アイアンマンとは、以下を表す。
本項では3のスーパーヒーローとその実写映画についての情報を中心に記述する。
アイアンマン (Iron Man)とは
マーベル・コミックを代表するスーパーヒーローの一人である。
|
アイアンマンは人間味あるヒーローが多いシルバーエイジ(60年代付近)に誕生した比較的長寿なタイトルである。誤読を防止するため海外フォーラムでは度々意図的に「Aian man」と表記される。
連載当初、女性からファンレターが他のヒーローよりも多く届いたと云う。作者スタン・リーは「母性本能をくすぐるからだろう」と考察している。
後にコミックを題材とする実写映画が制作された。『アイアンマン』が2008年に公開され、世界的に大ヒットすると一躍マーベルを代表するキャラクターとなった。
単独作品の『アイアンマン』『アイアンマン2』『アイアンマン3』の他、クロスオーバー作品『アベンジャーズ』『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場する。また、『インクレディブル・ハルク』ではラストシーンに登場し、作品間の繋がりを示す。他のヒーローの単独作品『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『スパイダーマン/ホームカミング』にも重要な役どころで登場する。
本作を始めとするマーベル制作の実写映画版はマーベル・シネマティック・ユニバースというコミック版と異なる平行世界での物語であり、コミックの設定と一概に同一視してはならない。
目次 | |
---|---|
主人公はアンソニー・エドワード・スターク( Anthony Edward Stark )。通称はトニー・スターク( Tony Stark )。
トニー自身はスーパーパワーを持たず、金の力で 知識と技術力で生み出したパワードスーツを装着して戦う点が特徴である。
「スーツさえあれば自分でなくても良い」という自身の危うさに悩みながらも、正義の為に戦い続けている。
父に米国の巨大軍事企業スターク・インダストリーズの社長ハワード・スターク、母にマリア・スタークを持つ。ハワードは戦中戦後の米国を支えた天才であり"アメリカ軍事産業の父"と言われる。その父の頭脳を受け継いだトニーは、実写版では4才で集積回路基盤を組み立て、6才でエンジンを制作し、15才でMITに入学、17才で同大学を首席で卒業した。記憶力も良く、『アベンジャーズ』では一夜にしてセルヴィグ博士らの論文を読み込み、専門家レベルの熱核反応物理学の知識を披露した。
1991年のトニーの誕生日前後に両親が他界した [1] ため、莫大な遺産と経営権を継承しスターク・インダストリーズのCEO兼エンジニアとして就任した。就任後は辣腕を振るい、スターク社は最盛を迎えた。
ある時、テロ組織に拉致されて命からがら生還した経験から過去を振り返り、軍事産業から撤退してアイアンマンスーツで平和の為に戦うヒーローとなった。
コミック・実写版共に、地球防衛組織の「アベンジャーズ」を構成している[2]。アベンジャーズ結成の中心であったキャプテン・アメリカ、マイティ・ソー、アイアンマンの3人はビッグ3と呼ばれて親しまれている。コミック版ではトニーがアベンジャーズの拠点として「アベンジャーズ・マンション」を提供している。また、実績を買われ一時は実写版にも登場する組織「S.H.I.E.L.D.」長官に任命されていた。
オリジンから、日本国内では「社長」というあだ名でファンから親しまれている。
身長 | 【実写版】175cm(5'9") 【コミック】185cm(6'1") |
体重 | 【実写版】84kg(185lbs)【コミック】102kg(225lbs) |
年齢 | 【実写版】42歳前後(?) |
生年月日 | 1970年頃の4月29日または5月29日(?)[3] |
俳優 | ロバート・ダウニー・ジュニア(以下、RDJ) |
吹き替え | 藤原啓治[4] (日曜洋画劇場:池田秀一) |
アメリカの巨大軍需企業スターク・インダストリーズのCEO兼エンジニアを務め、フォーブス誌による推定資産は60億ドル[5]の億万長者である。大まかなキャラクター設定はコミックと実写版に然程差はない。
性格は典型的ナルシスト。 切羽詰まった時でもジョークを放つ飄々たる性格である。強気な言動は目立つが精神面は強くない。原作ではアルコール依存症に悩み[6]、『アイアンマン2』では自暴自棄から必殺技でスイカ割りしたり、『アイアンマン3』では『アベンジャーズ』でのトラウマから重度のPTSD、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』ではソコヴィアを実質壊滅させたウルトロンを産み出した罪の意識に悩まされ…といった常人並の一面も持っている。
好きなものは酒と車とファストフード。「酒には刺身が合う」と熱燗を飲むシーンがあり、クラシックカー収集を趣味としカーレースに出場するほどの運転技術を持っている。愛車は『アイアンマン』ではAudi R8、『アイアンマン2』ではその上位モデルのAudi R8 Spyderである。前者は1600万~2000万円 [7]。また、ガレージには作中でアイアンマンのペイントの元となったホットロッド[8]も並んでいる。
また、実写版ではBlack SabbathとAC/DCの楽曲がテーマソングとされている。『アイアンマン』の冒頭ではAC/DCの『Back in Black』をCDプレイヤーで聞いていて、エンディングロールにはBlack Sabbathの『IRON MAN』が使用されている。『アイアンマン2』のスターク・エキスポ開会式のテーマソングはAC/DCの『Shoot to Thrill』で、『アベンジャーズ』でシュツットガルトにアイアンマンが登場したシーンでも使用している。また、中盤からはBlack Sabbathの公式Tシャツを着ている。
実写版のトニーを演じるRDJは企画段階からジョン・ファヴロー監督に彼がトニー役に最適として推薦されていたが、制作陣は歳を重ねているRDJ採用に難色を示していた。しかし彼はスクリーンテストで見事主役の座を勝ち取った。RDJはアイアンマン原作のファン[9]であり、作品のディテイルに関わっている[10]。
原作トニーのモデルはハワード・ヒューズという実在の実業家とする説がある。全盛期には「地球にある財産の半分を持つ男」 とまで言われる億万長者であったが強迫性障害やアルコール依存症を患っていた。
スーパーパワーを持たない一般人の為、俊才による機転とスーツの力で戦う。
身長・体重 | (コミック版かつトニー込み)198cm/113kg |
装甲 | ゴールド・チタン合金 鉄の装甲はマークIIまで。 |
飛行能力 | リパルサーエネルギーによる飛行制御能力 |
飛行速度 | 実写版ではスーツ毎に異なるがF22とドッグファイトが可能。原作での最高速度はマッハ3。 |
パワー | 3tの物を持ち上げられる腕力 |
エネルギー源 | 毎秒3GJ発電するアーク・リアクター。 |
その他 | 高度映像認識によるオートエイム・敵性判定 |
リアルタイムの自己診断機能 | |
ライフサポート・システム、通話機能 |
※スーツごとに特徴が異なる。
リパルサー・レイ | 飛行制御システムを応用した攻撃。質量のあるビームを放つ。 |
ユニビーム | 胸のリアクターから直接エネルギーを集めて放つ。 |
小型ミサイル | ジェリコミサイルの小型版。肩部に搭載し、狙撃と自動追尾可能 |
ロケットランチャー | 腕に搭載。弾数は限られるが強力。 |
撹乱用フレア | 腰に搭載。小型ミサイルの弾幕を放って撹乱する。 |
レーザービーム | マークVIから搭載。マークVIIから使用回数制限無し。 |
リパルサー・レイ | 実写版と類似。 |
ユニビーム・プロジェクター | 実写版と類似。 |
エナジー・シールド | バリアを張って防御する。 |
パルス・ボルト | 遠距離を狙撃する程威力が上昇する。 |
プロトン・キャノン | 格闘ゲームでお馴染み。 |
スパイダー・センス | スパイダーマンの直感を解析し、実装したもの。 |
ウルトラ・フロン | |
磁場操作 | マグニートーに劣るものの、磁場を操作できる |
ソニック・ブラスト | |
ホログラフ発生 | 囮を作り出す。 |
フォース・フィールド | アーマーの全エネルギーを費やして対エネルギー用フィールドを展開する。 |
原作と実写版では時代の違い故にオリジンがやや異なる。また、原作は2005年に一度リブートしており、トニーが襲撃された地をベトナムからアフガニスタンに移している。実写版はこの設定を元に再構成したものである。
新開発の「兵器の出力を1000倍にするトランジスタ」を使用した追撃砲のデモンストレーションのためベトナムに派遣されたトニーは、地雷の爆発で破片を心臓に受けて重傷を負った。現地のゲリラに拘束されたが、トニーの頭脳に目をつけたゲリラのボス、ワン・チューの指図で一命を取り留めた。トニーはその命と引換にゲリラに件の新兵器の開発提供を強制されるが、トニーは自身の生命維持機能とゲリラを殲滅しうる戦闘能力を兼ねたパワードスーツ制作を決意し、ワンへの服従を装いながら、捕虜のホー・インセン教授の協力を得てアイアンマンスーツを完成させる。インセンの捨て身の時間稼ぎによってスーツを起動して脱出しジェームズ・ローズに救出される。帰国後、自社のボディガード「アイアンマン」を名乗ってヒーロー活動をはじめる。
