サラトガ(艦これ) 単語


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サラトガ

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「CV-3 Sara、出撃します。みなさん、行きましょう!」

サラトガ(Saratoga)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘である。モデルはアメリカ合衆国海軍に所属していたレキシントン級航空母艦2番艦『サラトガ』。

担当声優及びイラストレーターは現時点では非公表。

艦隊前進! 概要に移行します、Saraに続いて!

2016年11月18日から開催されている2016年秋イベント『発令!「艦隊作戦第三法」』にて先行実装された正規空母艦娘。同イベントMAPの第5海域『渚を越えて』の突破報酬としてのみ入手可能。アイオワに続く艦これで2隻目のアメリカ艦娘であり、海外空母艦娘としては3隻目である。ゲーム内では「Saratoga」と表記される。

外見は薄く赤みがかった茶色の髪をポニーテール状にまとめ、白いワンピース状の軍服を着用した清楚なお姉さん。某絵師のルールに則り、非常に豊満な胸部装甲が特徴。艤装は背中に挟み込むようにして体と接続されており、実際のサラトガの構造を反映して、煙突を模した帽子や主砲等は身体の右側に配置されている。飛行甲板はマガジンとストックが合体したような銃のような構造をしており、持ち手だけ見るとトミーガンにそっくりである。なお、マガジンは通常タイプのもの以外にドラムタイプのものもあり、それをスカートの裏に携帯している。改造すると衣装と艤装の色がティターンズカラー黒に変更され、スカートが二枚構造になる。

性格はおっとりとしていて包容力があり、提督に対しても終始好意的。アイオワと比べてあまり英語が混じらない話し方をするが、あちらの代表的な感嘆詞である「Oh, My God!」をよく使うため、根は生粋のアメリカンなのは変わらないようだ。最期を共にした長門や同時期に似たような経緯で誕生した赤城、加賀らと仲が良く、時報では彼女たちとのやりとりがある。また、同僚のアイオワとは飲み仲間でもある模様。ちなみに、一人称はサラ。

それまで実装された海外空母艦娘のグラーフ・ツェッペリンとアクィラは未成艦ということもあり控えめな性能だったが、サラトガは全空母中トップの耐久と対空を始めとして、装甲も翔鶴改二甲に並び、その他のステータスも軒並み高水準にまとまっている。また、搭載数は改で36・18・18・18の計90機になり、加賀や鶴姉妹に次ぐ。大鳳改と似たようなスロット構成だが、4スロット目の搭載数も多いため、彩雲を積むのには不向きである。なお、ノーマル時の射程は中だが、改になると短になるので注意が必要である。

あの大きな戦いでは最初から最後まで頑張ったんです

アメリカ合衆国海軍初の大型正規空母『レキシントン級航空母艦』の2番艦がサラトガである。太平洋戦争勃発時から終戦に至るまで戦い抜いた3隻の空母のうちの1隻であり、実働17年で98,549機という空母着艦数の最高記録を持つ。名前はアメリカ独立戦争の古戦場にちなんでおり、アメリカ海軍で代々受け継がれてきた由緒正しきものであり、サラトガはその5代目にあたる。「サラ」、「シスター・サラ」、「サラ丸」などの愛称で呼ばれていた。詳細はレキシントン級航空母艦の項も参照されたし。

第一次世界大戦後、獲得した植民地が増えたことに伴い、海軍力の整備・増強の必要性が高まったアメリカでは、ダニエルズ・プランと呼ばれる海軍拡張計画を策定し、多数の艦船を建造して海軍力の向上に努めた。その計画のひとつが40.6cm砲を8門備えたアメリカ初のレキシントン級巡洋戦艦の建造である。

当初、6隻の建造が計画され、工事も進められていたが、1922年のワシントン条約によって各国が保有できる戦艦の数が制限されることになり、建造途中だったレキシントン級は廃棄対象となってしまう。完成が困難となったレキシントン級だったものの、ワシントン条約では戦艦から空母への改装が認められていた。そのため、工事が進んでいたレキシントンとサラトガの2艦を大型航空母艦へと改装することが決定し、実行に移された。アメリカ初となる大型正規空母レキシントン級の誕生である。奇しくも、赤城や加賀と似た経緯でこの世に生を受けている。

