターの頭文字を繋げると『NICOLE IS DEAD』となる。
「USG Ishimura」で起こった惨劇は表向き上「テロリストによる虐殺」とされている。
後に「USG Ishimura」は「CEC威信の象徴」として回収され、後述の「タイタンスプロール」にて安置される。
また、本作から「2」までの間に「Aftermath」(本作の登場人物ノーラン・ストロースは後に「2」にも登場)や「Salvage」と言った騒動も発生している。
「USG Ishimura」からの悪夢から3年。イージスVII宙域で漂流しているところを救助された・・・が、
「Red Marker」によって植え付けられたシグナルが原因による特殊な認知症を患い、土星の衛星軌道上に建造された宇宙ステーション「タイタンスプロール」の精神病棟に隔離される。
また、作中メンチビームと恨み節を放つニコールの幻覚を何度も見ることに悩まされる。QTEで殺害されかかることもしばしば。
この認知症が原因で「Ishimura」の事件から3年間の記憶が無い。
しかし、突如として「スプロール」全域にネクロモーフが大量発生。この混乱に乗じて「Ignition」の主要人物の一人フランコ・デリールによって救助される。
が、直後に目の前でフランコはインフェクターに殺害され、ネクロモーフ化してしまう。マジ哀れ。
そして、デイナ・ル=グウィンの手引きにより精神病棟から脱出。
デイナはスプロールの監督官である「ハンス・タイドマン」が「アイザック達を利用して「The Marker」をスプロールに建造したため、ネクロモーフが大量発生した」、「自分の元に来たら認知症の治療が可能」とアイザックに述べ、
アイザックは信用出来ないながらも、「Ishimura」の事件と同様ネクロモーフを再び「解体」しながら数々の死線を掻い潜り、合流に成功する・・・が、直後に拘束される。
実はデイナはユニトロジスト(それも教会スプロール支部の代表者のガチ宗教キチ)であり、アイザックの脳内にある「シグナル」を手中に収め、自ら「The Marker」を建造する目論見だった。
また、前述の「ネクロモーフ発生はタイドマンのせい」と言うのは実は半分嘘で、モバイル版でヴァンダルを利用して隔壁を解除することで、本来中央区に押し留められていたネクロモーフを一般区画にまで誘導したことが明らかになっている。
信仰心の高いユニトロジストとは言え、ヴァンダルはこの暴挙に[#三]<生還したら教会のやらかしたことを全部暴露してやる!ブッ殺してやる!とブチ切れている。・・・結果的に叶わなかったが。
※余談だがヴァンダルの残したオーディオログは終盤の採掘区画で入手出来る。
しかし、ユニトロジー教会の動きは実はタイドマン側に筒抜けであり、アイザックがステイシスベッドに放り込まれる直前にガンシップが襲撃・デイナ達を射殺。
アイザックはこの時のドサクサで、ネクロモーフごとガンシップを破壊し生き延びたが、殆どどん詰まりの状況に陥ってしまう・・・。
しかし、精神病棟脱出時から何度か接触してきたノーラン・ストロースに「「The Marker」を作ったのが自分達なら、破壊することも可能。そして中央行政区に存在する」と知らされ、自らの生存だけではなく「The Markerの破壊」も目的として再び走りだす。
その最中にCEC所属の重機パイロットであるエリー・ラングフォードとも出会い、当初は警戒されていたもののお互いの生存を賭けて協力し合い基本的に別行動を行うものの、時には共同作業も行う。
しかし、(元々追われる立場だったとはいえ)「The Marker」を重要視するスプロール監督官ハンス・タイドマンと対立。
生命維持装置のシャットダウン等、様々な妨害を受けつつも中央行政区に向かうべく奔走する。
だが同じくシグナルを抱えるストロースは次第に情緒不安定になり、結果的に発狂。