米空軍に新開発のリパルサー技術を搭載したミサイル「ジェリコ」をプレゼンするためアフガニスタンを訪れていたトニーは、プレゼンを終え帰路に着いた所をテロリスト「テン・リングス」に襲撃され、スターク社の兵器で胸に重傷を負う。テロリストのアジトに拉致され、捕虜であったインセン教授の手術で一命を取り留めるも余命一週間と告げられる。トニーは身柄開放と引換にテロリストに「ジェリコ」の開発提供を約束される。トニーはインセンの協力を得て、ジェリコ開発を装いながら心臓ペースメーカー兼熱プラズマ反応炉の小型版アーク・リアクターを開発し、それを動力源とするパワードスーツを秘密裏に完成させる。インセンの捨て身の時間稼ぎによってスーツを起動し、アジトを壊滅させて脱出を果たした。自社の兵器で兵士や民間人が殺されていることを目の当たりにしたトニーは帰国すると軍事産業からの撤退を公表。世界平和のためにパワードスーツ開発に着手する。
実写化された『アイアンマン』からの登場作品をここに記述する。
『アベンジャーズ』のジョス・ウィードン監督はマーベル・シネマティック・ユニバースの中心はあくまでアイアンマンと考えているとコメントした。
『アイアンマン』~『アベンジャーズ』までの一連をフェーズ1、『アイアンマン3』~『アベンジャーズ/エイジオブウルトロン』までの一連をフェーズ2と定義されている。
装着せよ。強き自分
コミックのオリジンを現代風に再構成しトニーがヒーローになるまでを描いた作品。世界的に大ヒットを記録し、アイアンマンの知名度を高めた。『アベンジャーズ』に至る大企画の足がかりとなった作品である。日本国内でもアメコミ映画としては好成績を収めた。細かなセリフの一部はアドリブであると知られている。RDJもこの作品でトップスターとなった。本映画の撮影時点で最もギャラが高額の俳優は主役のRDJではなくローディ役のテレンス・ハワードと言われている。
Forest Catによると制作費1億4千万ドル。全世界興行収入は5億8517万ドル。 日本国内においては9億2千万円。
ヒーローになった男、トニー・スターク。次なる試練。
『アベンジャーズ』への布石として様々な伏線があり、他作品との橋渡し的役割が強い作品のため『アベンジャーズ』視聴にあたっては是非見ておきたい。ラストシーンのハンマーは『マイティー・ソー』のムジョルニアである。
自身がアイアンマンであると公表してから半年後の話である。アイアンマンによる"抑止力の民営化"を謳い市民の信頼を集めたトニーだったが、程なくしてトニーを恨むウィップラッシュに苦戦したことで不信が広まった。アイアンマンの絶対的強さが否定されてトニーの精神的な弱さが露見する。作中でトニーとウィップラッシュの父子関係を対比しており、不仲であった父ハワードの思いを知って自身について考えるようになる。また、彼女が取締役に就任したことでトニーと対等な関係となってペッパーとの関係が進展した。
「ラストバトルが残念」という評価があるが、MARVELの指示でラストバトルがカット寸前であったのを、ジョン・ファヴローがMARVELに掛けあって追加した為である。
時系列的に『アイアンマン』と本作の間に『インクレディブル・ハルク』がある。『インクレディブル・ハルク』にもトニーが登場しているが、これはハルクをアベンジャーズに招集するためではなく、軍属であるヴィランのアボミネーションを招くためである。
ローディ役がテレンス・ハワードからドン・チードルに変更、ウォーマシン、ブラック・ウィドウが登場した。
制作費2億ドル。全世界興行収入は6億2393万ドルで今作も大ヒット。日本国内においては12億円。
キャッチフレーズが有名で、本作を見ていなくてもキャッチフレーズを知っている者は多い。これは日本の配給会社が決めたフレーズであるためマーベル・スタジオズは無関係である。
「アイアンマン」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」らの大看板が一同に介し、コズミックキューブの力で地球支配を目論むロキに立ち向かう。アクション要素もさることながらヒーローの人間関係にも重きが置かれている。当初は不和であったアベンジャーズが「アベンジ(復讐)」を掲げて次第に手を取り合う。この「アベンジ」は仇討ち・正義の仕返しという意味合いを持つ。本作までに『キャプテン・アメリカ ザ・ファーストアベンジャー』 と『マイティ・ソー』が展開され、それぞれ世界観を共有している。映画史に残る大ヒットを記録し2012年で最も興行収入が多かった。2013年4月現在で全世界歴代映画興行収入はアバター、タイタニックに続く第三位である。
エンドロール後のシュールなシャワルマ食事会は見どころ。コミックによるとNYにローディは急行したものの戦闘は終わっており、シャワルマを食べている彼らに呆れていた。
制作費2億2千万ドル。全世界興行収入は15億1175万ドル、日本国内においては36億1千万円。
さらば――アイアンマン。
『アベンジャーズ』から一年後の物語。地球外の脅威に晒されて衝撃を受けたトニーはそのトラウマからPTSDに悩まされていた。トニーは自身の弱さに怯えて取り憑かれた様にスーツを制作しており、一年で35体ものスーツを開発していた。
その頃中東のマンダリンがアメリカの批難を繰り返し、悪虐の限りを尽くしていた。声明を求められたトニーがマンダリンを挑発した所、報道ヘリに偽装した武装ヘリで自宅を爆撃されてしまった。試作段階のマーク42で何とかペッパーを助けたがラボは崩壊し、かつてのスーツは喪失した上脱出の手違いで彼女と離れてしまう。全てを奪われたトニーは事件解決に奔走する。
スーツに頼れないトニーが創意工夫で強敵に立ち向かう。今までのスーツ無双から一転ギリギリの緊張感が味わえる。34体のアイアンマンが登場するシーンは必見。『アイアンマン2』-『アベンジャーズ』で揺らいだアイデンティティを取り戻し「作って戦うヒーロー」として再起する。
軍属としてローディが装着したアイアン・パトリオットが登場する。今までの作品とは異なってナレーションが多い[11]。「エクストリミス」の詳細はアルドリッチ・キリアンの項目に記した。
『アベンジャーズ』のヒットから日本国内でもプロモーションが行われ、アイアンマンマーク42がニコニコ超会議2に登場した。中国版の『アイアンマン3』には限定シーンが追加されており、製作に中国企業が多く携わっている件とハリウッドの中国市場へ接近の関係性が報道された。中国版トレイラーにも中国人心臓外科医のウー博士のシーンが特別にあり、マークVII(?)で訪中するトニーが見られる。
制作費2億ドル。世界興行収入は12億1316万ドル、日本国内における興行収入は24億円。
読む場合はスクロールしてください。内容は考察や推測が多く含まれます。
ネタバレ注意 |
RDJ演じるアイアンマンの単独映画はアイアンマン3で終了だが、マーベル・シネマティック・ユニバースフェーズ3まで他ヒーローの映画、及び集合映画に登場した。
2015年はアベンジャーズ2作目である『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に登場、人工知能ウルトロンを作り出すことで結果的に世界の危機を招いてしまうがアベンジャーズで協力して敵の野望を打ち砕いた。
2016年にはキャプテン・アメリカ3作目である『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場、自国が戦場になった事で家族を失ったヘルムート・ジモ大佐が企てた策略により、ヒーローの自由な活動を禁止するソコヴィア協定を支持したためキャプテン・アメリカと対立し、アベンジャーズを二分することになった。
2017年にはスパイダーマン単独映画である『スパイダーマン/ホームカミング』にも登場し、スパイダーマンへのスーツの提供他、まだ未熟なスパイダーマンへのフォローも行っている。
2018年には『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に登場。強敵サノスを相手にスパイダーマン、ドクター・ストレンジ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーたちの新しい仲間と激戦を繰り広げた。
2019年公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』では量子世界を利用した時間移動装置を開発。サノスによって奪われた命を取り戻すため、時間旅行に挑む。
トニーの胸に収められているプレート型の装置のこと。チェスト・ピースとも呼ばれる。電磁石で心臓に残った兵器の破片が深部到達を防ぐと同時にスーツのエネルギー源を兼ねる。正式名は熱プラズマ反応炉。
