アレクサンデル・バルトハウザー(Alexander Barthauser)とは、「銀河英雄伝説」の登場人物である。CVなし。
銀河帝国軍人。ロイエンタール麾下の下級司令官で、艦隊旗艦は名称未設定の標準型戦艦(OVA)。
OVAでは青色の瞳と茶髪を七三分けにし前髪を撫で付けた髪型が特徴の少壮の指揮官。
後の二代皇帝アレクサンデル・ジークフリードの名前の由来となった人物である。
オスカー・フォン・ロイエンタール麾下の司令官で階級は少将。
同時期の他のロイエンタール麾下の将帥(大将クラス)に比べいささか階級が低い。
初登場は2400隻の小部隊を率いて参加した回廊の戦い中盤。
シュタインメッツ艦隊司令部の壊滅により帝国軍前線部隊に混乱が生じた際、統帥本部総長として総指揮を執っていたロイエンタール元帥の指示により麾下の部隊を率いて別働、ヤン艦隊の右側面に並行して攻撃することでその進撃を鈍らせ総旗艦<ブリュンヒルト>が後退する時間を稼ぐ役目を負った。
回廊の戦いの後、新領土治安軍の指揮下に入り、ロイエンタール元帥叛乱事件でも上官に付き従う。
第二次ランテマリオ会戦後の敗走時、グリルパルツァー艦隊から砲撃を受けてバルトハウザー艦隊司令部からの通信が途絶したことが報告された。その後シュラーともども「戦死」と記述がある。
勇将として知られるいっぽう、「きわだった才幹の所有者ではなく、大兵力を統率する器量もない」と評され、彼が新王朝成立後も少将という低い階級に収まっていたのもそれが原因と考えられる。
ただし上官ロイエンタールはバルトハウザーの「命令に忠実で戦場でのはたらきに骨惜しみしない」点を信頼して「少数の兵の動向によって局面が変わる」という際に好んで彼を使っていたといい、ここぞという場面に小部隊の猛攻で戦況を動かす役割を与えられていたようである。
バルトハウザーは回廊の戦いが初登場となるが、ロイエンタール艦隊では副官レッケンドルフと幕僚ベルゲングリューン以外の子飼いといえる部下はロイエンタール叛乱まで登場しない。バルトハウザーはその唯一の例外である。
また、始めから分艦隊司令官が豊富な双璧の片割れミッターマイヤー艦隊に対し、ロイエンタール艦隊は登場回数の格差以前にそもそもの幕僚の格が能力的・階級的にやや低い可能性がある。ロイエンタールには信頼できる副司令官がいない(ベルゲングリューンは軍事査閲監)、とミッターマイヤーが評している点がその傍証であり、ロイエンタール叛乱に際してようやく登場した子飼いの部下がベルゲングリューン大将のほかディッタースドルフ中将、ゾンネンフェルス中将、シュラー少将、バルトハウザー少将の大将一名中将二名少将二名と、同時点で大将四名中将一名を擁するミッターマイヤー麾下に比べ階級的に大きな格差があることがこの可能性を補強する。
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最終更新:2025/12/12(金) 18:00
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