アイザックに3つの「ステップ」を示すものの、自分勝手な願望のためにエリーの右目を抉り取り、更に採掘区画でアイザックにも襲いかかる反撃を受け死亡。(ちなみにストロースの死体に攻撃すると彼がどんな幻覚を見ていたのか解るオーディオログが手に入る)
また、この採掘区画でニコールとの最後の問い詰めで「君の死を認めてしまったら、俺は全てを失ってしまう」と言う本音を吐露し、幻覚とは言えニコールと和解。
中央行政区でガンシップを発見するが遠隔操作でエリー一人を脱出させ、たった一人で「The Marker(Gold Markerとも)」の破壊に立ち向かう。
タイドマンはアイザックの進行を止めるためのセキュリティチーム200人を配備するが、サイバトロン並のザル警備で逃してしまい、電力を落とされ隔壁が開放された為ネクロモーフが乱入し、全滅。
更に大量のネクロモーフが「The Marker」の元に集い、「収束」を開始。
アイザックはニコールの導きにより、ストロースの言っていた「ステップ」─マシンによって脳内のマーカーシグナルを活性化させ、「The Marker」の脅威となる存在と化す。
同時に不死のネクロモーフ「ウーバーモーフ」から追われながらも「The Marker」の元に向かうが、重症を追いつつ生存していたタイドマンと遭遇。
ジャベリンガンを二度を受けるも、タイドマンから逆にジャベリンガンを奪い殺害。(アイザック自らの意思で人を殺したのはこのシーンが初)
重症を追ったアイザックはニコールの幻影に抱かれるように・・・「さぁ、死の時だ!」と突如告げられ、マーカーシグナルを吸収されたと同時に、舞台はアイザックと「The Marker」の精神世界へと移行。
これまで登場してきたニコールの幻覚は「アイザックの罪の意識の具現」であると同時に「The Marker」そのもの。
「The Marker」がこれまでアイザックを導いてきたのは「収束」と同時に、自らを生み出した「Maker」=アイザックを取り込むことで完全な再生が出来るというものだった。つまり「騙して悪いが」
信じてきたものに裏切られたアイザックは「そのクソッタレなMarker(墓石)ごとぶち壊してやる!!」と叫び、精神世界内において「The Marker」を撃破。現実世界においても「The Marker」は崩壊する。
同時にスプロールの動力であるリアクターが暴走による炉心溶融を開始。
※モバイル版でリアクターと大型ネクロモーフが一体化しており、元々不安定な状態だった。ヴァンダルが撃破したことにより一時安定したが、「収束」の開始と同時に再び不安定化した模様。
信じるもの全て失い、タイドマンのジャベリンガンによる攻撃で重症を追ったアイザックはそのまま目を瞑り、スプロールと運命を共にする・・・。
筈だったが、突如として「大馬鹿野郎!!」と通信してきたのは脱出させたはずのエリー。
「The Marker」施設の天井を破壊し、アイザックに脱出を促す。
結果的に「タイタンスプロール」は爆破・崩壊したが、アイザック・エリーは生還。
一息ついたアイザックは恐る恐る隣座席に目を向けると・・・「何よ?」
尚、スタッフロール後に「スプロール」を含め、この時点で12もの「The Marker」が建造されていたことが明らかになり、「3」では更なる数の「The Marker」施設が建造されている模様。
( 三)RIGの日記ログ記載中なう・・・と。
エンジニアとして優れているのは上述の通りだが、ゲームシステムの都合上もあって大概に人間離れしている。
その一方で、
と、残念な部分も割とある。
真面目に説明するとネクロモーフに対して滅法強いのは、生態上「対人用」の銃器で「射殺する」より、
「資材用」の工具で「四肢をぶっ飛ばす」方が遥かに効果的な事が主な理由。(特に1では顕著)
また、アイザックは経歴上、工具の扱いに長けている事も加えて電気工学等にも明るいため普通なら無茶な武器のオーバークロックも平気で行える。(余談だが元エンジニアのヴァンダル等も同じ芸当が可能)