アークリアクターの大型版はスターク社の研究所に設けられており、30年以上前にハワード・スタークと研究仲間のアントン・ヴァンコがリベラル派へのパフォーマンスとして開発したとされる。大規模設備の割にはエネルギー変換効率の劣る古い技術とされていた。しかしながら3ギガワット(秒間3ギガジュール)のエネルギーを作り出せる[12]。3ギガワットは日本の一般的な原発3基分の発電量に相当し、柳田理科雄によればこのリアクターが25個あれば日本のエネルギー問題を解決できる。だが、アイアンマンスーツは長時間稼働させられない。
そんな夢のエネルギーをテロリストのアジトでパワードスーツを作る片手間でガラクタを材料に小型化した。帰還後は設備の整った自宅で改良版を制作している。当初はコアにパラジウムを採用していたため膿のような無機物が生じる。スーツを使用するほどパラジウムが破壊されて血中に毒素が溜まる問題が有り、一日2.4Lのクロロフィル(青汁のようなもの)を服用しなければ命の危険がある。次第に限界が迫っていたが、ニック・フューリーのヒントから父ハワードのメッセージを読み取ってヴィブラニウムをコアに採用することで問題を解決した[13]。更にアークリアクターの出力も向上したとされる。
『アイアンマン』で胸のリアクターが奪われ、エネルギーを確保できなかった反省から以降のスーツには予備リアクターを搭載している。『アベンジャーズ』ではスタークタワーに試作品の大型リアクターがあり、タワー内の電力を試験的に供給している。ロキはこのリアクターを利用してチタウリを召喚した。コズミックキューブの解析装置もチェスト・ピースの意匠とよく似ており、安定化にイリジウムを必要とするなどコズミックキューブと関連性が多い。『アイアンマン3』ではインセンと面識のあるウー医師に心臓の破片を取り除かれ、リアクターを胸に収める必要が無くなったため自宅前の海にリアクターを投げ捨てた。また『3』の未公開シーンではアーク・リアクターを胸から取り出してAEDのように使用している。
原作コミックにはアークリアクターは登場しない。原作ではスーツそのものの胸部に心臓ペースメーカー機能を備えていたので人工心臓を移植するまではスーツを脱げなかった。また、原作のスーツは、動力源が実写版とは異なっている。実写版でアークリアクターが登場以降程なくしてコミック版に設定が一部取り入れられた。
実写版では変身ヒーローのようにその場で都合よく変身できないので装着に時間がかかる。基本的にトニーのラボでロボットアームで体にパーツを装着していくが、バージョンが上がる毎に装着が容易になっている。スーツ着脱シーンはシリーズを通して評価が高い。『アイアンマン3』ではVII以降のスーツが直立・飛行状態から装着可能になった他、マーク42は意思に応じて飛来するため装着が非常に早い。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ではナノマシンを利用したスーツによってトニーの意志によって自由自在に着脱や変形ができるようになった。
ちなみに、破壊されたスーツはもとより奪われたスーツまでもラボに展示してある。スーツの情報は主にIRON MAN WIKIを参照した。
スーツ目次 | ||
---|---|---|
同時進行で開発した小型版アーク・リアクターをエネルギー源とし15分が活動限界。スーツの下にはレザー素材のタイトな服を着用する必要がある。
脱出用のため形は歪で溶接も雑。 前面の装甲は厚く堅牢だが、背部や関節は無防備である。機動力は低いが背部のロケットによる簡素な飛行能力はあり、テロリストのアジトから脱出できた。しかし、飛行は安定せず墜落してスーツは大破。 残骸はテン・リングスの残党を通じてオバディア・ステインに渡った。
操縦システムはまだ無く、火炎放射器と一発だけのロケットランチャーを搭載しており、テン・リングスのアジトを壊滅させた。今日知られているアイアンマンとは異なり鉄製で無骨な外見である。原作のツルツルしたマーク1を、現実的にメカらしくしたデザインである。2009年には実写版マークIと類似したマーク0がコミックに逆輸入されている。
生還したトニーが設備の整った自宅で開発に取り組んだプロトタイプのアーマー。飛行能力を大きく改善してテスト飛行を行った。このアーマーの制作工程が『アイアンマン』の見所である。造形はよく知られるアイアンマンの物になったが塗装はされていない。装甲をチタンとアルミニウムに変更し、リアクターをアップグレードしている。正しく「鉄の男」と呼べるのはこのマークIIまでと言えるが実際はマークIIですら鉄色なだけで鉄製ではない。
制作後にトニーが飛行テストを行った結果、高高度に達したところでスーツが凍結し、飛行制御システムが停止してしまう。この時の飛行データはマークIIIへの改良に活用された。プロトタイプであるため最低限の武装のみ搭載している。後にスーツで遊んでいたトニーに憤慨したローディがマークIIを空軍に持ち帰り、ジャスティン・ハマーによる改装でウォーマシンとなる。
アイアンマン3:プレリュードではローディからウォーマシンが返還され、ハマーの改装を取り外してラボに飾り直したことが語られる。原作マーク2は金色で、デザイン自体はマークIとあまり変わっていない。
今日よく知られる赤と金色を基調にしている。マークIIの試験データを元にJ.A.R.V.I.S.で自動的に開発した。
装甲に人工衛星に使用されるゴールドとチタンの合金を採用して凍結を回避しており、紛争鎮圧用の武装を多数搭載している。J.A.R.V.I.S.が提案したデザインはゴールドを使用している為か全身金色であったが、派手過ぎるというトニーの意見を受けホッドロッドの火炎を参考に色彩を変更した[14]。
マークIIも同様と思われるが設計に難があるらしく、スーツの下にはタイツのような薄手の服を着る必要があり、スーツを脱ぐのが困難である。オバディア・ステインにアーク・リアクターマークIIを奪われ、已む無くアーク・リアクターマークIを無理やり使った戦闘を余儀なくされる。ラストのアイアンモンガーとの戦いで破損した。
余談だが、アイアンモンガー戦前のマークIIIを装着するシーンはRDJではなく男性モデルを撮影した後付けである。
原作では機能面や効率面を改善し、赤と金色の有名なデザインとなった。装甲はナノテクノロジーで3次元に編成された合金である。ヘルメットにアンテナがあるため「ホーンヘルメット」とも呼ばれる。
スターク・エキスポ開会式で登場したモデル。脱ぐシーンが格好いい。
マークIIIからのマイナーチェンジに留まるが、形状がやや細くなっている他、パワードスーツの下がテーラードスーツのような服でも着脱しやすくなった。酔ったトニーの言葉であるので詳細は不明だが、尿を分解する機能もある(?)
余談だが、『アイアンマン2』のトレイラームービーではペッパーがヘルメットにキスして飛行機から放り投げているが、そのシーンはボツになった。
自暴自棄になって泥酔したトニーがこのスーツで遊んでいた所ローディの怒りを買い、マークIIを没収されて殴り合いの喧嘩になる。
『アイアンマン3』では調整中のマーク42のパーツが衝突してヘルメットが潰れてしまった。
モナコのカーレースに参加していたトニーがウィップラッシュの襲撃を受けた際に装着した。
カラーリングが赤地に銀で、他のスーツとデザインが異なっている。
通常はアタッシェケース型であり、携帯可能でどこでも着られる。13.6kgしかないので非力なペッパーでも持てる。 このスーツの装着シーンは必見で、足で起動し腕を挿して抱え込むとスケイル状のパーツが自動的に展開されて体を包む。
装甲に鉄とマグネシウムを採用することで軽量化に成功し、タングステンのフレームで強化している。携帯型ゆえに装甲が薄く防御面が心もとない。リパルサー・レイとユニビーム以外の武装は確認できず、飛行能力も低いためあくまで緊急用のスーツと言える。しかし車を蹴飛ばすほどの超人的パワーはある。
原作のシルバー・センチュリオンアーマーがモデルと考えられる。実写版マークVのような赤と銀のカラーリングと厳つい顔が特徴である。 胸部のマウントは逆三角形。アタッシュケース型のスーツとなった由来は、おそらく原作のエクストリミスアーマーがアタッシェケースに入るほどコンパクトになることからと思われる。
他のスーツと異なり、アーク・リアクターのマウントが従来の丸型から逆三角形になった。
コアをパラジウムからヴィブラニウムに変更したリアクターを採用しているためスーツもそれに対応したハイスペックモデルである。ある程度水中や宇宙空間での活動に対応している。カートリッジ式のレーザービームを搭載。耐久性が高く、『アイアンマン2』ラストの戦闘から『アベンジャーズ』の後半まで使用されている。
『アベンジャーズ』では神様であるソーと戦闘する。ムジョルニアから放たれるJ.A.R.V.I.S.の予想の400%という雷の莫大な電気エネルギーに耐えてユニビームにその電力を反映している。さすがにソー相手ではアーマーに負担がかかっている[15]。
実写版での造形は原作のエクストリミスアーマーに近い。『アベンジャーズ』での後半では酷使によってガタが来ていて、ロキを前にしてスーツを脱がざるをえなかった。
『アベンジャーズ』の後半に登場する。装着シーンは必見のカッコ良さだ!
