エホバの証人 単語


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エホバノショウニン

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エホバの証人とはチャールズ・テイズ・ラッセルおよびジョセフ・F・ラザフォードによって設立されたキリスト教系新興宗教である。

「新興」と言っても、前身組織までカウントすると1870年代に始まったらしい(日本で言えば明治維新、西南戦争くらいの時代である)ので、中々の歴史をもつ宗教団体である。

概要

一般的には輸血拒否と熱心な勧誘で知られている。
入信している有名人としてはプリンス、ラリー・グラハム、マイケル・ジャクソン(スリラーがサタン的だとされ後に破門、死ぬ前にムスリムに改宗、しかし親族は現役信者)、臼井儀人(故人)である。
どのような人でも勧誘活動は必須であり、プリンスも護衛付きで伝道するほどである。
一般のキリスト教からはモルモン教、統一教会と並んで世界三大カルト、異端とされており、フランスおよびベルギーではカルト指定を受けている。
しかし、創始者のチャールズ・テイズ・ラッセルはプロテスタント系新興宗教のセブンスデー・アドベンチスト教団の信者だったのでどちらかと言うとプロテスタント系だと言える。
なお、セブンスデー・アドベンチスト教団は信者数においては(公称では)エホバ以上モルモン以下だが、カルトとも異端とも言われていない、普通の宗教団体として認められている。
モルモン教とは大きな違いがある。→後述
お金に関しては一般的なプロテスタントと同じく自由献金制度を取っており高額のお布施を必要とする統一教会、モルモン教とはこの点でも異なっている。

入信のハードルの高さ 

非常に熱心な勧誘で有名だが、実は入信するハードルが物凄く高いというギャップが特徴。

  1. 入信するには1~2年の聖書研究と呼ばれる信者とマンツーマンで教理を学ぶことを行う。
  2. その後、自ら信仰する意思があるかどうかが問われる。
  3. 輸血拒否カード等に署名する。
  4. 自らの意思で勧誘活動を行う。
  5. 教団の戒律すべてが守れるかどうかが問われる。(輸血拒否、タバコ、婚前交渉、教団の批判をしないこと、もし違反した場合は破門(彼らの用語で排斥という)となり信者とは口も聞けなくなる)
  6. 自ら聖書研究を行えるぐらいの知識を付けることが問われる。
  7. 長老(一般のキリスト教で言う牧師や神父にあたる人)の推薦があって初めて入信(バプテスマ)出来る。

一般的に入信するまでは早い信者で3年、平均して5年ほどかかると言われている。
最初の勧誘から実際の入信までが極端に短い(というか本人の信仰の意思すら殆ど問われない)とされるモルモン教とは正反対である。

サブリミナル効果 

 なお、彼らは「ものみの塔」や「目覚めよ!」という本を配り歩いているが、それらの本には不気味な隠し絵がサブリミナル効果として隠されている。
これらの意味は不明だが(この記事の初版編集者が「エホバの証人」の信者に質問した際に、その信者は答えられなかったという。)、一種のマインドコントロールや洗脳のきっかけになるのかもしれない。
オウム関連の報道が頻繁にされた90年台前半には全く関係ない番組に麻原彰晃の顔写真をサブリミナル効果として入れた番組があったりもしたので、麻原=サリン=テロによる恐怖のように不気味な絵=お化け=サタン=悪魔の恐怖による洗脳を植え付けるような効果があるのかもしれない。
また、創始者のチャールズ・テイズ・ラッセルはフリーメイソンのメンバーでもあったので、有名な話しだが1ドル札にはフリーメイソンのマーク(と言われているが本当はコンパスと定規である)と都市伝説で有名なピラミッドと目が書かれているので、それらを参考にフリーメイソン的なシンボルとして隠し絵を書いているのかもしれない。

……と言われていたりするのだが、「それらの本に隠し絵が隠されている」と主張するウェブサイトなどを巡ってみると、「ここに顔に見える模様が」「ここを鏡映しすると顔が出てくる」といった「心霊写真」的な内容がほとんどである。その「顔」も「そう見えなくもない模様」のレベルを脱しないものが多い。
これらは「心霊写真」と同じく、所謂「シミュラクラ現象」に過ぎない。「顔に見えるからサブリミナルだ」と勘違いしてしまっているケースが多いと思われる。

また、詳しくは「サブリミナル効果」の大百科記事を参照だが、いわゆるサブリミナル的な手法には効力がほとんど期待できないと言われている。よって、万が一本当にサブリミナル効果が仕込まれていたとしても、それらの本に実際の洗脳効果はない。