即ち、頑丈な「資材」を切断するための「工具」も彼の手にかかれば、より凶悪な「凶器」そのものとなる。
なおパルスライフル・シーカーライフル等と言った銃器類を難なく扱えるのは、海兵隊時代に軍事訓練を多少なりとも受けていたためと思われる。
・・・まぁこれだけ強いとタイドマンのセキュリティチーム200人相手にガチ勝負で勝てる気もするんだが。
実際、「3」では地球政府を崩壊寸前まで追い込んだ、ダニック率いるユニトロジスト部隊をソロキャンペーン時ではほぼ一人で纏めて返り討ちにしてるし。
あと、騙されるのは状況的に選択の余地が無かったり、えらく手が込んでたりする為。
元々彼が騙されやすい訳ではなく、状況に振り回されることが多い。脳内にマーカーシグナルがあるため、地球政府・ユニトロジー教会、果ては「The Marker」にとって重要な存在ということもある。
女性関係は擁護不能。
余談だが、「2」の終盤に「工具を捨てて投降しろ!」と言われるシーンがある。
彼の戦いぶりを象徴付けてるとも言えるが、こんなこと言われるのは後にも先にもアイザックくらいではないだろうか。
一作目では具体的な性格付けは無く、基本的に無口な指示待ち人間。
これはアイザック=プレイヤーという意図から。(「1」は特に臨場感を重要視した設計になっている為)
ただ恋人ニコールに関しては別で、終盤で発覚した事実を目にした時は唯一プレイヤーの手から離れて目を背けるシーンがある。
具体的なキャラ付けがされたのは「2」からで、合わせて外見も若返っている。(ただ、頭頂部はかなりキてる)
「2」「3」での外見は声を演じるガンナー・ライト氏に似せているが、これは演技にリアルさを出すという意図から。
(状況が状況とはいえ)結構口汚く、スタンプ時には「Fuck!」「Shit!」「Die!」と叫んだり愚痴が多かったり、敵対人物を罵倒したりすることも。
その一方、割と内向的。本音を口に出来ない部分があることや、口に出さない優しさ・自己犠牲的な部分も多い。
「2」の終盤ではエリー一人をスプロールから脱出させ、自分一人で立ち向かったり等。
また、「1」から狂いっぱなしの人生からか、追い込まれると途端にヘタレてしまうことも。
そういう意味では「3」のパートナーである、カーヴァーとは似た者同士と言える。(これは開発者インタビューでも言及されている)
尚、カルト教団ながら宇宙中に布教し、人類の半数が信者とされるユニトロジー教会に対して、強い反抗意識・敵意を抱いている。
これは上述の母の件や「USG Ishimura」や「The Marker」を巡る事件等、彼の人生に多大な影響を与えてしまっていることからだと思われる。
カッター以外の工具や武器が気になる方は各攻略サイト等を参照。
アイザックさんと言えば「エンジニアスーツ」だが「2」からは多数のスーツが登場し、
「3」でも新たなスーツが登場する。これらを一部紹介。
なお、エンジニアスーツを含め、無重力下で歩行を容易にするためのグラビティブーツ(重力靴)が装備されている他、「1」では着地地点を狙ってジャンプことが可能。
「2」からは全スーツにスラスターが内蔵されている。
アイザックの纏うスーツのヘルメットはバイザーの上に保護用の装甲が装着されている模様。
「DownFall」の調査隊や「Extraction」のサム・キャドウェル、「2」のセキュリティチームと見比べると解りやすい。
ちなみにヘルメットは「1」ではガス汚染が原因でで脱げなかったり、「2」では肝心な時に限って外れたり、「3」では2度も破損したり・・・と、あまり役に立ってる印象がない。
※以下グロ注意。
※アイザックさんの相棒
※アイザック違い
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/15(月) 16:00
最終更新:2025/12/15(月) 16:00
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