以上のような経緯で完成したサラトガは全長270m、排水量43,000tという空母として規格外の巨体を誇り、姉妹艦であるレキシントンと並び『Queen of the flattops(空母の女王)』と称された。動力は巡洋戦艦時代に設計されたターボ・エレクトリック方式がそのまま採用され、14万キロワットに達する発電能力と最大21万馬力もの出力を発揮し、最高速度35.6ノットという高い運動性能を獲得した。また、長大な船体を活かした一枚甲板は78~90機もの艦載機を搭載することができ、空母としての能力は太平洋戦争開戦当初から一線級を誇った。飛行甲板右舷側にある巨大な煙突がトレードマークであり、レキシントンと識別できるように側面中央部に太い縦帯が塗られていた。また、飛行甲板にも識別塗装が行われており、艦尾にSARAと書かれていたことが愛称の由来となっている。

1925年に進水したサラトガは1927年に就役し、しばらくの間は演習や訓練に従事していたが、真珠湾攻撃によって太平洋戦争が勃発すると、太平洋側に存在していたアメリカ空母がレキシントンとエンタープライズのみだったため、急遽ウェーク島の救援に向かうため出撃する。しかしすでに日本軍によってウェーク島が占領されていたため、、エンタープライズと合流しようとしていたところで伊6の雷撃を受けて中破してしまう。修理のためアメリカ本国に帰還したため、ミッドウェー海戦に参加することはなかった。

ミッドウェー海戦他の緒戦で失った航空隊の補充として再出撃したサラトガは、空母ワスプや重巡ニュー・オーリンズらとともにソロモン方面へ進出。1942年8月の第二次ソロモン海戦では、サラトガの航空隊が龍驤を撃沈させる戦果を挙げたが、その後伊26の雷撃によってまたもや中破したため、真珠湾へと帰還して修理を受けた。

修理完了後、サラトガは戦線に復帰し南太平洋方面へ再出撃するが、当時エンタープライズはオーバーホールのため本国へ戻っており、他の空母は日本軍との戦闘で喪失ないし損傷していたため、ソロモン方面で稼働している正規空母はサラトガのみという状態であり、機動部隊再建まで屋台骨として活躍した。その後、新しく就役した軽空母プリンストンと共に第38任務部隊を形成し、1943年10月からブーゲンビル島攻略支援に参加。11月にはラバウルへ大規模な空襲を行い、大きな戦果を挙げた。ギルバート諸島を攻略完了後、サラトガは一旦本国へ帰還し、オーバーホールを受けている。

1944年1月に戦線復帰すると、マーシャル諸島攻略作戦への支援に参加したのち、同年3月にはインド方面へと進出する。イギリスの空母イラストリアスらと連合艦隊を結成し、スマトラ方面やスラバヤの日本軍に対して奇襲を行った。その後は本国へ帰還して整備を行ったのち、1944年9月に真珠湾へ復帰した。

既にエセックス級を始めとする新鋭空母が相次いで戦線に投入されており、一線級を退いたサラトガは航空隊の訓練に従事していたが、その巨体が夜間の攻撃機の発着に最適ということで急遽硫黄島攻略作戦へ駆り出されることとなる。硫黄島上陸に先立ち日本本土へと空襲を行い、1945年2月21日に父島へ空襲を行うために出撃したところで特攻の集中攻撃を受け大破。以降、戦線復帰することなく終戦を迎えた。終戦後はアメリカへ帰還する復員兵の輸送を行った。

太平洋戦争が終結し、開戦当初から生き残った空母はサラトガを除けばエンタープライズとレンジャーのみとなっていた。殊勲艦であったため練習空母として活用される計画もあったが、過剰な空母の建造によって予算面の都合がつかず、予備役になることもなく廃艦が決定した。スクラップとして解体されることもなく、他の殊勲艦や日本の長門、酒匂、ドイツのプリンツ・オイゲンらとともに核実験『クロスロード作戦』の標的艦となる。最初の核実験は耐えたものの、二回目の核実験で船体を損傷し、1946年7月25日に沈没。太平洋戦争開戦初期から幾度も負傷しながらも米機動部隊の一員として奮闘した殊勲艦サラトガはビキニ環礁でその生涯を閉じたのだった。1946年8月15日に除籍。

比較的原型を保ったまま沈没しているため、現在では民間人のダイビングスポットとしても人気があるようだ。また、その姿がまるで怪物のようだと一時期話題になったこともあり、E-5ボス『深海海月姫』のモチーフになっている。

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  • 艦隊これくしょん~艦これ~
  • レキシントン級航空母艦
  • 航空母艦
  • アイオワ(艦これ)
  • 長門(艦これ)
  • 赤城(艦これ)
  • 加賀(艦これ)
  • 軍用艦艇の一覧
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