普段はカプセル型でコンパクトである。起動するとロケットで自動的に飛行し、手首のコラントッテにセンサーが反応して落下中でさえ装着できる。J.A.R.V.I.S.によると着用時点では実用段階でなく、改良されたヴィブラニウムアークリアクターでもエネルギーが枯渇している。マークVIはレーザービームを一度だけ使用できたが、マークVIIはパワーが続く限り何度もレーザービームを使用可能。また、飛行能力の向上で手の平からリパルサーを噴射しなくても滞空できる。武装が他のアーマーよりも多く、セラミックメッキを施した鋼鉄などの複合装甲を採用しているので重い。
ジョス・ウィードンが監督が丸型リアクターを好んでいるため、胸部のマウントは従来の丸型に戻っている。『アベンジャーズ』のオーディオコメンタリーではジョス・ウィードンが「初めてHUD(顔の前の操作画面のこと)を横から写したんじゃないかな」と発言しているが、実際は『アイアンマン』でマークIIIが一瞬だけ横を向いている。
『アイアンマン3』にも登場し、起立させた状態からも装着可能なことが判明した。『アベンジャーズ』から一年経っているが塗装は剥げたままである。中国版のトレイラーではこれらしきスーツで訪中している。
『アベンジャーズ』から一年間で作られた『アイアンマン3』の35体のスーツをアイアン・リージョン(鉄の軍団)と言う。「ホーム・パーティ・プロトコル」で7体のスーツを中心に全体登場した[16]。「ホール・オブ・アーマー」という極秘の地下室に格納されていたので爆撃の被害を受けなかった。
以前のアーマーとは異なって、ナンバリングと共に"通称"を持っている。映画公開当初は全ての情報が公開されていなかったため、当時公開されていたたものから先に紹介している。また、ローマ数字表記ではナンバーが見辛いので、アラビア数字で記述している。胸部のリアクターの形状は特記しない限り通常の丸型。
露出したリアクターが特徴。大砲=ユニビームを発射することに特化している。
コミック寄りのこれまでに無いデザインをしており、無骨な頭部と肩が特徴的な他、アーク・リアクターが他のアーマーより大きい。概要の"RT"は「リアクター」の略で、自在にユニビームを放てる。防御機能として「リパルサー・シールド」を生成可能。「ホーム・パーティ・プロトコル」のアイアン・リージョン登場シーンではセンターを担当し、最初に画面に映っている。
トニーの指示で3人の兵士に纏わりつかれたレッド・スナッパーを援護した。レッド・スナッパーがなんとか引き剥がした一人をリパルサー・レイで追撃した。その後置き去りにされたローディを回収し、妨害を受けながらも港の上層に運び上げている。余談だが「ハート・ブレイカー」は「惜敗する」という意味もある。
コミックのスペース・アーマー・マークIIIに首から下のデザインがよく似ている。
原作のマーク7と同じ「シルバー・センチュリオン」を題するアーマー。赤と銀のペイントと角ばった逆三角形のリアクターが特徴。同様の塗装のマークV程明瞭な発色ではなく薄暗い事もあって色が分かりづらい。装甲や背格好は従来型のマークVIIによく似ている。デザイン的にはコミックのシルバーセン・チュリオン・アーマーよりもエクストリミス・アーマーに近い。
フォース・フィールド機能を搭載し、磁性を変化させることで金属の対象物を引きつけたり離したりすることが可能で、パルス・キャノンという武装を搭載している。また、ガントレットにはブレードが仕込まれている。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に登場している。戦闘でトニーが最初に装着したスーツで、瓦礫に埋もれたペッパーを救出している際にキリアンの奇襲を受けマウントを取られてしまったが、隙を見てブレイドでキリアンの左腕を両断し、緊急離脱した。
名前の由来はロブスター。ロボットアームが特徴的なアーマー。リアクターは縦長の長方形である。イゴール程ではないが大型で、災害救助用として設計された。爪には油圧システムが採用されていて瓦礫を打ち砕く力を持つ。アームと爪は用途に応じて付け替えが可能。腕のリーチは長いが戦闘用でないので直接殴っている。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場している。腕が蟹の鋏状で遠目からでも判別しやすく、視点が変わってもよく目立っている。
3人のエクストリミス兵にしがみつかれていた所をハートブレイカーの援護で左腕の兵士を引き剥がしたが、残った1人に顔面パーツをもがれて制御を失い、燃料タンクに衝突してもろとも爆発した。爆風はキリアンとペッパーに及んでいる。
原作に登場したハルクバスタースーツを彷彿とさせる大型の重量級アーマー。しかしながらイゴールは対ハルク用どころか戦闘用ですらなく、重量物運搬作業用である。脊椎パーツがジャッキのような構造をしており、パーツを展開して重いものでも背中で支えられる。唯一飛行能力の有無を作中で確認できない。上半身は太くて首が短く、青を基調としたボディが特徴である。リアクターは横長の長方形。脚部はボーダーに塗られている。ホールオブアーマーのワインセラー(スーツが格納された箱)はイゴールで作ったとされる。
トニーの要請でコンテナをなぎ倒しながらハルクのような足取りで駆けつけ、崩れ落ちてきた大型コンテナを支えた。
「イゴール」の名は物語のフランケンシュタインに出てくる脊柱後弯症の男から取っている。
ポスターにも登場している。「ジェミニ」は双子座のことで、転じてアメリカが行った有人宇宙飛行計画も指す。名前から察しうるように宇宙飛行可能なアーマーである。
スペースシャトルと宇宙服を合わせたようなデザインで、白と黒のペイントに逆三角形のリアクターを持つ。取り外し可能なブースターを搭載している他、無重力下での飛行を可能とするスラスターも搭載している。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場。エクストリミス兵の投げた鉄パイプの直撃を受けるも、怯まず反撃してリパルサー・レイで吹っ飛ばした。
Gameloft版の公式ゲームでは通称が「ジェミニ」ではなく「スターブースト」となっている。
アイアン・リージョンの特攻隊長たる高機動性スーツ。マークIIのような銀色のシャープな装甲とやや細い面長の顔が特徴で、長四角のリアクターを持つ。
リパルサーを強化したことで飛行能力が向上しており、マッハ5以上の高速飛行を可能とする。また、超音速飛行を目的としたデザインで空気抵抗を少なくするためか他のアーマーと比較すると流線型である。体当たりを得意とするが、武装がリパルサー・レイ以外に無いのが弱点。
「ホーム・パーティ・プロトコル」ではハート・ブレイカーら7体と共に華々しく登場。キリアンとの戦闘で3番目に装着した。
持ち前の飛行能力を活かして落下したトニーを救出しキリアンを下から体当たりで強襲、屋上にまで持ち込む。リパルサー・レイの連撃をキリアンに放つが全て躱され、手首を取られてリパルサー・レイを顔面に誤爆し仰け反る。背中のリパルサー噴射で体勢を立て直してキリアンに蹴りと裏拳を叩きこむも右足を取られて切断、最終的に体を真っ二つにされ大破した。
他のスーツのような通称は不明。勘違いされやすいが通称は「エクストリミス」ではない。作品の情報が不確かな内はナンバリングが8ではないか、47ではないか…とあれこれファンの間に推測されていたが、実際は42であった。
余談だが、「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」でGoogle検索するとこのアーマーの作中における役割が分かる→検索結果
これ以前のアーマーの特徴をバランスよく併せ持っており、パーツの分離が可能かつ、他の基本的なアーマー性能より飛行能力も高く、高速高高度飛行が可能。耐久力も高く、墜落したり衝突したりと乱暴な使われ方が多い割になかなか壊れない。耐熱性も備えておりエリック・サヴィンの熱攻撃にも耐え抜いて高出力のユニビームで反撃した。
遠隔操作という危うい機能を試験的に搭載しているため、セーフティ機能として緊急時にトニーがパワーダウンと言うと動作を停止し、手刀を切るような動作でバラバラにすることができる。
