セイスモサウルスとは、『ZOIDS』シリーズに登場するカミナリ竜型巨大砲撃戦用ゾイドである。
似たようなモチーフのウルトラザウルスやブラキオス等とは違い、首や尻尾を完全に水平にした近代の恐竜の体型考証に基づいたデザインになっている。
| 型式 | EZ-69 |
| 所属 | ネオゼネバス帝国 |
| モチーフ | セイスモサウルス型 |
| スペック | 全長:53.5m 全高:10.9m 重量:198.0t 最高速度:70.0km/h |
| 装備 | 超集束荷電粒子砲(ゼネバス砲) キラーバイトファング 小口径2連レーザー機銃×31 地対空8連ビーム砲(セイスモ8連砲) 2連銃座式ビーム砲×2 加重力衝撃テイル 荷電粒子強制吸収ファン BLOXマウント×9 |
ネオゼネバス帝国が開発したセイスモサウルス型超長距離砲撃用ゾイド。
元はEZ-21デスザウラーの改良計画から派生して生み出されたゾイドであり、登場するなり瞬く間に圧倒的戦闘力を持ってヘリック共和国軍を中央大陸より叩き出すほどの猛威を発揮し、これ以降デスザウラーに代わるネオゼネバス帝国のシンボル的存在として君臨する事になった。
中央大陸と統治するようになったネオゼネバス帝国が自国の新たな象徴としてガイロスの技術を使わず新たな最強ゾイドを開発するというプロジェクトを発足させ、当初はデスザウラーをそのまま改良したようなゾイドを制作する予定であったが、そのデスザウラーが共和国軍が開発したRZ-64ゴジュラスギガに白兵戦で全く敵わないという事実が発覚、そこで計画を大幅に変更して対ゴジュラスギガ用のゾイドというコンセプトを盛り込んで生み出されたのがこのセイスモサウルスである。
ゴジュラスギガの絶大な格闘能力に対抗するために導きだされた結論が“ゴジュラスギガでも対応出来ない遠距離からの攻撃”であり、そのための完全砲撃型ゾイドの開発が決定し、デスザウラーの長距離攻撃型を経つつ最終的にベースとして優れたエネルギーの生成能力と伝達能力を持つカミナリ竜型野生体ゾイドを選び、その素体の能力に基づいた強力な荷電粒子砲を搭載する事で完成した。
口腔から放つその超集束型荷電粒子砲は国名から取って“ゼネバス砲”と名付けられ、長い胴体そのものが荷電粒子集束器と加速器となっているため放たれた荷電粒子砲はぎりぎりまで拡散減衰せずに遠く離れた標的に届くようになっており、その有効射程範囲は当時のどのゾイドが持つレーダーの圏外に及び、そして威力はあのゴジュラスギガの全身を覆う超古代チタニウム合金装甲を容易く貫くほどで、さらにこのゼネバス砲は最高で5秒間以上もの連続放射も可能になっているという驚異的なエネルギー放出量を誇っている。
とにかく火力に突出しており、首と尻尾の関節全てに小型の可動式荷電粒子レーザー砲を装備、背部にも対空砲を多数備えているため、不意に地上と上空から接近して来た敵に対しても万全の迎撃体勢を取る事が出来るが、格闘戦においてはその巨大な体躯から来るパワーを持って長い首と尻尾を武器にして相手を薙ぎ払ったり締め付けたりする事で二次的ながらも白兵戦が可能になっている。
その装甲強度もゴジュラスギガとほぼ同等のレベルに達しているため生半可な攻撃ではビクともしない防御力を兼ね備え、荷電粒子吸入ファンも攻撃され難いように胴体下部に取り付けられているため死角らしい死角はほとんどないが、しいて言えばこのクラスのゾイド共通の悩みとして機動力がやや低い事と、ゼネバス砲を撃つ際には他の電子戦ゾイドと連携して正確に標的の位置を割り出して照準を合わせないと行けない事が弱点として挙げられ、なおかつゴジュラスギガと直接対決に持ち込まれた場合、格闘戦能力では一歩及ばないがゆえもしゴジュラスギガに肉薄されてしまうと非常に危険な状況に追い込まれてしまう。
もう一つの特徴としてキメラブロックスゾイドとのチェンジマイズ機構があり、同時期に開発されたBZ-15スティルアーマー、BZ-16シザーストーム、BZ-17レーザーストームと言った護衛用ブロックスゾイドと合体する事でその汎用性を広げる事が可能で、スティルアーマーの装備を自身に取り付ける事で格闘戦能力を高めた“ベルセルクセイスモ”や、シザーストームとレーザーストームの武装を全身に装着してさらに火力を向上させた“アルティメットセイスモ”へと自己強化する事によりあらゆる状況に対応する事が出来る。
ロールアウト後はその目標通り大半のゴジュラスギガを駆逐し、さらに他の共和国主力ゾイドを尽く粉砕して共和国軍に壊滅的打撃を与え、史上初の共和国軍完全追放を達成(共和国軍が首都を追われた事は前回で2度目だが、組織そのものが中央大陸を離れざるを得なくなったのは今回が初)したのである。
