ツヴァイクトーナメントとは、ゲーム「ロマンシング サ・ガ3」で登場するイベントである。
概要
ツヴァイクの街で城の門番に話しかけると、出場できる武闘会。
街を治める領主・ツヴァイク公の強き者を好む意向によって、様々な強者やモンスター達が集う。
主人公の強さやパーティの人数、及びイベントやフラグ等に関係なく、ツヴァイクへやってきた時点で門番に話しかければいつでも参加できる。(ただし、一部のキャラクターは出られない。詳細は後述。)
通常のフィールドやダンジョンでエンカウントする敵と違い、1対1で5人構成のチーム戦を勝ち抜いていくイベント戦であり、種族レベルなどに関係なく当たれば強力な敵と戦うことができる。そのため、強豪チームとぶつかれば強力な技を容易に閃く事もできるため、技を得るための道場として多くのプレイヤーに重宝されている。敵と戦い続けてもなかなか技を閃かない(または、敵の攻撃を見切れない)ときは、トーナメントを利用するのも手である。
5人までしか参戦できないため、パーティが6人の場合は1人をセコンドとして不参加扱いとする事になるのだが。
また、途中で負けてもゲームオーバーにはならず街の入口へ放り捨てられているが、宿屋に泊まったのと同じく回復した状態で再出発できるため所持金に乏しいときは技を得るついでに宿屋の代わりとしても利用できる御得なイベント。そのため人によっては、数十回に渡り無料の宿屋代わりに利用させてもらった人も少なくないに違いない。
もちろん、勝つにはそれなりにパーティが成長していないとできないし、敵によっては状態異常や即死技を使用する者もいるため、対策もそれなりに必要となるだろう。
そして見事優勝を果たせば10000オーラムの賞金に加え、ありがたいゴールドのメダルを頂戴できる。その価値たるや、単純なアイテムのみならずアクセサリとして装備するとなんと魅力が激減変動する効果がある。そのため、プレイヤーの多くは即座にメダルを倉庫へ捨てるか売り払うかするケースが多い。
その後、ツヴァイク公からレオニード伯爵と聖王遺物の1つ・聖杯に関する話を聞くことができ、ポドールイのレオニード伯爵の元を訪れることで聖杯を得るための条件が整うことになる。(主人公によっては、ここで初めてポドールイの街へ行けるようになる。)
要するに、ツヴァイクトーナメント優勝とは単純に賞金とゴールドメダルを手に入れるためのイベントではなく、聖杯を入手してレオニードを仲間に加えるためには避けて通れない道でもあるのだ。
出場チーム
以下に、出場チームとメンバーについて簡単に記述。
ロマサガチーム
プレイヤーのチームは「ロマサガチーム」のチーム名で出場する。
4人以下の場合は、4人以下の人数で5人編成のチームを破っていかなければならない。
アビス帰り
アビス属性のモンスターで構成されたチーム。アンデッドモンスターに有効な攻撃があれば普通に勝てる。
練磨の書に曰く「ムショ帰りの親戚みたいなものだろう」。誰がうまいこと言えと。
- 先鋒:スケルトン
骸骨系最弱。でも遠当てやなぎ払いの見切りが欲しいときに助かる。
- 次鋒:バリシュードラ
骸骨系。序盤だと倒すのがしんどい。
- 中堅:ゴースト
亡霊系。物理攻撃が効き難い敵。ちなみにコイツとの戦闘が、武器「妖刀龍光」の開発条件でもある。
- 副将:ロトンギアン
ゾンビ系。こちらも序盤だと苦戦させられる。
- 大将:イルヘッド
骸骨系。バリシュードラとロトンギアンが倒せたなら問題ないかと。
エレメンツ
精霊系のモンスターにで編成されたチーム。
術攻撃がメインの敵で、しかも地相変化によるHP自動回復に持ち込まれる展開が多い。
- 先鋒:かまいたち
精霊系最弱で顔芸。
- 次鋒:レイン
スコールと生命の水で、地相が水に変わりやすい。ところで『だっちゅーの』ってもう古いネタかな。
- 中堅:アース
水の次は土属性に変わりやすい。あと投げ技が効かない。
- 副将:雷火
稲妻キックを見切ると、地味に嬉しい。
- 大将:エアリアル
風地相で回復する上、サクションやらナップやらで風地相に変えられやすい。ああ頼むから起きてくれ・・・
クリプトンズ
いかつい顔の、ごつい5人組。全て獣人族。
- 先鋒:クリプトン
キックが耐えられれば、このチームは何とかなるかと。遠当てが見切り可能。
- 次鋒:クリプトエルダー
魔法も使う、強いクリプトン。
こいつに挑発撃ちを使った後「無刀取り」を発動し武器を奪うと、そこに装備しているのは・・・
- 中堅:クリプトン