輸血拒否の問題

医療者を一番悩ませる宗教団体として真っ先に名前が上がるのがエホバの証人である。この宗派は『輸血を一切拒否する』という信条を持っていることで有名。

聖書のどこにもそれを推奨する描写はないが、ユダヤ教の一説で、動物の血を食べるな、という文章があり、それが根拠になっているという話がある。

ただし、エホバの証人の信者の中でも『どこまで輸血していいのか』は実はバラバラで、大量出血が予想される時の自己血輸血はOKとする人や、血液製剤(血小板や免疫グロブリンなど)はOKなどと細かい差はあるし、体外に出た血液は全てダメ、という人もいる。ものみのが定めたのは、輸血、成分輸血はダメで、血液の代替成分を持つ人工ヘモグロビンなどは良いとしている。なお、エホバの証人全員が判断できるものでもないので、医療機関連絡委員会と言う委員会がある。

成人の信者を相手にする場合、上記の希望通りに医者は治療を進めなければならず、たとえ救命のためとはいえ、希望を無視して輸血をすれば裁判になり、医者は過去の判例を見ても100%敗訴する。最近ではエホバの証人に理解がある医師というのも少数ながらいるようで、そういう医者に丸投げすることが最も適切だろう。不要なリスクは避けた方がいい。

子供となると話は別である。たとえ信者の子供であっても、自分の子供への適切な輸血の拒否は医療ネグレクト(児童虐待の一種)とみなされている。2008年に医師団体により『15歳未満には、必要ならたとえ保護者が拒否しても輸血する』というガイドラインが作成されており、小児科医の多くはこのガイドラインに従っている。

具体的には、児相に通告→裁判所から両親の親権を即日停止→輸血を行い親権回復という手段が取られている。

この問題が顕在化したのが、かの有名な『大ちゃん事件』である。ネット上で様々な憶測が飛び交ったが、ネットの抜粋記事ではなく裁判記録を読んでみて、それが真実かどうかを確かめて欲しい。

だがしかし、「血液の闇」には「エホバの証人の輸血拒否は正しかった」と書かれていることもあり、輸血拒否は正しいと言う人もいる。まあ賛否は個人で判断してほしい。

勧誘を追っ払う方法

彼らはしつこい勧誘で有名だが、他の宗教の話をしても「ではぜひこの機会に・・・」で多分また来ると思われる。
しかし、少々危険な方法かもしれないが、実はあまり知られていないがエホバの証人はヒトラーにユダヤ人と一緒に大量にポアされた歴史があるので、「私はヒトラーって素晴らしい人物だと思うんですよ・・・」などど言ってヒトラーの「我が闘争」を持ってくると多分二度と来なくなると思われる……ということは無い。熱心な信者ならば、寧ろサタンの手から救ってあげなきゃという使命感に燃えてしまうだろう。

一般には知られていないが、彼らは実は訪問拒否リストというものを作っている。

そのリストに載る方法は簡単で、「訪問しないでください」とはっきりと伝えるだけでよい。それだけで、奉仕活動(勧誘のことを彼らはこう呼ぶ)に用いる地図に印がつけられ、次からは飛ばされるようになる。

迷惑に思っている方にはおすすめ。

プレミア本

なお、彼らは様々な本を配り歩いてるが、それらの価値はほぼ0円といっても良いだろう。
以前ヤフオクでエホバの本数十冊セットが出品されていたが、1円であった。
しかし、一冊の「聖書に対する洞察」と呼ばれる本だけ例外でこの本はヤフオクで2~3万で取引されている。
一般的なキリスト教の本としてみた場合、凄い細かいところまで調べた百科事典という感じの書物である。(記事主は運良く古本屋で数千円で購入できたが、例えば聖書で一度しか登場しない人物まで詳しく調べていたりする)
最初から「聖書に対する洞察」をくれるなら話聞いても良いですよと言ってみるのもひとつの手だと思う。
彼らもこの本の価値は理解してるので多分それを言うと二度と来なくなると思われるが、運が良かったなら(?)この本が貰えるかもしれない。

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関連項目

  • セブンスデー・アドベンチスト教団(創始者が入っていた教団)
  • モルモン教(一般のキリスト教からは異端扱い)
  • 統一教会(モルモン、エホバと同じく)
  • サブリミナル効果 / シミュラクラ現象
  • キリスト教
  • 新興宗教
  • エホバ(「Y・H・V・H・」へのリダイレクト記事)
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