ドラえもん のび太のパラレル西遊記 単語

ドラエモンノビタノパラレルサイユウキ

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1987年 1988年 1989年
のび太と竜の騎士 のび太のパラレル西遊記 のび太の日本誕生

『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』とは、映画ドラえもんシリーズ第9作である。1988年3月12日公開。同時上映は『エスパー魔美 星空のダンシングドール』、『ウルトラB ブラックホールからの独裁者B・B!!』。エンディングテーマは『君がいるから』。

概要

タイトル通りに西遊記をモチーフとし、古代中国を舞台にドラえもんたちが冒険を繰り広げる。

藤子不二雄が正式にコンビを解消し、藤子・F・不二雄名義になってから最初の映画ドラえもん。厳密にはコンビ解消後の1年間のみ「藤子不二雄」というペンネームだったため、「原作:藤子不二雄Ⓕ」とクレジットされている唯一のドラえもんでもある。

ただしこの時期、藤子は体調を崩して休筆していたため、本作は藤子存命以前の映画では唯一、原作の大長編が存在しないアニメオリジナル作品となっている(簡単な原案自体は藤子が作り、アニメスタッフがそれを元にストーリーを練った)。

  • ストーリーに藤子氏が関わっていない影響か、「喋るタイムマシン」、「ゲストキャラがほとんど『西遊記』からの直接引用(オリジナルのキャラがいない)」、「一度は人類が皆殺しにされる展開」など、これまでの劇場版ドラえもんに比べて異色の部分が目立つ作品。取り分けホラーテイストの強さは本作最大の特徴で、妖怪が成り変わったママや先生のシーンはみんなのトラウマとして名高い。
  • ラストバトルにおける(重大ネタバレのため反転)「伏線ゼロで突然現れ、一人で何もかも解決してしまうドラミ」という展開は、ご都合主義が過ぎるとして批判されることも多い。スカッとするシーンではあるのだが。
  • かの有名な「3人の危険が危ない!」という迷台詞はこの作品で登場している。
  • この作品における「ひみつ道具で生まれたパラレルワールドが現実世界を侵蝕していく」という基本プロットは、後に『のび太のドラビアンナイト』や『のび太と夢幻三剣士』でも採用され、大長編の定番展開になっていく。

あらすじ

学校の劇で行なった『西遊記』をきっかけに「孫悟空が実在するかどうか」でジャイアンたちと揉めたのび太は、みんなで7世紀の中国へ赴き、ドラえもんの道具「ヒーローマシン」を使って自ら孫悟空に成りすます。だが結局ジャイアンたちにバレてしまい、「やっぱり本物の孫悟空なんていない」と落胆したまま現代へ戻ることになった。

ところが現代に戻ってくると、そこは妖怪に支配された恐ろしい世界だった。うっかり過去に放置してきたヒーローマシンから抜け出した敵キャラの妖怪たちにより、人類は完全に滅ぼされていたのだ。のび太たちは歴史を元に戻すため、再び過去の中国へ向かい、本物の三蔵法師とともに妖怪軍団へ立ち向かう。

ゲストキャラクター

  • タイムマシン
    おなじみドラえもん愛用のタイムマシンなのだが、何故かこの作品のみ音声認識機能がついていてペラペラ喋る。
  • 三蔵法師
    経典を求めて天竺へ旅をする中国の僧侶。日本で三蔵と言うと女性や美青年という印象があるが、この作品では史実通りのごついおっさんになっている。
  • リンレイ
    三蔵法師に仕えてともに旅をする少年。その正体は……。
  • 牛魔王
    本作のボス。ヒーローマシンから現実世界へと抜け出した、妖怪軍団の総大将。

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関連項目

  • ドラえもん
  • 大長編ドラえもん
  • アニメ映画の一覧

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