- 副将:クリプトン
先鋒に同じ。
- 大将:クリプトマギ
ボルカノの館で喧嘩を売ってくるアレ。練磨の書に曰く「ケイ惑の砂で攻撃するだけのワンパターン野郎」。
ゴブリンズ(弱)
ゴブリンズは当トーナメントで2種類存在するが、こちらでは弱い方のゴブリンズについて記述。
- 先鋒:ゴブリン
先鋒がコイツなのは後述の強いゴブリンズも同様。
- 次鋒:ゴブリン
先鋒だけではなく次鋒もコイツなら、そのゴブリンズはこちらである。
- 中堅:地狼
特になし。
- 副将:ホブゴブリン
強いゴブリン。
- 大将:ブラザー
少し強いゴブリン。ホブゴブリンが倒せたならコイツに手こずる事は無いはず。
ゴブリンズ(強)
そしてこちらは、技を閃くプレイヤーにとっては当たりのゴブリンズとなる。
ドラゴンズといい勝負の強さで勝つのはかなり難しいが、技を得るだけが目的なら何とか粘り続けたいところ。
- 先鋒:ゴブリン
先鋒がコイツなのは上述の弱いゴブリンズも同様。
- 次鋒:ホブゴブリン
ゴブリンズの次鋒がコイツなら、嬉しいか顔をしかめるかはプレイヤーの目的次第となるか。
- 中堅:いのしし武者
足ばらいやエイミングなどの見切りが得られる。獣族なのでビーストチェイサーが有効打。
- 副将:ドビー
かなり強いゴブリン。ゴブリンの色違いと思ってナメてかかったら簡単に死んだ。そんなゴブリン。
- 大将:マスタードビー
メチャクチャ強いゴブリン。そりゃあ獣人族で最高ランク、しかも金色だものねぇ。
どうしても勝てないと気がすまないなら、ワンダーバングルを用意すべし。
じごくの壁
スクウェア(現:スクウェア・エニックス)製作のゲーム「フロントミッション」のセルフオマージュキャラ。
詳細は「地獄の壁」を参照。
本作ではツヴァイクの精鋭騎士団、としてトーナメントに出場している。そのため、ツヴァイク公の主催者権限ということなのかこのチームのみ、6人で編成されているためこのチームだけは6人を倒さなければならない。
戦闘の強さもさながら、閃きレベルもそれなりに高いので技を得る相手としても申し分ない。
- 先鋒:ダンデライオン
我らがツヴァイク じごくの壁のあつさを 思い知れ!
- 次鋒:ナッシング
カウンターが怖い。
- 中堅:ハッピーラング
スイッチやスピードなど、固有技も使用する(他のメンバーも同様だが)。
- 副将:ウィナー
元ネタ(本名?)は「Perfect Winner」というが、単に「ウィナー」となっているのは文字数制限の関係か?
- 大将:ストレイキャット
カウンターに注意。
- セコンド:マッドブル
大将を倒して勝利の余韻に浸ろうとしたプレイヤーに「え?勝ちじゃないのか?」と困惑させた罪深い存在。
こちらも余力を残しておきたい。
ちなみにエンディングムービーで、ゾディアックフォールで焼かれていたのはコイツ。
水術士
術士といっても、人間型じゃない敵も多いが。
- 先鋒:レイン
上記「エレメンツ」に同じ。
- 次鋒:雨虎
とにかく水地相に変わりやすい。
- 中堅:水中花
植物ではあるが、水棲系。
- 副将:スプラッシュ
強いレイン。たまにくる誘惑が怖い(男性キャラの場合)。
- 大将:シルバーマギ
術士ではあるが、影ぬいも使う。(見切り可能)
超女軍団
女性型モンスターで構成されたチームだが、後に進むにつれ相手がかなり強くなる。
特に大将のメドゥーサは本大会でもトップクラスの閃きレベルを持つので、技を覚えるうえで大いに役立つ。
何より、女性型につき男性キャラで「幻惑光」を使えば魅了してしまう事もできる。
- 先鋒:ダンサー
はいてない。
- 次鋒:アラクネ
昆虫族。ネットのみならず、実はフェロモンも使うことがある。
- 中堅:蛇女
ライフスティールを見切り可能。吸血と体力吸収は、どちらか1つがあればいいと思うが・・・
- 副将:ヴァナディース
落雷やファイアウォールなどの強力な術攻撃のほか、稲妻キックも使用する。そして見えそうで見えない。
- 大将:メドゥーサ
蛇族。ステータスの高さもさながら、凝視で石化させられると一発アウトとなる。
初期で戦える敵では最強クラスの敵である為、技を閃きたいキャラを、ぜひここまでつれてきたいところ。
余談だが、このチーム名に触発されて豪胆な女性キャラや一癖ある女性キャラだけでリアル「超女軍団」を編成しトーナメントのみならずアビスの最終決戦へ向け行軍した、なんてのは誰もが一度はやった事。
(メンバー候補:エレン、ノーラ、ミューズ、バイメイニャン、etc...)