調整中のアーマーであるというのに、全てを失ったトニーの一番近くに有ったばかりにやたらと酷使される。全てのパーツを14個に分解可能で、パーツそれぞれにバッテリーとエンジンを搭載している。トニーの意思に反応して自動的に飛来し、そのまま装着することが可能。オーディオコメンタリーによるとシェーン・ブラック監督的には「アーク・リアクターでもエネルギーが足りない」らしく、パーツごとにバッテリーを搭載していることもあって使用し続けた場合は外部電力からの充電も必要である。
個別飛行するパーツの動作はまるでソーのムジョルニアである。単体でも結構な速度で長距離飛行可能できる。しかし、トニーの意思に反応できても進路上に障害物があると簡単に飛行を阻まれてしまう。その他の欠点としては衝撃への弱さが挙げられ、無人状態ではトラックにぶつかられただけでもバラバラになってしまった。また、気密性に欠けるのかヘルメットに水が侵入するため水中活動はできない。
調整が済んでおらず、トニーがいよいよ窒息死するという時になるまで飛行も不可能だった。遠隔操作を可能としているためトニー本人が中に入らなくても稼働させられ、任意で他人に装着もできる。自宅襲撃時にはマーク42をペッパーに装着させて彼女を守っている。
作中では終始三枚目な立ち回りをさせられ、「ハウス・パーティ・プロトコル」には大統領機救出に使用したために出遅れた。息子と称する割には最初から最後まで使い潰され、キリアンとの交戦時には既にボロボロだった。最終的に無理やりキリアンに装着して自爆し、キリアンを瀕死に追い込んだ。
Gameloftからリリースされたアイアンマン3公式ゲーム(Android版、iPhone版)ではスーツの情報が公開されていて、自由にアーマーの姿を見られる。
詳細な画像はこちら → 【新作情報】映画を観る前にゲームで盛り上がろう。『アイアンマン3-公式ゲーム』配信スタート
また、米国のサイトCOMICBOOK.COMの「Iron Man 3 Suits Of Armor Revealed In Detailで一部コンセプトアートと情報が判明した。詳細な情報は不確かな点が多いので適宜修正をお願いします。
Sciencefiction.comのCloser Look At Armors & Unused Concepts For ‘Iron Man 3’に掲載されている情報によって判明したアーマーたち。リーク画像は光の加減で色が見辛いので、色の見間違えがあるかもしれません。ご了承ください。 正しい翻訳を募集中。
ラストにトニーが「クリーン・スレート・プロトコル」を実行して、残ったアーマーを全て爆破させて花火にした。
ちなみに、『アイアンマン3』に登場したアーマーのメイン14体(どのアーマーがメインである かは不明)のCGモデリングを担当したのはデジタルドメイン社に所属する日本人の成田昌隆氏である。 その他のアーマーは他社のスタッフが氏のCGモデルを弄ってバリエーションを増やしたもの。 そのためアーマーの各パーツが見覚えのあるものとなっている。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』から登場した、マーク42のアップデート版。
マーク42とデザインは共通だが赤、黄色の配色を一部反転させたようなカラーリングになっている。
試作型のうえ調整不足だったマーク42とは違い、腕部ミサイルや肩部特殊弾などの武装が復活。
重武装したヒドラ戦闘員どころか最初のウルトロンプライムすらも正面から撃破する性能を持つ。
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に登場する巨大装甲アーマー。
万一ハルクが暴走した時のことを考慮し、ハルク本人であるブルース・バナーと共同開発された。
平時は人工衛星に接続された『ヴェロニカ』と呼ばれる母体ユニットにパーツごとに分離して搭載されており、トニーの呼び出しに応じてヴェロニカごと飛来し既に装着されているアーマーからさらに着込む形で合体する。
ハルクと正面からぶつかることを前提にした巨体とパワーを持つ上にこの形態においても飛行可能。
損傷が出た際には、空中に待機しているヴェロニカからスペアパーツが射出され損傷部分と入れ替わることで圧倒的パワーを持つハルクに対しても継続した戦闘が可能となっている。スペアパーツには種類があるようで、交換時には異なる機能を有する腕部に換装された。
スカーレット・ウィッチにより暴走させられたハルクを止めるために実戦投入され、マーク43の上から装着され正面衝突。破壊された部品を入れ替えながら激闘を繰り広げ、正気ではなかったとは言え無敵の超人ハルクを鎮圧することに成功した。
流線型のボディとリアクターの形状が六角形になっているのが特徴の新型アーマー。ウルトロンとの最終決戦に向けて開発された。
マーク43では確認されていなかったレーザービームを腕部に搭載している。分割機能は不明。
前作『アベンジャーズ』におけるマーク7ほど目立った活躍はなかったが、ヴィブラニウム装甲にアップデートされたウルトロンプライムにヴィジョン、ソーとの同時攻撃により大ダメージを与えている。
また、この時点で補助AIが「F.R.I.D.A.Y」に変更されている。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場した、マーク45のアップデート版アーマー。
一見するとマーク45と同じアーマーに見えるが、肩や足が細くなっていたり発光する丸いパーツが取り付けられていたりと細部が異なっている。
ヘリ機内で指先にアーマーを装着すると椅子が倒れ、同時に全身にアーマーが装着され空中に射出されるという新しいアーマー装着シーンを披露した。
空港でキャプテン・アメリカ達と戦った時は性能を遺憾なく発揮していたが、縮小化したアントマンに装甲内の電子部品を破壊されるという思わぬ攻撃を受けた。
その後シベリアのヒドラ基地でキャプテン・アメリカ、ウィンター・ソルジャーと対決。2対1という数的不利の戦いでありながら、ユニビームでウィンター・ソルジャーの左腕を破壊、更にキャプテン・アメリカの格闘パターンを解析し反撃するなど互角に渡り合う。しかし最後はキャプテン・アメリカに胸のリアクターを破壊され行動不能になった。
『スパイダーマン/ホームカミング』に登場したマーク46の色違いバージョン。
スパイダーマンの救助や大破した船を沈没から救ったが今回は戦闘はしていない。以前のバージョンと同じく無線使用での遠隔操作も可能である。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で登場したナノテクノロジーを利用した新アーマー。
ナノマシンで構成されるアーマーでスタークの意志によってその形状や武装を変更可能。また一部パーツが破損したとしてもすぐにナノマシンが修復する。様々な装備を駆使して強敵サノスと激突する。
前作『インフィニティ・ウォー』と同じくナノマシンアーマーで、やはりトニーの意志によって武装を変更可能。ソーの雷撃を吸収してビームにして発射するなどの合体攻撃も行った。
原作であるマーベル・ユニバースの登場人物は殆ど登場するため、実写版の主な登場人物と設定を紹介。補足的に一部原作の設定も併記する。登場人物名などの表記のゆらぎにはご容赦願いたい。キャストの後ろCV:は吹き替えのキャスト名。ソフト版/日曜洋画劇場の順で記述。
人物目次 | |
---|---|
トニーの秘書。普段は冷静で敏腕だが、予想外の出来事には慌ててしまいドジを働いてしまう。シリーズを経るごとにどんどん肝が太くなっている。『アイアンマン』シリーズのヒロイン(スーパーヒロインではない)で、トニーとはお互いに特別な感情を抱いていてシリーズを通してトニーとの恋愛模様が描かれている。イチゴアレルギー持ち。彼女がセキュリティの責任者を務めると何故かシステムが脆弱になるという。通称の「ペッパー」は「胡椒」という意味で、彼女のソバカスを胡椒に見立ててトニーが付けたあだ名である。「ペッパー・ポッツ」でちょうどコショウ瓶という意味になる。
トニーの専属運転手兼ボディガード。元ボクサーの経験からトニーのボクシングコーチもしている。通称の「ハッピー」は「無愛想で全然ハッピーに見えないから」とトニーが付けたあだ名である。実写版2作の監督ジョン・ファヴローが演じており。監督を降りた『アイアンマン3』でも続投している。実写版のハッピーはコミカルに描かれることが多い。
トニーの親友。空軍中佐(後に大佐に昇進)であり兵器開発部に所属しているためビジネスでの付き合いもある。現役軍人なだけあって素の身体能力も高い。トニーのよき理解者であり、生真面目だが柔軟で気さくな人物である。
