サイコミュ試験型ザクⅡ 単語


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サイコミュ試験型ザクⅡ(MS-06Z サイコミュ試験型ザク、ザクⅡZ型)とは、メカニックデザイン企画『MSV』に登場するモビルスーツである。

概要

ミノフスキー粒子散布下におけるサイコミュ兵器の有用性のテストの為に開発された試験機。あるいは「ジオングの開発ベースとなったザクⅡ」と記載した方が伝わり易いかもしれない。
ビショップ計画で開発されたサイコミュ試験機であり開発コードから「ビショップ」と呼ばれる事が多い。

MAN-03 ブラウ・ブロの後に開発がスタートし、本機のロールアウト10日前に完成していたブラウ・ブロのデータをフィードバックしつつ、サイコミュと有線ビーム兵器の小型化を目指した。つまりザクに搭載可能なくらいサイコミュをダウンサイジングしたという事だが、MS-16(後にMSN-02 ジオングに改称)の主武装として予定された5連装有線メガ粒子砲の小型化は現時点で実現不可能であった。そのため両腕に装備した有線ビーム兵器はザクⅡのサイズからしてみればいささか肥大化しており、不釣り合いな両腕部は「マウンテンゴリラを連想させる」とも。

本機の場合、輪にかけてザクの面影を残さないザク派生機と言われる。ベース(F型)はメイン・フレームが原型を残すのみで、強いて言えば頭部にザクのイメージがあること以外に共通した点はなく、その頭部すら原型機とは別物になるくらい改造されている。
ジェネーターはメガ粒子砲を扱えるレベルまで強化し、各部に高機動テスト用のスラスターを増設。これらの合計推力は何と38万8000kgとモビルスーツの中では飛び抜けて高かった。
だが、いかに強化されてあるとはいえザクⅡのキャパシティで成し遂げるのは非現実的であり、期待された性能(機動性)は得られなかった。

Z型は3機製造され実験艦「レムリア」に搭載、コレヒドール暗礁宙域にてテストを行った。3機とも異なる外見で、マウンテンゴリラのような腕と例えられたものがMSVで紹介された3号機である。
オフィシャルズでは線が細いタイプを1号機と紹介しているが、肩には2という文字が刻まれている。これは『機動戦士Ζガンダムを10倍楽しむ本』に掲載された2号機が元デザイン。
2号機は機動性能を向上させるために、サイコミュ高機動試験型ザクⅡに改修された。

漫画「エコール・デュ・シエル」でヤハギ・フランジバックの乗機として登場。なおZ型のパイロットの名が挙がったのはこれが初となる。
また、ゲーム「機動戦士ガンダム サイドストーリーズ」ではマルコシアス隊のアンネローゼ用に予備パーツで組み立てた幻の4号機が配備された。実は有線ビーム兵器はダミーであったとする説もあるのだが、予備パーツを用いたサイドストーリーズを見る限りではダミー説は無いものと見ていいだろう。

サイコミュシステム初期試験型ザク

漫画『ザ・ブルーディスティニー』に登場する機体。形式番号:YMS-06Z

クルスト博士の管轄下にあったNTの少女、マリオン・ウェルチ専用機。
MS-06Z系の前身として設定された機体で、腕部ビーム兵器は搭載しておらず、武装は背部の有線ビットのみとなる。やや大型化した頭部には解析装置が積まれているらしい。
ガンダムエースでは発表当初から大河原氏による設定画が公開されている。

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関連項目

  • MSV
  • サイコミュ高機動試験型ザクⅡ
  • ジオング
  • サイコ・ザク
  • パーフェクトザク
  • ガンダムシリーズのMS・MAの一覧
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最終更新:2025/12/07(日) 04:00

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