ディノパワーズ
獣や両棲系など恐竜なイメージのモンスターで構成されたチーム。滅多に当たれない。
- 先鋒:トリケプス
獣系。序盤で戦える敵では結構強い。
- 次鋒:ラプトル
両棲系。こちらも打撃が多いのでカウンターがあると楽。
- 中堅:翼手竜
有翼系。アクセルスナイパーは見切り可能。
- 副将:グランガーチ
両棲系。ラプトルよりさらに強い。
- 大将:バーバリアン
人間。まあバーバリアン(未開人、野蛮人)という意味で捉えるなら、このチームの参戦は妥当かもしれないが。
実は何気に、ここ以外ではラストの黄京城でしか会えない敵だったりする。スマッシュや大回転(ブレードロール)など、見切れる技もおいしいものが結構多い。
デビルマスターズ
強力な悪魔族で構成されたチーム。こちらもそこそこ強くないと勝てない。
- 先鋒:オアンネス
後述のマーリンズでは大将として登場するだけに、このチームのレベルの高さが解るというもの。
- 次鋒:ガーゴイル
元が石像なだけに固いが、直接攻撃しか使わないのでカウンター技があれば楽勝。
- 中堅:悪鬼
ロアーヌ宮殿で戦ったアレと全く同じ。ゴドウィンに仕えるのをやめたと思ったら、まさかこんなところに・・・
- 副将:羅刹
攻撃力の高さもさながら、たまに来るカウンターが怖い。
- 大将:マッドジェスター
エクトプラズムネットは当たると即死だが、見切り可能。凝視も合わせ、重要な見切り技が手に入る。
ドラゴンズ
上述のゴブリンズやデビルマスターズ、じごくの壁に並ぶ強豪チーム。中日ではない。
優勝を目指すなら当たって欲しくないところだが、このチームを倒せるほどの実力をつけているなら、トーナメントはもはや勝ったも同然。ちなみに大将以外は全員浮遊系の敵。
- 先鋒:ブレイザー
火炎や格闘戦など、先鋒の時点でこの強さだからなぁ・・・
- 次鋒:バイター
と思ったら急に弱くなった。
- 中堅:ワイバーン
有翼系。先の2匹よりも一回り強く、毒攻撃も使う。
- 副将:レッドドラゴン
ドラゴンズの勇名をプレイヤー達の間に轟かせた立役者。そして当トーナメントで1、2を争う難敵。
火炎ブレスを凌いでも、ふみつけやファングクラッシュ、尾撃などが飛んでくる。もっとも行動パターンは単純なので準備や回復手段さえ用意してあれば、あとは味方のステータス次第。ふみつけを見切れれば・・・
ちなみに、実は閃きレベルが上述のメドゥーサよりも若干低かたりする。
- 大将:ドラコニアン
レッドドラゴンを倒してここまで来られたなら、あと一歩だ。がんばれ。
ビートルズ
元ネタはやはり不滅のバンド「The Beatles」か?
名前の通り、昆虫系モンスター・ビートルで構成されている、スタッフの遊び心から生まれたようなチーム。
- 先鋒:ビートル
- 次鋒:ビートル
- 中堅:ビートル
- 副将:ビートル
スカルクラッシュ(骨砕き)、催眠を見切り可能。
- 大将:インプ
悪魔系。こいつだけビートルじゃないのは何かビートルズにちなんだ元ネタがあるのだろうか・・・?
