シーザー・アントニオ・ツェペリとは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物である。
ジョジョの奇妙な冒険・第2部「戦闘潮流」の登場人物。波紋使い。CV:佐藤拓也。
父はマリオ・ツェペリ。祖父は第1部で登場したツェペリさんことウィル・A・ツェペリ。
ん?第1部でツェペリさんが「私には妻も子もいない」と散り際に言い切ってたじゃないかって?この詳細はこちらの記事に譲るとして、当記事ではツェペリさんが若い頃に結婚した結果誕生した子孫・シーザーについて説明する。
第2部主人公・ジョセフの仲間にして、親友。もっとも出会った当初は互いに折り合いが悪く、本人同士どころか互いの祖父の悪口まで飛び交うなど衝突が絶えない仲であったが、目覚めた直後のワムウとの戦闘におけるジョセフの態度(ジョセフが自身を囮にスピードワゴンと自分を助けた事)や波紋戦士としての修行を経て次第に無二の親友と呼び合える信頼関係を築いていく。やがてワムウ達柱の一族との戦闘でもジョセフと協力体勢を取って戦うようにもなっていき、エシディシが最期の足掻きとしてスージーQの身体に取り付いた時はジョセフと力を合わせ、エシディシを完全消滅させる事に成功している。
初登場の時点で既に波紋を使いこなせるようになっており、シャボン玉を使って波紋を撃ち込む「シャボンランチャー」が得意技。そのため、どのような状態からでもシャボン玉を即座に作れるよう手袋や衣服には石鹸水が仕込んである。
そりゃもう、メッシーナの腕の産毛をスパークさせる事ができるくらいにジョセフが「主人公は自分なのに必殺技がない」と嫉妬の念を抱くくらいに必殺技として完成していた。
もとは父親(母親は幼くして他界)や兄弟達に囲まれながら幸せに暮らしていたが、尊敬していた父親がある時突如失踪してしまい、残されていた財産も悪い親戚に全て奪われてしまったため自身と兄弟達だけが取り残される事になる。この経緯から父親への尊敬を憎悪へと変えたシーザーは性格も荒れていき、孤児院へ収容→脱走という流れを経て貧民街で数々のケンカ・犯罪行為に明け暮れるようになる(ただし殺人には手を染めていない)。
その後、16歳の時に蒸発した父親・ツェペリをコロッセオにて偶然発見するが、シーザーが柱の男が眠る壁に不用意に触ってしまい捕食されそうになったシーザーを庇って死亡、同時に「吸血鬼(柱の男)との戦いに家族を巻き込みたくなかった」という父の真意を知ったツェペリは改めて父や自らの血統を誇りに思うようになり、それらを侮辱する者には容赦しない性格となった。(貧民時代は「姓なんて無ぇ」と自らツェペリの姓を捨てていた事もあった)
そして(年月の経過などから判別できなかったようだが)自分を息子ではなく見ず知らずの他人として命懸けで助けてくれた事からも父達の遺志を受け継ぐ事を決意し、マリオの遺言に従いリサリサの下で波紋の修行を行うようになる。
やがてカーズ達を追ってスイスのサンモリッツへやって来たシーザー達は、彼らの隠れ家となったホテルに罠の存在を承知の上で単身乗り込み、ワムウと交戦。シャボンランチャーを応用した「シャボンカッター」でワムウの戦闘術を逆手に取りダメージを与え、さらには屋内へ逃げたワムウに対し外の太陽光を「シャボンレンズ」を通して屋内のワムウの元へ照射する戦闘術を披露。しかし、トドメを刺そうとした一瞬の隙を突いたワムウの一撃を受け力尽きてしまう。
しかし絶命する際に、ワムウの持っていたピアス(ジョセフの身体に埋め込まれた毒リングの解毒剤)を奪うと自らに残された波紋力を全て振り絞り、自身の血でシャボン玉を作りピアスを自らのバンダナに引っ掛けて内包、ジョセフに託していった。ワムウもシーザーの壮絶な最期には戦士として敬意を払い、彼が遺した鮮血のシャボンを壊さずにその場を後にした。
今際の際のシーザーの一連の台詞や、シーザーの死という事実に直面したジョセフ達のやり取りは、後述の戦車戦と合わせて第2部(或いは、ジョジョ全編を通して)屈指の名場面との声も高い。
その後、ピッツベルリナ山で行われたジョセフとワムウとの決戦ではシーザーの遺品となったバンダナをジョセフは身に付けて決戦へ臨み、最終局面ではそのバンダナが決め手となった事でジョセフに勝利を持たらしてみせた。
2012年に放映のテレビアニメ版では、佐藤拓也がCVを担当。
(事実上の)ジョジョ第7部「スティール・ボール・ラン」では同じくツェペリの姓を持った人物「ジャイロ・ツェペリ」が登場する。キャラクターとしての立ち位置もシーザーと似ている他、彼の本名「ユリウス・カエサル・ツェペリ」の『カエサル』は英語読みするとシーザーとなるため、ここで説明したシーザーを意識している事が解る。
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最終更新:2025/12/11(木) 08:00
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