オリヴァー・マイとは、機動戦士ガンダム MS IGLOOに登場するキャラクターである。
CVは石川英郎。マイという名前に反して男性である。
ジオン公国軍技術本部技術試験課の所属者で、第603技術試験隊の一員でもある。大学を出たばかりの新米士官であるが、階級は技術中尉。ジオン軍では高い技術を維持するため技術者を優遇しており、新米のマイがいきなり中尉の座に就けたのはこのためと思われる。直属の上司は技術本部長のアルベルト・シャハト少将。送られてくる試作兵器は、全て彼の下から来ている。
学生時代、殆どの同期が進路を技術開発へと定める中、マイだけが技術評価への配属を所望した。彼の観察眼は鋭く、技術開発志望の友人ヘルムートが提出した設計の欠陥を見抜き、問題があると評価した。的確な指摘に教授からも賞賛されたが、その観察眼のおかげで卒業が危うくなったヘルムートに怨みを買われる。が、紆余曲折を経て何とか和解した。ビグ・ラング搭乗時には「技術開発が未来へと続く扉なら、評価はその扉を開く鍵だ」という言葉を残している(漫画版)。彼が理に合わない事態に接した際に放った「非論理的です!」の言葉は大学時代に教えを請うた恩師リヒャルト・ヴィーゼ教授の口癖である。
技術士官だけあって、応急的とはいえ損傷した兵器の修理を行う事が出来る。またスペースノイドなので地球の環境には慣れておらず、港を出る前から船酔いする様子が見られた。
MS IGLOOの主人公。しかし自身が兵器に乗り込んで戦う事は無く、ゲストキャラと試作兵器を見守りつつ記録する傍観者の立ち位置という珍しい存在。彼が所属する603には様々な名目で試作兵器とそのパイロットが持ち込まれてくる。彼は技術屋として、試作兵器のデータとともにパイロットの生き様を目にする。兵器に愛着するパイロットに一時は首を傾げながらも、パイロットの心境や過去に触れて理解し、パイロットが戦死した際には技術試験報告書にその事を交えて綴っている。
活動の場は基本的に宇宙のみだが、ヒルドルブとエーギルの評価試験に限り地上へ出向いている。ツァリアーノ少佐駆る指揮官用ザクの襲撃や連邦軍の潜水艦に狙われて乗船中のフォルケッシャー号を撃沈されるなど災難に見舞われる事もあったが、いずれも一命を取り留めている。
主人公でありながら自らは兵器に搭乗せずデータを取り続けるという、いかにも技術士官らしい職務を全うしていたが、最終話のア・バオア・クー戦においてついにマイも試作兵器ビグ・ラングに搭乗する事となる。当初はモニク・キャディラックがパイロットに指定されていたが、弟を失った悲しみで戦闘神経症になり急遽マイがパイロットとして選ばれたのである。
パイロットとして戦い、散っていった男たちの生き様を後世に伝えるべく、ビグ・ラングを駆って連邦軍と戦闘。先に展開していたオッゴ部隊を支援し、初戦闘ながらボール6機・ジム2機・マゼラン級1隻・サラミス級5隻というエースパイロットも真っ青な大戦果を挙げた。機体性能の高さに助けられている部分もあるが、マイ自身技術士官としてビグ・ラングの性能を評価しながら戦闘を行っており、機体の性能をよく把握していたこと、さらにビーム撹乱膜やオッゴの補給など、それらを有効に運用して見せたため、マイにも一定のパイロット適性があったと思われる。
ア・バオア・クー攻防戦も終盤に差し掛かった頃、司令部から停戦命令が下される。命令に従い、戦闘を中止するマイ達であったが、それを無視して連邦兵が襲い掛かってくる。仲間を守るため、やむを得ず戦闘を再開。宙域から離脱する味方艦隊の退路を守りながら戦い、25分の時間を稼いだ。激戦のさなか、戦闘の様相をヨーツンヘイムに記録して貰うよう懇願した。最終的にはビグ・ラングを撃墜されるも爆発の際にコクピット部分のビグロが外れ、九死に一生を得た。
モニク・キャディラック特務大尉のヅダに運ばれ、残存部隊とともにヨーツンヘイムに帰投。何だかんだでモニクに好意を持たれていたが、鈍感な彼は最後まで気付く事が無かった。
こうして彼は一年戦争を生き延びたのだった。
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最終更新:2025/12/13(土) 09:00
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