アドベンチャー・タイムとは (アドベンチャータイムとは) [単語記事]

アドベンチャー・タイム(Adventure Time)とは、カートゥーンネットワーク製作のアメリカのアニメである。

概要

アメリカでは2008年12月にパイロット版が放送され2010年4月から本放送が始まった。日本のカートゥーンネットワークでは2012年5月から放送されている。
アメリカではすでにシーズン1〜5までが放送されており、現在はシーズン6が放送中でシーズン7も放送が決まっている。
日本ではアメリカでの2話分を1話として2015年3月現在シーズン5の24話(全体の152話)まで放送されている。

世界観

舞台は人類の文明が崩壊して約1000年が経過した地球のウー大陸。人類はほとんど確認できず、お菓子で出来たキャンディピープルなど不思議な生き物たちが暮らしている。
主人公のフィンと魔法の犬ジェイクの冒険の物語がナンセンスなジョークとブラックユーモアを交えて描かれる。

主題歌

アメリカ版のOPテーマを歌っているのは総監督で原作者のペンデルトン・ウォード。ウクレレの演奏もしている。
日本語版を歌っているのはフィンとジェイクの声優である朴璐美と斎藤志郎。

EDテーマはAshley Erikssonの"The Island Song"。

登場人物

日本で放送された76話(アメリカの152話)までのネタバレ含む。

フィン(Finn the Human)
主人公。勇気と優しさに満ちた少年だが考えるのが苦手なのが玉にきず。ウー大陸で確認される唯一人の人間。森の中で一人で泣いているところをジェイクの両親に発見され育てられた。当初はプリンセスバブルガムに恋していたが、様々な出来事の後フレイム・プリンセスと付き合い始める。12歳。
ジェイク(Jake the Dog)
もうひとりの主人公。魔法の犬で、大きくなったり小さくなったり様々な形に身体を変形できる。後にレディ・レイニーコーンとの間に子どもができて父となる。特技はヴィオラを弾くこと。英語版Wikiによると28歳。
プリンセスバブルガム(Princess Bubblegum)
キャンディ王国のプリンセス。18歳だがリッチの事件で身体のパーツを失ったときは13歳になった。科学に明るいが、実験で怪しげな発明をすることもしばしば。
レディ・レイニーコーン(Lady Rainicorn)
虹とユニコーンが半々のレイニーコーン一族の一人。バブルガムの親友でジェイクの恋人で、後にジェイクとの間に子どもができる。韓国語で話す。
マーセリン(Marceline the Vampire Queen)
1000年生きている吸血鬼の女王。ただし血液だけでなく赤い色なら何でも吸うことが出来る。パンクスタイルでベースを持っており家で作曲もしている。1000年前はまだ吸血鬼ではない普通の少女で、文明崩壊後の世界で一人さまよっていたところを普通の人間だった頃のアイスキングに助けられた。そのため彼が正気を失った現在も彼を愛している。
ビーモ(BMO)
フィンとジェイクの家に住んでいるゲーム機。性別不明。一見するとゲームボーイのようだがVHSプレイヤーなど様々な電子機器の機能を持つ。食事はできないが食卓にはいつも一緒に盛られている。
フレイムプリンセス(Flame Princess)
フレイム王国のプリンセス。全身が火で出来ており怒ると火が街一つを飲み込むほど巨大化するが、水を浴びると弱る。その炎の威力はすさまじく、暴走すると地面を溶かしながら核に到達し地球を破壊してしまう恐れがあるため、バブルガムの提案で父のフレイムキングに封印されていた。ジェイクの仲立ちによってフィンとの交際を始めるが、フィンが興味本位でフレイムプリンセスとアイスキングを戦わせたことに激怒し、フレイム王国に帰りフレイムキングを追放し王座に着いた。
ランピー(Lumpy Space Princess)
コブコブ星(Lumpy Space)のプリンセス。思い込みが激しく恋愛脳。
スーザン(Susan Strong)
