前身は「ガンマイザー」という一種の防衛プログラム。全ての願いを叶えるシステム「グレートアイ」を守護するために生み出されたガンマイザーだったが様々な問題を抱えていたため結果として仮面ライダーゴースト・天空寺タケルと対立。激闘の末、何度も倒され一度は完全消滅させられたかに見えたガンマイザーだったが、わずかに残った部分から再生を果たしグレートアイ等を吸収、本編最後の敵、グレートアイザーとしてタケルたちの前に立ちはだかる。
タケルがそれまで命を燃やし証明し続けてきた「人間の無限の可能性」を危惧したグレートアイザーは、
「人間は不確定な要素が多すぎる! コントロール不能で、何と不合理な存在だ! 消去だ!」
と判断、人類抹消を開始。
タケルたちのアジト・大天空寺の破壊を皮切りに、
と以上のように、母体となったガンマイザーの如く様々な問題点を抱えているグレートアイザーではあるが、デザインの元となったエクストリーマーの造詣については高く評価する声が多い。「見た目だけなら」グレートアイザー、決して「誰が見てもカッコ悪いラスボス」ではない。滑舌を気にせず見れば「ゴーストの攻撃を真向から切って落とすヒロイックさ」や「華麗なマントの如く翻るローブのスタイリッシュさ」、「必殺技の数々をうけてよろめくだけ、吹っ飛ばない」といったラスボスの貫禄に気付かれるだろう。
監督や演出、中の人は何もかも手を抜いた訳ではないのである。話さえ良ければ活きた筈なのだ、どれも。
強さについても「本編での活躍」にもある通り王道を踏まえたものである。
主人公の必殺技に6発までは耐える、サブライダー2人を一蹴といったイベント自体は描写さえ間違わなければ鉄板であろう。そう、奮起したタケルの7発目になぜか一撃で轟沈するアイザージャイアントや実質最終回にも関わらず大した見せ場もなくわずか1発で戦線離脱するスペクターやネクロムといったマズい要素さえなければ……。
巨大化を破られてからはタケルと英雄達に防戦一方のむきが強かったが、しかし考えて欲しい。そもそもグレートアイザーは、大ダメージを受けた体で、16人がかりの猛攻を受けていたのだ。ゴーストが春に共演した1号が漫画版で徒党を組んだショッカーライダー12人に殺されているのを考えるとライダー世界の数の暴力は戦隊以上の重さがある。実際、平成ライダーにおけるラスボス戦は基本タイマンだったにも関わらず「16対1」である。どっちが悪役だ。
だがグレートアイザーはそんな逆境の中、
ムサシに火花散る一撃を貰うが回りこんできたロビンには問題なく対処
↓
グリムに押さえ込まれたせいでツタンカーメンに一撃貰うが押し返し、入れ替わりで襲来したニュートンも防ぐ
↓
ビリー、フーディニ、サンゾウの3人がかりの連携を捌き切る
↓
ゴエモン・ベートーベンに押さえ込まれながらも背後から来るエジソンに対応
↓
ヒミコ・リョウマ・ゴーストのトリプルキックによろめきながらも
↓
ベンケイの間髪入れぬ追撃を一度は防御、殴り飛ばされるも回転で威力を殺し、次のノブナガにヒザを貰うまで数合だが持ちこたえる
といった大健闘を演じている。
最後のライダーキックを除けばクリーンヒットは7~8回程度。あれだけの乱戦でたったそれだけである。
しかもダメージソースの大半はゴースト、初撃以外はほとんど英雄たちの作ってくれた隙頼りである。
(ビリーたち3人の攻撃中、後ろの方で出番待ちのゴーストがチラチラ映っている)
更に付記すれば、仲間の協力なしのガチの1人で入れた英雄はいない。
ムサシですらゴーストの攻撃でよろめくグレートアイザーに追撃してやっと「ガードで上がった腕に強めを一撃」である。(むしろなんでツタンカーメンが腹パンできたか不思議である。他に当てられたのはヒミコ・リョウマ・ベンケイ・ノブナガといった日本勢なのになんでツタンカーメンだよ、ゴエモンにしようよ纏まりないよ)
グレートアイザーもまた素材の良さを活かしきれなかったゴースト後半戦の犠牲者といえよう。
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最終更新:2025/12/12(金) 19:00
最終更新:2025/12/12(金) 18:00
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