サディズム

サディズム(sadism)とは、自分以外の人間および動物が、苦痛および恥辱を感じる様子を見て、快感を覚えることを表した言葉である。サディズムを持った人間を指し示す言葉に、サディストがある。

概要

18世紀の革命時のフランスの貴族・小説家・自由主義者であるサド侯爵（Marquis de Sade）ことドナスィアン・アルフォンス・フランソワ・ド・サードの家名およびその作品・個人的嗜好に由来する、加虐性癖を意味する言葉。サド侯爵自身は暴行・乱交等の乱倫の廉で人生の半分近くを牢獄と精神病院で過ごしており、獄中生活の中で過激なエロスと宗教的タブーに満ち溢れた著作の大半を執筆した。

他人の苦しむ様子が快感である、他人が恥ずかしむ様子を見て快楽を得るなど、自分以外の何かが苦しむ状況を見ることが楽しいといった感覚を表す。嗜好性を示す単語のため、どの程度の苦しみに快楽を感じればサディズムなのか、どれ程の快楽を感じれはサディズムなのか、といった解釈は個々人によって大きく異なる。

多くの場合は、自分が相手を苦しめ、その様子が楽しいと思う感覚を意味するため、いわゆる加害行動によって快楽を得ることを意味する。なお、自分とは無関係な要因により苦しむ人間を見て、快楽を覚えることもあるため、必ずしも加害行動を伴う必要は無いが、一般的には加害行動を伴った快楽をサディズムと言う。

関連用語

サディスト

サディズムを持った人間を表した言葉。サディズムの解釈は人によって異なるため、ある人物がサディストであるかの判断も、人によって異なる。厳密に言えば、加害行動そのものが楽しいのではなく、相手が苦しむ様子を見ることが楽しいことを表すため、暴力的なだけの人間や、破壊活動を楽しむ人間に対して、「彼はサディストだ」といった使われ方はしない。

サド

サディストの略語。多くの場合は人物の敬称に用いられるため、サディズムの略語には適さない。

S

サディストの略語。

ドS

極端なサディズムを持った人間を示す略語。恐らく、「超ド級のサディスト」や「ド級のS」が語源である。

関連用語

• サディスト
• サド
• S(サディスト)
• ドS
• リョナ
• さでずむ

もしかして

• マゾヒズム
• マゾヒスト
• マゾ
• M(マゾヒスト)
• ドM