キャンディ王国の地下でフィッシュピープルと暮らしていた。たくましいが臆病。被り物の下にあるのがフィッシュピープルのエラか人間の顔かは定かではない。
ツリートランク(Tree Trunks)
林檎を育てているお婆さん象。パイを作るのが得意。滅多なことでは動じない。
シナモンパン(Cinnamon Bun)
極めて間の抜けたキャンディ王国の住人。愚直な性格に思われたが実はバブルガムに不信感を持っており、バブルガムが調査のために拘束していたフレイムプリンセスを逃がした。そのことがきっかけでフレイムプリンセスと仲が良くなった。
ペパーミント・バトラー(Peppermint Butler)
バブルガムの執事。死神と付き合いがある、悪魔を召喚する儀式を行うなど見た目に反して邪悪な人物。
ネプター(NEPTR)
永久パイ投げロボット(Never-Ending Pie-Throwing Robot)の略。フィンに作られたがアイスキングの魔法で命を得たためアイスキングをパパと呼び慕っている。
ビリー(Billy)
ウー大陸の伝説の勇者。年を取って覇気を失っていたがフィンに会って元気を取り戻した。
アイスキング(Ice King)
アイス王国のキング。1000年前はサイモン・ペトリコフという普通の人間だったが、魔法の王冠を被ったことで強大な力を得、その代償に正気を失った。頭がおかしくなるまで王冠を被り続けたのは、1000年前の文明崩壊後の世界で幼いマーセリンを守るためであった。プリンセスを追いかけ回し、時には監禁するなど過激な「婚活」をしてはフィンとジェイクに邪魔されることを苦々しく思っているが本当は寂しがり屋で、フィンとジェイクとも仲良くしたがっている。
ガンター(Gunter)
アイス王国にいるペンギン。勝手気ままに振る舞うがアイスキングのことは慕っている。
レモングラブ伯爵(Earl of Lemongrab)
バブルガムが生み出した最初の生物で最初の失敗作。何事にもエキセントリックな反応を示す。バブルガムが13歳になったときに政権を任されキャンディ王国に強権政治をもたらすが、バブルガムが18歳に戻ったことで追放される。後に寂しさからもう一人のレモングラブをバブルガムに作ってもらい、更にそのときにレモンピープルの作り方を奪い自分の国を作る。レモングラブ2を飲み込むとより独裁者としての色を強め、レモングラブの国を恐怖政治の下に支配するが、レモンホープに倒され破裂した。最終的にバブルガムの手で破裂したレモングラブと合体させられた。
レモングラブ2(Lemongrab 2)
寂しがっていたレモングラブのためにバブルガムが生み出したもう一人のレモングラブ。最初はレモングラブと同じように自己中心的な性格だったが、身体の大部分をレモングラブに食べられたことから痛みを知り、レモンピープルに優しくなった。最終的にバブルガムの手で破裂したレモングラブと合体させられた。
レモンホープ(Lemonhope)
レモンピープルの一人。レモングラブに閉じ込められていたところをフィンとバブルガムに救出され、独裁者レモングラブを倒す最後の希望となる。当初はレモングラブと対峙しなくてはいけない運命から逃げていたが、そのままでは自由になれないと気づきレモングラブと戦う決心をする。レモングラブを倒してからは自由な一人旅に出た。
マジックマン(Magic Man)
フィンとジェイクに嫌がらせをしてくる魔法使い。元は火星人だが、火星でも厄介事を起こしていたために追放されてウー大陸に来た。
ハンソン・アバディア(Hunson Abadeer)
マーセリンの父で魔界ナイトスフィアの魔王。マーセリンのポテトフライを勝手に食べてしまったことから長い間確執があったがフィンの尽力もあり和解。暴走すると無制限に生き物の魂をむさぼりまくる危険人物。
リッチ(The Lich)
全生命の消滅をもくろむ今作のラスボス的存在。勇者ビリーによって封印されていたが、その封印が解けたことで再び世界を滅ぼそうとする。かつての人間の文明の崩壊と大きな関わりがある。