ジャービスと読む。厳密には人物ではなくトニーが開発した人工知能である。システムの根幹が何処かは明らかでない。高度な知性が窺え、トニーの話し相手を務めている。トニーの無茶な挑戦をたしなめたり、皮肉を言える[18]。トニーの発明品のインターフェースとして統合されているらしく、セキュリティシステムやホログラムの3DCADソフトウェアやブラウザ、電話、そしてアイアンマンなどあらゆる場面でJ.A.R.V.I.S.を頼っている。
しかし、人工知能の宿命として基本的に指示を待っていて自律した行動を苦手としている。融通の効かない面の描写も多く見られる。
J.A.R.V.I.S.の名の由来である執事ジャービスはシネマティック・ユニバースにも存在していて、アントン・ヴァンコの裏切りからアルコールに依存した父に怯える幼いトニーに優しく接していた。実写版ではバットマンの主人公ブルース・ウェインの執事アルフレッドとの類似を考慮してAIという設定になった。
2013年9月現在、iOSではセカンド・スクリーン/JARVIS、Androidではアイアンマン3ライブ壁紙が配布されており、前者はJ.A.R.V.I.S.の目覚まし時計機能などが利用可、後者は無料コンテンツで動くアイアンマンスーツの壁紙と有料コンテンツでJ.A.R.V.I.S.の時計ウィジェットと時報機能を利用できる。
ちなみにソフト版の吹き替え、中の人はMCUとは別のマーベル映画にて赤タイツでヒーリングファクター持ちでお下品な傭兵の…おや、誰か来たようだ。「おぃ、あんた今俺ちゃんの話したでしょ?ねぇ!」
戦略国土調停補強配備局、略してS.H.I.E.L.D.の長官。
ハッキングや、狙撃など多彩な技術を持つスパイであり、指揮官としても優秀である。ヒーローたちの能力を信頼し、そのパワーを理解している。しかしながらコールソンの死をチャンスにヒーローを結束させるなど。腹に一物を抱えた食えない態度を取る。『アベンジャーズ』以降は特にキャプテン・アメリカと親しい。
スタイル抜群の妖艶な美女。正体はニック・フューリー直属の女スパイで、屈強な警備員12人を1人で倒すほどのマーシャルアーツの達人である。アスリート並の身体能力持つマルチリンガルで、狙撃やハッキングや尋問やハニートラップも何でもござれの完璧超人である。コードネームはエージェント・ロマノフ[19]。『キャプテンアメリカ/ウィンター・ソルジャー』にも登場している。
S.H.I.E.L.D.所属の捜査官。生真面目な苦労人である。未婚者だがチェリストの恋人がいる。その風貌と裏腹に掴みどころのない独特なキャラから海外では妙にファンが多い。演じているクラーク・グレッグはアメコミオタクとしてとても有名。『アベンジャーズ』公開後、キャプテン・アメリカのトレーディングカードと、"コールソンの血痕付き"トレーディングカードが販売された。当初コミックには登場していない実写版発のキャラクターだったが、コールソンの人気を受けて誌上にも時折顔を出している。
『マイティ・ソー』と、アニメ版『アルティメット・スパイダーマン』にも登場し、テレビドラマ『エージェント・オブ・シールド』にも登場している。
S.H.I.E.L.D.所属の女性。ブラックウィドウのようなコスチュームである。
故人。テロリスト「テン・リングス」の捕虜となっていた。 平和主義の天才物理学者で、エンジニアとしても優秀であった。様々な言語を使いこなせるようで、作中でトニーの通訳をしている。出身地はアフガニスタンのグルミラという架空の村であった。既に家族を失い天涯孤独の身であったのでトニーに未来を託し、捨て身の時間稼ぎをした。
人物ではなく本体側面に「DUM-E」と書かれたロボットアーム実写版にのみ登場する。トニーの作業をよく手伝っている。拙い人工知能を搭載しているため不器用で、トニーに消火器を噴射したりミキサーを壊したりシャンパンを雑に運んだりしている。出来損ないゆえトニーによく毒づかれるが、決して嫌ってはいないようで可愛がっている。おそらくはトニーがマサチューセッツ工科大学在学中に開発したものと思われる(『アイアンマン』冒頭の新聞記事の写真に写っている)。同型機のUが居る。
『アイアンマン』ではマークII開発を手伝っている他、着陸に失敗したマークIIに消火器を噴射している。リアクターをオバディアに奪われて命の危機にあったトニーに旧型リアクターを渡したのも彼である。『アイアンマン3』ではマーク42の開発を手伝っていて三角帽子を被せられている。マンダリンの襲撃を受け、爆撃をモロに受けて大破したユーを助けようとしていたが水没してしまう。作品のラストでトニーが回収した。
ダミーと同型のロボットアーム。同様に実写版にのみ登場する。左側面に「U」と書かれている。『アイアンマン』や『アイアンマン3』では撮影係を任されていて『3』では三角帽子を被りながら撮影していたがマーク42のパーツが追突してカメラを落としている。『アイアンマン2』ではシャンパンを雑に運んだりクロロフィルを零している他、プリズム加速器の制作を手伝っている。
植物学者の女性博士。驚異的な能力を人間に与えるウイルス「エクストリミス」を研究している。1999年の大晦日にトニーと一夜を共にしてそれっきりの女性であった。13歳の子供がいる(?)
トニーが手違いで不時着したローズヒル在住の少年。親は家に帰って来ず、E.Jという少年らにいじめられながら寂しく暮らしていた。ポテトガンを自作するほど機械工作に詳しく、アイアンマンを開発したトニーに興味を持って情報収集や武器開発に協力した。彼の子供らしい素直な言葉がトニーが自分を見つめ直す切っ掛けを作った。ジャービスの再調整が完了するまでマーク42はハーレー宅の倉庫に隠されていた。
余談だが彼がトニーに貸した妹の時計は「ドーラと一緒に大冒険(DORA the EXPLORER)」という実在の海外アニメのグッズである。時計はトニーが監禁された際に壊されてしまったが、後日トニーは律儀に新しいこの時計を返している。
原作ではスパイダーマンや、ファンタスティック・フォーのメンバーなどとも交流があるが、今日まで実写版に登場し、トニーと親交のあったヒーローのみ掲載している。「アベンジャーズ」記事に詳細は詳しい。
「キャプテン・アメリカ」の記事も参照。
第二次世界大戦期の「スーパーソルジャー計画」で作られた超人兵士血清を投与することで、ひ弱な青年が人間として完璧な体を手に入れた。「スーパーソルジャー計画」にはトニーの父ハワード・スタークも携わっており、彼が使用する盾はハワードが作ったという設定に。キャプテンと親しく話す場面もある。
『キャプテン・アメリカ:ザ・ファーストアベンジャー』では彼の活躍がダイジェストで描かれたためあまり戦闘経験が無いようにも見て取れてしまうが、何年も戦い何度も死線をかい潜って生き延びた歴戦の兵士である。トニーもその経歴は知っているので、戦闘中に指示を仰いでいる。
「マイティ・ソー」の記事もを参照。
『マイティ・ソー』でニューメキシコに転勤となったコールソンが、ロキの送り込んだ"デストロイヤー"というアスガルドの戦闘兵器を見て「あれはスタークの新しい武器か?」と言うシーンがある。『アイアンマン2』ではコールソンがニューメキシコの広原に落ちたムジョルニアを報告している。ちなみに、 中盤にソーの役者であるクリス・ヘムズワースがカメオ出演している。
ガンマ線研究の第一人者として知られ、ガンマ線を使用して失われた超人兵士血清技術の再現をする計画に携わった。実験の成功を確信したバナーが自ら実験台となって投与したところ、実験に失敗し"ハルク"となった。『インクレディブル・ハルク』にはトニーがエンドクレジット後に登場している。
彼女の詳細は上記参照。
『マイティ・ソー』に初登場している。S.H.I.E.L.D.所属のエリートエージェントで、組織一の超人的な射撃能力を持つ。肉弾戦も得意としていて、状況把握能力に優れる。「高いところのほうがよく見渡せる」とは彼の言である。
コンパウンドボウを駆使して戦うが銃は好んでいない。コンパウンドボウのホルダーには矢にギミックを追加する機能がある他、頑丈なため敵を殴打できる。
J.A.R.V.I.S.がウルトロン用に製造されていた肉体にアップロードされたことで誕生した存在。
額にインフィニティ・ストーンの一つであるマインド・ストーンが埋め込まれている。マインド・ストーンの力を使うことが出来る上に肉体はヴィブラニウムを原料としているため強固、更に飛行可能とソーに並ぶ実力を持つ。