その後もセイスモサウルスは量産されて各要塞や防衛線に配備され、共和国軍の再来に備えていたが共和国軍もこの対セイスモサウルス用ゾイドの開発に血道を上げ、次に中央大陸に舞い戻ってきた時にはRZ-70凱龍輝とBZ-21ディメトロプテラと言ったゼネバス砲を無力化するゾイドを携えており、そのためセイスモサウルスももはや防衛ラインを守りきる事ができなくなり、とうとう旧共和国首都の目前まで共和国軍の進撃を許してしまう事となる。
そしてこの旧共和国首都防衛戦でもまたセイスモサウルス部隊は敗北を喫し、両軍の勝敗は決したのであった。
ZAC2106年ロールアウト。かねてより進められていたデスザウラー強化計画だったがゴジュラスギガの登場に合わせて方針を大幅に変更して開発された。
共和国軍残党の立て篭もるクック要塞を奪還するために出撃。要塞を守るゴジュラスギガをそのゼネバス砲による超遠距離射撃で全滅させ、接近してきた小型ゾイド部隊に対してはアルティメットセイスモとなって応戦してこちらも瞬く間に壊滅に追いやって見せ、この結果共和国軍は要塞を放棄する羽目になり、さらには中央大陸からの撤退を余儀なくされる事になる。
それから約1年後、中央大陸に戻ってきた共和国軍がキマイラ要塞都市に侵攻した際にも要塞を守っていた本機が迎撃、今度もゴジュラスギガやライガーゼロフェニックスの部隊を追い詰めるものの、そこに凱龍輝が到着。凱龍輝の集光システムによりゼネバス砲を吸収無効化されてしまい、そこを残ったゼロフェニックス部隊に包囲されるという危機に陥るが、新たな護衛機のエナジーライガーの奮戦によりどうにか撤退に成功する。
しかし、この頃よりセイスモサウルスの活躍にも陰りが見え始め、マウントアーサー防衛線でも迫り来る共和国軍を迎撃しようとしたが、密かに展開していたディメトロプテラ部隊の電波妨害でゼネバス砲の照準を狂わされたため満足な働きが出来ず、またしても撤退に追いやられる。
そして最終決戦とも言うべき旧共和国首都を巡る戦いでは十数機ものセイスモサウルス部隊が防衛線を敷いて共和国軍と激突したが、こちらもゴジュラスギガと凱龍輝の連携の前に全機撃破されてしまった。
ここでバトルストーリーは終了したためその後セイスモサウルスがどうなったかは不明である。
『ゾイドフューザーズ』に登場。
こちらも『ゾイド -ZOIDS-』に登場したデスザウラーやデススティンガーと同じくサイズが数十mから百m近い大きさに変更されており、文字通りの要塞型ゾイドとして描写されている。
『フューザーズ』では悪の秘密結社リヒタースケールの旗艦にして同作のラスボスとして登場。
物語終盤よりブルーシティの市長に就任したアルファ・リヒターの会見の場に姿を現し、更迭されたゴジュラスギガに代わる新たな都市防衛の要と謳われていたが、その実態は彼が密かに運営するリヒタースケールが世界制覇を目的に開発した大量破壊兵器である。
初陣ではリヒターの強引な政策に反発するRD達を守ろうとしたガミーのゴジュラスギガの前に立ちはだかり、機銃の一撃だけでゴジュラスギガを沈黙させてしまった。
その後スパイの報告からレジスタンスがシティの港湾部に集結している事を突き止め、リヒター自らが乗り込んでの指揮の下、多数のシザーストームとレーザーストームを擁するキメラブロックス部隊を率いて侵攻を開始、現場ではその圧倒的な体躯と火力でレジスタンスを燻り出し、さらにキメラブロックス部隊とユニゾンする事でアルティメットセイスモとなり、レジスタンス筆頭のRDのライガーゼロファルコンとブレードの凱龍輝を苦しめた。
仲間の支援でアルティメットセイスモの合体解除に成功したかと思いきやそこにスティルアーマーが合流、今度はベルセルクセイスモとなってゼネバス砲やソードレールキャノンなどの攻撃でレジスタンスを壊滅寸前まで追い詰めた。 ブレードの凱龍輝も倒され、残るはRDのゼロファルコンのみとなったが、RDの気迫と共にゼロファルコンが限界以上の力を発揮してセイスモサウルスに特攻。苦し紛れのゼネバス砲も通用せず、最後にはゼロファルコンのストライクレーザーランスでその体を切り裂かれて轟沈した。
そして燃え盛るセイスモから命からがら脱出したリヒター達も治安局に拘束され、彼等の野望も潰えるのであった。
ちなみにこのセイスモサウルスと合体するスティルアーマー、レーザーストーム、シザーストームはキット設定や他の個体よりも大型の合体専用機とされており、また、本機が放つ超集束荷電粒子砲もゼネバス砲と呼ばれていたがゼネバス帝国と関係があるのかどうかは不明。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/09(火) 04:00
最終更新:2025/12/09(火) 03:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。