ヘルレンジャー
アビス帰りと同じく、亡霊等アンデッドで構成されたチーム。
- 先鋒:奇眼
亡霊系。催眠や凝視の見切りを閃き可能。
- 次鋒:邪精
亡霊系。ライフスティールやら吸血やら、とにかく吸われまくる。
- 中堅:ゴースト
上記の「アビス帰り」に同じ。
- 副将:冷霊
亡霊系。冷気のみならず、フリーズバリアや体力吸収などやらしい技が地味に多い。
- 大将:タオマスター
亡霊系。月術や蒼龍術など、攻撃パターンが多彩。
マーリンズ
水棲系や魚系で構成されたチーム。水耐性なのでスコールが効かないが、だからどうしたと言われれば・・・
- 先鋒:サンドバイター
水棲系。そこそこ固い。
- 次鋒:ダーティーランス
魚系。見切り可能なエイミングや足払いだけじゃなく、ミヅチまで使うとは姑息じゃなイカ?
- 中堅:ポイゾナスクラブ
水棲系。毒攻撃が多い。
- 副将:ニクサー
魚系だが、こちらは妖精族モンスター。超女軍団からハブられたのか・・・
- 大将:オアンネス
悪魔系。上述の「デビルマスターズ」に同じ。
リベンジャーズ
ヘルレンジャーが亡霊ならば、こちらはゾンビ族で構成されたチーム。
リベンジャーズに限らないだろうが、こんな連中、ツヴァイク公もよく出場を認めたもんだ・・・
- 先鋒:ロトンギアン
上述の「アビス帰り」に同じ。何気に当チームで最高ランクモンスターであり、最初にして最後の難関である。
- 次鋒:帰死人
特になし。
- 中堅:アフカル
大回転(ブレードロール)や骨砕きなど、見切り技がおいしい低ランクモンスターとして有名。
- 副将:屍人
ライフスティールを見切り可能。バックスタッブは即死の危険あり。
- 大将:霊幻亡者
オシャレな格好のゾンビ。術攻撃が多い。
トーナメントに参加できないキャラがいる?
上記に記載したとおりいろいろとお得なツヴァイクトーナメントだが、実はモニカを主人公にしてゲームをプレーすると、オープニングイベントの内容の関係につきツヴァイクトーナメントへ参加ができない。
詳しく説明すると、モニカの場合はオープニングでおつむの弱さに定評のあるツヴァイク公からモニカを嫁に欲しい、という話がくることから始まり、ロアーヌ侯家に生まれた者として宿命を受け入れるか、それとも宿命から逃げる(=ユリアンと駆け落ちする)かを選択できるのだが、どちらの道を選択してもこのイベントがきっかけとなりツヴァイクのトーナメントには参加ができない。
メニュー画面を見ると、始めは『ツヴァイクに嫁入りする』と出ていたのに、(船が)難破後は消えている。結局モニカは自分の意志で嫁入りをやめてしまうらしい。婚約解消ということになるのだ。 (中略)
ということは、ポドールイにも訪れることができないのだ。
それならと、オープニングイベント中にキャラクター達を成長させ、聖杯を取りに行ったのだが、やはりレオニードは地下に降りていなかった。宵闇のローブとルーンの杖は宝箱から入手できたのだが、初期段階でヤミーを倒した苦労の見返りとしてはお話にならない。
また、ポドールイの洞窟の財宝も集めておかないと取れなくなる。
引用:ロマンシング サ・ガ3 練磨の書 より
結局モニカが主人公の場合は、ポドールイを訪れる事も聖杯を手に入れる事も、レオニード伯爵を仲間に加える事も、どうあがいてもできないのである。ただし、モニカ以外の主人公でプレーしてゲームがそこそこ進行し、モニカを「仲間」に迎えていく場合はこの限りではない(=モニカも参加可能)。
しかし、モニカで聖杯を手に入れるためにここまでやった練磨の書スタッフの努力については、ただただ脱帽するより他に無いものだ。
その他
- トーナメントに出場していれば技は閃くものの、HPや技力などのステータスは成長しない。
そのため、強力な技だけを手に入れて早い段階から東方を目指したり四魔貴族へ挑む、という試みも面白いか。
- どうしてもトーナメントを勝てない、というなら、ゴールデンバットの固有技「振り逃げ」を活用するといい。
最も確実なのは、ゴールデンバットと共に適当な槍を用意して、槍技ミヅチで敵に毒を与える→振り逃げを発動し隠れる→防御や回復に専念しつつ相手が死ぬのを待つ、という手順を辿れば大抵の敵にはほぼ確実に勝てる(レッドドラゴンやマスタードビーでも)。
勿論、傍から見ていてドフォーレ商会以上にえげつない手口なのは言うまでも無いが。
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関連項目
- ロマンシング サ・ガ3
- 天下一武道会トーナメント
- 地獄の壁
- アスラ道場
- サガシリーズの関連項目一覧