ニューヨークのクイーンズで独自に悪人退治をしていた少年。ウェブシューターとコスチュームは当時自作の物。
シビルウォーの半年前の出来事がきっかけでウェブを飛ばせる能力を身に着け、YouTubeにアップされた動画に目を付けたトニーは彼の元へスカウトに赴く。参戦の際にスーツとウェブシューターを新調したのもスタークであり、ピーターもトニーに認められようと奮闘したりしていた。ちなみに実写版では初めて、彼を象徴するスパイダーシグナルが出せる仕様となっている。
アフガニスタンでトニーを捕虜にした多国籍テロリスト集団。リーダーはスキンヘッドが特徴のラザ(/ファラン・タヒール)。
トニーは彼らの所有するスターク・インダストリーズ製の兵器を垣間見て、兵器製造の中止に思い至った。トニーを襲撃したのは暗殺の依頼があったため、と作中で明かされる。
『アイアンマン2』にもテン・リングスのメンバーが登場していて、イワン・ヴァンコに偽造パスポートを手配したのは彼らである。
「テン・リングス(=10の指輪)」 という名前の由来は原作のヴィラン、マンダリンから。特殊な力を持った10の指輪をつけている。リーダーのラザが語る「ジンギスカンの世界征服」の下りはマンダリンの話すこととそっくり。
ハワード・スタークのビジネスパートナーで、トニーの成人までスターク・インダストリーズを経営をていた。野心に溢れており頭も良い。内心トニーを快く思っておらず、トニーを殺害してスターク社経営の乗っ取りを画策していた。
裏でテン・リングスと通じており、アフガニスタンに赴いたトニーの暗殺を彼らに命じていた(が、テン・リングスも大物のトニーを暗殺すると聞かされていなかったため、暗殺を保留してしまった)。トニーが脱出時に使用したマークIの残骸をテン・リングスの残党に回収させ、それを元にアイアンモンガーを開発している。動力源の小型版リアクター研究のために精鋭エンジニアを集めて秘密裏に「セクション16」を設立したが、リアクターの小型化に難航する。ペッパーに計画を感付かれ、焦ったオバディアはトニーからリアクターを強奪してアイアンモンガーを起動してペッパー殺害を目論む。ペースメーカーを失ったトニーは死に瀕するが、ペッパーが記念に残していた初期型アーク・リアクターを装着して九死に一生を得る。トニーは無理やりマークIIIを装着してアイアンモンガーと戦った。
技術力の差ゆえかアイアンモンガーはマークIIIの2倍近い大きさで乗り込む形を取っている。名称は「武器商人」を意味しその名の通り沢山の武装を搭載している。飛行も可能だが凍結対策がなされていない。元々は『アイアンマン2』のヴィランとして構想されていたが、前倒しになった。
原作実写版のどちらでもハゲた男性であるが、これはジェフ・ブリッジスが原作のイメージを損なわないよう配慮でわざわざ頭を丸めたから。
スターク家に恨みを持ち続けているロシアの天才物理学者。普段はロシア語訛りの英語を喋っている。キバタン(オウムの一種)を可愛がっている。鍛えられた肉体を持ち、格闘技術と鋭い勘も持つ一方、プログラムの造詣も深い。かつて兵器級プルトニウムをパキスタンに売った罪で15年間服役していた。彼の父アントン・ヴァンコは、アメリカに亡命して以来ハワード・スタークとアーク・リアクターの共同開発をしていたが、スパイ容疑で逮捕されロシアに強制送還された。
父の他界を機に、遺されたデータを元にアーク・リアクターを独自に小型化し(しかしトニーのリアクター程の効率ではない)、エリクトリカル・デスウィップという破壊力抜群の電気鞭を開発する。偽造パスポートでモナコのカーレース作業員に成りすますとレースに出場していたトニーを襲撃した。外骨格式のパワードスーツの危険性を衆目に晒すことでトニーが勝とうが負けようが世論が彼に不信を抱くよう誘導するのが狙いの一つだった。モナコの一件で逮捕され、収監されたがジャスティン・ハマーの手引きで脱獄し、自身のスーツの改良版とドローンを開発。ウォーマシンの制御も乗っ取ってトニーを再び襲った。
原作キャラクターはブラックラッシュの名でよく知られる。実写版にでは"ロシアのアイアンマン"として知られるクリムゾン・ダイナモとブラックラッシュを足して2で割ったような設定となっている。冒頭でテン・リングスが彼に手配した偽造パスポートの名前は「ボリス・ツルゲノフ」という二代目クリムゾン・ダイナモの本名であった。初代の本名は彼の父の元ネタの「アントン・ヴァンコ」なので、二代目の名を借用したと思われる。
トニーに恨みを抱くキザでな男。政府には武器専門家として通るほどの頭と権力を持つが、トニーの足元にも及ばない。スターク・インダストリーズが軍需産業から撤退したため、ハマー・インダストリーズはその恩恵に与った。
劣等感から強くトニーを恨んでおり(彼を茶化し続けるトニーの性格のせいでもあるが)、アイアンマンを過去にする高性能パワードスーツ開発を目指している。カーレースでトニーを襲撃したイワンに感銘を受け、収監されたイワンの脱獄を手引きするが御しえずにかえって振り回されてしまう。後にローディからマークIIを受け取り、ウォーマシンとして改装した。
スターク・エキスポで未来の軍事力として無人ロボット「ドローン」とローディ扮する「ウォーマシン」をプレゼンするが、イワンに出し抜かれてプロモーションを無茶苦茶にされた挙句、逮捕されてしまった。
原作ではトニーと敵対するヴィランで、違法資金で他のヴィランの武器支援したりアイアンマンスーツの機密情報を盗んだりしている。実写版の彼はトニーと同年代だが、原作ではトニーより年上の設定である。また、イギリス出身だが、実写版にはそれを示唆する描写は特にない。強いて言えばCHAPMANの小ネタは彼の設定由来だろうか。
ソーの義弟。アスガーディアンと敵対するフロスト・ジャイアント(巨人族)の血を引いている。敵地のヨトゥンヘイムで捨てられていた彼をオーディンが拾った。両親はソーとロキを対等に育てたが、『マイティー・ソー』で出自を知り、劣等感から義兄のソーを激しく恨む。豪放磊落なソーと反して狡猾で、知謀と魔法に優れている。身体能力はソーに劣るとされるが、キャップが投擲したシールドを容易く弾いて見せるなど、地球人を遥かに上回る怪力と耐久力を持っている。
『アベンジャーズ』ではチタウリと結託して兄の明日地球の侵略を画策し、計画の障害であるアベンジャーズの結束を壊すべく立ち回った。ワームホールを抜けて地球に現れ、コズミック・スピアという『キャプテン・アメリカ:ザ・ファーストアベンジャー』に登場したヒドラの武器と似た魔法の杖を操っている。コズミック・キューブで宇宙人チタウリの軍隊を召喚し、地球を恐怖に陥れた。本作のチタウリは原作で言うところのスクラル星人にあたり、名称は『アルティメッツ』でのアベンジャーズから取っている。
やや詰めの甘い描写が見られ、『アベンジャーズ』での彼の行いは公式に 「やってることは壮大な兄弟喧嘩」とまで評される。物語の早い段階で牢屋に閉じ込められたり、ブラック・ウィドウの誘導尋問に引っかかったり、話の途中でコールソンに反撃されたり、ホークアイの矢をキャッチしたら目の前で爆発したり、ハルクに叩きつけられたり……と三枚目な描写がやけに多い。トニーと関わるシーンはそこそこあり、スターク・タワーでは綱渡りの駆け引きをした。コズミック・スピアは対象の胸を小突くと洗脳する能力があるのだがトニーには何故か効果がなかった。胸にアーク・リアクターがあるためか。コミックでは変身能力をよく使うヴィランで、ソーの義弟である。
装着者はローディ・ローズ。このスーツを着用して大統領の警護などに当たっている。
トニーが開発したマーク22"ホット・ロッド"に改良を加えたウォーマシン2.0を軍属機として塗装と名前を変えたもの。
"ウォーマシン" という不穏な名称が好ましくないためか国民アンケートで新たな名前を募って決定した。作中でも「名前を変えただけ」と批判されている。合衆国政府公認のためキャプテン・アメリカを模した塗装がされた。トニーもローディもこの塗装と名称が不服で、ローディに至ってはウォーマシンの未練を捨てきれず衛星通信のセキュリティIDを「warmachine68」パスワードを「warmachine rox(ウォーマシンサイコー!)」に設定している。
かつてのウォーマシンよりスマートなボディになり、腕のサブマシンガンが無くなった為リパルサー・レイを使用するようになった。背部のガトリングの独立動作機構は健在で、意思に応じて自在に銃口を向ける。星条旗の星にあたるリアクター部分はチェストプレートで保護されているため露出していない。AIMによる調整を受けていたため、彼らの策謀でアーマーを強奪され、大統領拉致を許してしまった。
