サイクロプス隊とは (サイクロプスタイとは) [単語記事]

サイクロプス隊とは、アニメ「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場するジオン公国軍所属の特殊部隊である。

概要

月面のグラナダ基地を本拠とし、表沙汰に出来ない作戦を遂行する特殊部隊。明言はされていないが、キシリア配下の部隊と思われる。サイクロプスの名は、ギリシャ神話に登場する一つ目の巨人に由来。モノアイのジオン軍モビルスーツとかけた洒落である。隊長はシュタイナー大尉。

0080劇中で描かれたのは一年戦争末期の行動のみで、末期以前の活動については不明瞭な点が多い。

劇中の活躍

一年戦争末期の12月、地球連邦軍の新型ガンダム（ガンダムNT-1）の存在を察知したサイクロプス隊は、その破壊もしくは奪取の任務を帯びる。ユーコン級潜水艦U-99に運ばれ、NT-1があるとされる北極基地をズゴックE1機とハイゴッグ3機で襲撃。奇襲が成功したのと、各々がベテランパイロットだったため、襲撃は順調に推移。迎撃に現れたジム寒冷地仕様を次々に撃破し、目標物を探すが見当たらない。どうやら地上のものは全てダミーであった。唯一、アンディのみがNT-1の入ったコンテナの下へ辿りつけたが、既にシャトルは打ち上げ秒読み段階に入っており、逃げられる寸前だった。しかもジム寒冷地仕様が護衛についていて、容易に近づけない。焦ったアンディは単機で攻撃を強行したが、逆に銃弾で頭を撃ち抜かれて戦死。シャトルも打ち上がってしまい、作戦は失敗する。

その後、サイクロプス隊は宇宙へ上がり、本拠地のグラナダに戻る。NT-1の搬入先がサイド6コロニー「リボー」だと判明し、再びNT-1を奪取する再び新型ガンダムを奪取する「ルビコン計画」に従事、隊員は全滅したが、ガンダムNT-1は中破、戦闘不能に追い込まれた。

所属隊員

ハーディ・シュタイナー - 声：秋元羊介: サイクロプス隊隊長で階級は大尉。ケンプファーのコロニー搬入時には巧みな話術でピンチを切り抜けている。; サイド6の連邦軍基地潜入中に素性がばれ、重傷を負う。バーニィによって基地を脱出するも、間もなく息を引き取る。
ミハイル・カミンスキー - 声：島香裕: 階級は中尉。ミーシャの愛称で呼ばれる。毛糸の帽子を被っており、かなりの酒好き。搭乗機はハイゴッグとケンプファーで、北極基地襲撃作戦、サイド6潜入作戦において多数の連邦軍MSを撃破する。; 最後はガンダムNT-1と交戦の末、戦死した。
アンディ・ストロース - 声：星野充昭: 階級は少尉。北極基地襲撃時にはハイゴッグに乗り本隊とは別行動をとる。; そしてガンダムNT-1搭載のシャトルを発見するも、攻め急いでジム寒冷地仕様の射撃を受けて戦死する。
ガブリエル・ラミレス・ガルシア - 声：島田敏: 階級は軍曹。バンダナがトレードマーク。最後の作戦直前、バーニィに向かって「隊の中で俺より階級が低いのはお前だけだ。威張れる相手がいなくなるのは困る。死ぬんじゃねえぞ」と声をかけたのは名シーンである。; 連邦軍基地潜入中に激しい銃撃戦の末、ガンダムNT-1を道連れに自爆するが、破壊は失敗する。
バーナード・ワイズマン - 声：辻谷耕史: 階級は伍長。愛称はバーニィ。北極基地にて戦死したアンディの代わりにサイクロプス隊に編入される。連邦軍基地潜入時に自らのミスによりバーニィを除いた隊員は全滅する。; 基地脱出後、ザクⅡ改でガンダムNT-1に一騎打ちを挑み、ガンダムNT-1の頭部を切断、中破させるが、自身のザクⅡ改も大破、戦死する。