スティーヴン・スピルバーグ 単語


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スティーヴンスピルバーグ

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スティーヴン・アラン・スピルバーグ (Steven Allan Spielberg) とは、アメリカ合衆国・オハイオ州シンシナティのロシア系ユダヤ人映画監督である。

解説

監督としては、世界的なヒットメーカーの一人として挙げられる。
恐らくは史上最も成功した映画監督。 

撮影においてリハーサルを行わないなど、凄まじい早撮りで有名。大作『プライベート・ライアン』は2ヶ月で撮影を終えたという。
製作費をできるだけ安く抑えることでも知られる。
撮影機材に精通している。また、現在映画界(特に邦画)では多くの監督がデジタルで撮影を行っているが、彼は今でもフィルムを使用している。デジタルで撮影することも検討したらしいが、フィルムが好きだと語っている。

映画業界のブラックジョークとして、「スピルバーグは3テイク目と7テイク目をよく使う」とあるが、実際に彼は、俳優がいい演技をするのはそのあたりだと語っている。

リメイク・続編を連発する現在のハリウッドには非常に批判的であり、新しいもの・斬新なものを作ろうという意気込みは『トランスフォーマー』などに表れている。
「人気の出た映画は続編を製作して稼ぐ」という、現在では鉄板の戦術の走りとなった『ジョーズ』についても、彼本人は2作目以降には断じて手を付けておらず、収益を上げた『E.T.』も続編を制作会社に要求されながら拒否した。
『ジュラシック・パーク』は2作目でやる気が失せ、3作目では監督せずプロデュースにまわった。
が、『インディ・ジョーンズ』の4作目『クリスタルスカルの王国』を作ったときには、その信条に反するのではないかと各方面から批判が飛んだ。スピルバーグはインタビューで「作るべきときに作っただけ」と語っている。

以前は「私はアカデミー賞を獲れないだろう」と常々発言していたが、『プライベート・ライアン』で監督賞を受賞したときには、「どうしても欲しかった」と、とうとう本音を漏らす事になった。
確かにもともとアカデミー賞をはじめとする映画賞には縁遠く、アカデミー賞で監督賞を受賞した『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』ではゴールデングローブ賞なども獲得しているが、それ以外はさっぱりである。『未知との遭遇』と『レイダース/失われたアーク』で監督賞、『E.T.』で監督賞と作品賞にノミネートされたが、いずれも受賞は出来ず、『カラー・パープル』に至っては10部門にノミネートされながらも全て受賞を逃すという苦い思いを味わった。

80年代は娯楽路線からシリアス路線へと移行した時期だが、『ジュラシック・パーク』をヒットさせた年に『シンドラーのリスト』でアカデミー監督・作品賞を受賞しており、この作品を露骨なオスカー狙いとする向きも強い。前述の『カラーパープル』もやはりその時期の作品であり、余りにあざとすぎたがために受賞を逃したとさえ言われる。

逸話

  • ゲーマーで、特に『シェンムー』を評価した事で知られる。鈴木裕にサインを求めた事がある。
    2006E3では、宮本茂と『Wii Sports』のテニスをして話題となった。
  • バーチャルボーイを「素晴らしいマシンだけど、が付いていたらもっといい」と評し、製作者の横井軍平に『あぁ、この人も普通の人だな』と失望されたことがある。
  • 日本の漫画好きであり作品にその影響が見られる。ジェームズ・キャメロンほどではないが、ジャパニメーション(日本アニメ)の実写化を企画することがある。
  • 親日家であり、作品と製作に携わった作品の予告編の前振りに出演することが多い。製作した映画の予告編で、日本語で挨拶する様子はもはや彼の映画の風物詩とも言って良く、『クリスタルスカルの王国』でルーカスとともに日本語で挨拶する際には若干手馴れた風にすら見える。『宇宙戦争』のオリジナルCMを日本限定で公開したり、家族と三鷹の森ジブリ美術館を訪れたことがある。
  • 彼が影響を受けた映画は数多く、103本くらいあるらしい。
  • 製作に詰まった際、映画作りの原点に戻るために絶対に観る映画として『捜索者』『七人の侍』『素晴らしき哉、人生!』『アラビアのロレンス』を挙げる。これらは、自分に映画監督になりたいと思わせた映画であると語っている。
  • 『ゴジラ』を子どもの頃に見て、「何故怪獣をここまで滑らかに動かせるのだろう」と感心した。
  • ジョージ・ルーカスとは長年の親友だが、学生時代はライバルで、当時のルーカスの作品『電子的迷宮/THX 1138 4EB』について「彼が大嫌いだった、私よりずっとうまく映画を撮るから」と語り、対抗心を持っていたことが明らかになった。

主な作品

  • ジュラシック・パークシリーズ
  • ジョーズ
  • E.T.
  • シンドラーのリスト
  • インディー・ジョーンズシリーズ
  • プライベート・ライアン
  • A.I.
  • 激突!
  • 宇宙戦争
  • 未知との遭遇

関連項目

  • 映画
  • ジョージ・ルーカス
  • 映画監督一覧
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