ファンからテン・リングスとの関係が指摘されてきたヴィラン。中国人で、明王朝の官吏「満大人(マンダリン)」を名乗っている。
アメリカ国内のテレビ局をジャックし、挑発行為やテロを繰り返して市民の不安を煽っていた。マスコミから声明を求められたトニーが自宅の住所を公開するという大胆不敵な挑発をすると、程なくしてスターク邸上空の報道ヘリに偽装した軍用ヘリで自宅を襲撃している。首にはアベンジャーズを皮肉ったAnarchyの刺青がある。
正体は只の舞台役者で、キリアンに高額で雇われて言われるが儘テロリストを演じていただけだった。要人殺害シーンなどは別撮りの合成編集であったため本人に犯罪の自覚はなかった。撮影場所は「I'm AIM」のアナグラムであるマイアミ(MIAMI)である。提供された自宅で寛いでいたところトニーに発見され、呆気無く経緯を白状する。
シンクタンク「A.I.M.」の代表者。かつては足に障害を持った吃音の男性であった。1999年の大晦日にトニーに商談を持ちかけたが適当な嘘であしらわれ、屋上で待ちぼうけを食らった。以降はトニーとアメリカに恨みを募らせ、嫌がらせじみた裏からのアメリカ支配を目的に生きていた。それから10年以上経過したある時、部下のエリック・サヴィンを従えてエクストリミス研究をペッパーに持ちかけた。ペッパーとは以前からの知り合いであるらしいが、エクストリミスで障害を克服しているため気付かれなかった。トニー宅の襲撃後、キリアンがマンダリンの裏で糸を引いていると知ったペッパーを誘拐し、エクストリミスを無理やり投与した。別に拉致した大統領公開処刑の目前にトニー達が駆けつけ、アイアンリージョンと直接対決している。
アルドリッチ・キリアンの腹心。スターク・インダストリーズを訪れた際はボディガードとして待機していたが、態度が悪くハッピーにバッジを付けるよう言われてもからかって無視している。行動を不審に思って彼らを尾行したハッピーはエリックとジャック・タガートの取引現場を目撃し、爆発に巻き込まれた。正体はエクストリミス計画の被験者で不死性を持っている。行方知れずのトニーを追う一方、ローディから強奪したアイアン・パトリオットを着用して大統領機に潜入。大統領の拉致を終えたところをマーク42と交戦し、熱攻撃で圧倒するも至近距離からのユニビームに敗れる。未公開シーンでは着慣れないパトリオットで雑誌を読むのに苦戦している。
人工知能によって地球を守らせるという、トニーが計画したウルトロン計画によって誕生した人工知能。ロキの杖に入っていたマインド・ストーン内部の構造がベースになっている。
平和を守るという目的のためには人類滅亡が不可欠だと考え、ソコヴィアを浮上させて隕石として落下させようとした。一方で人間に対して関心やコンプレックスを持っており、完全な存在になるために有機体とヴィブラニウムのハイブリッドの肉体を製造した。
本体はデータなのでボディーを破壊してもネットやウルトロン・セントリーに瞬時に移動してしまい倒すのが難しい。主な攻撃手段は指からのレーザー攻撃や磁力攻撃、格闘。最終決戦時には全身をヴィブラニウム製にしている。
ネットへの移動能力を封じられた上でアベンジャーズの攻撃によってボディーを失い、最後に残ったウルトロン・セントリーに移動した所でヴィジョンに破壊された。
ウルトロン襲撃の際に戦場となったソコヴィアの生き残り。自国が壊滅した際に家族を失っており、その責任はアベンジャーズにあるいう考えから彼らへの復讐を行う。
これまでのヴィランとは異なり、単身で組織を内部崩壊させようとした頭脳派。1991年に超人血清によるウィンター・ソルジャー軍団を作り上げようとしていたヒドラの計画を利用、その一人でキャプテンの盟友であるバッキー・バーンズの過去を辿ると、洗脳のための暗号を将校から奪い、唱えることでバッキーを自分の手駒にした。
一連の事実が明らかになった後は拳銃自殺を図ろうとするが、密かにキャップの後を追っていたブラックパンサーに阻止され、以前バッキーが収容された反テロ組織に拘束された。同時にアベンジャーズの面々を各所に分散させることにも成功している。
カプコンの対戦格闘ゲーム『マーベルスーパーヒーローズ』『マーベルVSカプコン2』『マーベルVSカプコン3』『アルティメットマーベルVSカプコン3』にマーベル側のプレイヤーキャラとして登場している。 [22] [23]
キャラ性能は、飛行能力や空中ダッシュといった高い機動性を持ち、通常技でミサイルを出したり必殺技がすべて飛び道具(見た目が飛び道具風含む)である。果てには相手を浮かせて攻撃判定のある超巨大なビーム砲「プロトンキャノン」を出現させ、発射までのタイムラグ本体の攻撃判定にヒットさせてそのまま極太ビームを喰らわせたりられるのだが、それ以上にVSシリーズにおけるアイアンマンの代名詞は「永久コンボ」である。永久コンボのイメージは、格闘ゲーム初登場のマーベルスーパーヒーローズの時代から変わらず、チーム制のVSシリーズでもワンチャンから相手チーム全員を永久コンボで締めたりする。下記動画参照。
コンボレシピ自体も大会出場クラスの格闘ゲーマーには簡単な部類である為最強キャラにも思えてしまうが、永久コンボ以外では立ち回りに難があり、マーベルVSカプコン2の時代では上には上のキャラが10人ほど居るのである(所詮上位キャラしか対戦が成立しないと言われるゲームである)。
マーベルVSカプコン3にも当然の如く登場し、キャラ紹介トレーラーではモリガン・アーンスランドと空中戦という名のデートを繰り広げたが、キャラ性能はというと全体的な空中戦能力の下方修正の影響をモロに受けた他、リーチが短くなり、牽制技のスマートボムが仕様変更で牽制技として使えなくなり、スーツを着ているのに何故か生身のリュウ以下のHPが設定されており、代名詞の永久コンボも入れ辛くなるという完全に弱キャラに落ちてしまった。アルティメットマーブルVSカプコン3では強化はおろか2段ジャンプ削除も有り更なる弱体化を果たすが、代名詞であった永久コンボがチームアシストから可能である事が確認された(カプコン曰く「仕様」)。だが、そもそもゲーム自体が一部キャラを除いて10割コンボが当たり前なので今更復権はしないだろう。社長は泣いて良い。
1994年にTAS版が製作され、1996年にNHKBS2で放映。多くの視聴者はNHKBS2版を期待していたが、ディズニープラスでは独自の吹き替え版が製作されたものが2022年から配信された。担当声優はアベンジャーズ・アッセンブルと同じ。アメリカの放送ではMarvel Action Universeという枠で放送していたため、スタン・リーが今回お届けする作品の内容を解説をしている。これについて日本での放送では不明だが、ディズニープラス版では無言の状態でBGM&SEのみとなっている。
2010年には日本国内にて独自のTVアニメ版がアニマックスにて放送された。「マーベルアニメ」プロジェクトの第1弾であり、後に『ウルヴァリン』、『X-MEN』、『ブレイド』が続いている。アニメ製作はマッドハウス、シリーズ構成に井上敏樹と、過去に『Devil May Cry(アニメ)』、古くは『YAWARA!』を手がけたスタッフ達である。
ストーリーは世界平和プロジェクト推進のため来日したトニーと謎の組織「ゾディアック」との戦いを描く本作オリジナルのもので、設定は実写版のものがそのまま引き継がれている。スタークの祖父が原爆開発に関わっていた件がゾディアックの目的と密接な関係を持っている。第4話ではウルヴァリンとの共闘も実現。実写版アベンジャーズでは不可能な組み合わせが映像で見られる貴重な機会である。公式サイトはこちら
2014年からは『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』がテレビ東京系列で放送されており、アイアンマンも登場している。設定が少々特殊で、少年たちがディスクに封じられたヒーローをパートナーとしてヴィランと戦っている。公式サイトはこちら
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/12(木) 01:00
最終更新:2024/12/12(木) 01:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。