パオラ(ファイアーエムブレム)とは (パオラネエサマとは) [単語記事]

パオラとは、『ファイアーエムブレムシリーズ』に登場するキャラクターである。緑の長髪の美女で、妹にカチュアとエストがいる。
『幻影異聞録♯FE』以降でのCVは種田梨沙。

概要

ファイアーエムブレムシリーズの第一作『暗黒竜と光の剣(FC)』、そのリメイク＋続編の『紋章の謎(SFC)』、そしてさらにそのリメイク版である『新・暗黒竜と光の剣』『新・紋章の謎(二作ともDS)』に登場する人物。『外伝(FC)』にも参戦している。
『アカネイア戦記』『幻影異聞録♯FE(WiiU)』にも味方ユニットとしては使用はできないが登場しており、登場作品数はシリーズのキャラクターの中でも意外と多い。
旧TCGや『ファイアーエムブレム０』にも彼女のカードが収録されている。

初期クラスは『幻影異聞録♯FE』を除きペガサスナイト。三人で敵を囲めば発動するトライアングルアタックを扱える元祖ペガサス三姉妹の一人で、彼女が長女にあたる。妹たちに比べ成長率はやや劣る(基本的に技と力が伸びるが、速さの伸びが悪い)が、高めのレベルで加入するため即戦力になってくれるのがポイント。正反対の性格の次女カチュアと三女エストの面倒をみている包容力のある性格として描かれることが多い。その性格から巨乳に描かれることも。

暗黒竜と光の剣

「マルスさま　はじめまして　わたしはしろきしだんのパオラともうします」

	HP	力	技	速さ	幸運	武器	守備	魔防
初期値	25	7	8	14	可変	12	9	0
成長率	70	50	80	20	10	30	30	0

14章「かなしみのだいち・グラ」で加入する。ペガサスナイトLv8で武器はぎんのつるぎとドラゴンキラー。
高い技の成長率と加入時点で即戦力になれるという点はこの時点からみられる。ひりゅうのムチを使いドラゴンナイトにする場合も魔防下落の心配はない。後日談ではまだ男の影がない。

外伝では

「アベル　かえれなくてごめんね・・・・」

	HP	力	技	速さ	幸運	守備	魔防
初期値	28	12	9	10	4	6	5
成長率	40	40	15	10	10	30	0

加入は第3章の「かいほうせんそう」。初期装備はてやり。三姉妹が揃うのが比較的早く、トライアングルアタックを積極的に使っていけるのがポイント。CC先のFナイトは魔物特効を持つので、魔物が跋扈する後半以降では姉妹揃って一軍になりやすいが、パオラ本人は他作と違い技の成長率がかなり低くなっていることに注意。
彼女の台詞からアカネイア大陸がバレンシア大陸の東側に位置することがわかる。妹達が死亡した場合の後日談はセリカとの会話形式という形をとっている。
なお、上記の台詞は妹達との台詞の取り違えから起こったものと言われているが、真相は不明。ちなみにリメイクされてもそのままだった。

紋章の謎では

「でもジュリアン　レナのことはわかるけど　あまり無理はしないでね」

	HP	力	技	速さ	幸運	守備	魔防	武器
初期値(一部)	22	7	8	13	5	7	6	12
成長率(一部)	70	50	80	20	10	30	3	30
初期値(二部)	24	10	11	16	9	9	6	12
成長率(二部)	70	50	80	20	10	20	3	30

第一部は第11章「悲しみ大地・グラ」で参戦し、同じくLv8。第二部では序盤の第3章「連れ去られた王女」でLv10で参戦する。初期装備はぎんのやり(共通)、てつのつるぎ(二部のみ）。
上述の第二部3章はまさに彼女の独壇場とも言うべき見せ場となっている。なお、特攻を無効化する「アイオテの盾」がこの章で手に入るため、彼女に持たせて良いだろう。
上級のドラゴンナイトにすると魔防が下がってしまうが、終盤はどちらにせよ下馬して「ナイト」の状態で戦うことになる。トライアングルアタックのモーションも飛行、歩行の2種類存在する。
支援はミネルバ、アベルから受け、第二部の散り際の台詞も「アベル…」となる。暗黒竜、外伝の設定を統合してしまったせいか彼女を含む三姉妹は第二部後日談では恋愛面では誰も報われない結果となった…。

新・暗黒竜と光の剣

「どうかお気に病まれませぬよう。たとえ祖国がどうなろうと、私たちが集うのはミネルバ様のもとです」

	HP	力	魔力	技	速さ	幸運	守備	魔防	武器レベル
初期値	22	7	2	8	13	５	8	6	槍B
成長率(個人+兵種)	30+30	45+10	0	50+20	0+25	10	15+10	10+20

『紋章の謎』で削除されたマップが復活し、加入が14章に戻る。暗黒竜、紋章一部同様に加入レベルはペガサスナイトLv8だが、初期装備はドラゴンランスとなっている。
兵種変更搭載の影響かトライアングルアタックのモーションは廃止されてしまった。しかし、他作のトライアングルアタックの使用者のように発動前の台詞が追加されている。DS版では射程1攻撃できる兵であればトライアングルアタック発動は可能。詳しくは当該項目参照。
後日談は紋章一部準拠でアベルが序章で囮になっていても変わらない模様。支援は新たにDS版の新キャラであるフレイが追加されているが、会話等がないためどういった関係かは不明。
上記の台詞はミネルバとの追加会話のもの。他にエストとの会話があるが、なぜかカチュアとの会話はない。加入章が同じだからだろうか？

新・紋章の謎

「クリスさん？顔が赤いようですけれど・・・？」

	HP	力	魔力	技	速さ	幸運	守備	魔防	武器レベル
初期値	24	10	2	11	16	9	9	6	槍B
成長率(個人+兵種)	40+30	50+10	10-15	75+20	5+25	20	20+10	10

『紋章の謎』第二部同様3章で加入。SFC同様加入章では大活躍だが、マニアック以上だと厳しくなってくる。加入章以降難所が多く、彼女自身優秀なユニットであることには変わりがないため育成を強く推奨するが、「アイオテの盾」の入手は13章外伝と大分後になってしまった。上級はマスタープルフでドラゴンナイトに、天空のムチでファルコンナイトになることが可能(どちらかのみで、ドラゴン⇔ファルコンへの兵種変更は不可)。
力と技が伸び速さが伸びづらい成長傾向のため、ドラゴンナイトの方が向いている。妹達や軍全体と相談といったところか。ファルコンナイトにする予定なら剣士で育成しておくと速さもカバーできる上剣の武器レベルが無駄になりにくい。

本作では拠点会話が追加され、彼女と会話があるのはミネルバ、カチュア、エスト、そして全員と会話があるマイユニット(クリス)の四人。妹達との会話はどちらも彼女の異なる「姉」としての側面を垣間見ることが出来る。上記の台詞はクリスとの会話で、肩を揉んでもらった後のクリスの反応から。おいクリスそこかわれ。ちなみに男女両方で見ることが出来る。

幻影異聞録♯FE

「あなたたちの力を見せて！」

(ネタバレのため反転)第6章「ファイアーエムブレム」の記憶の幻想領域にてファルコンナイトレベル53で登場。オグマ、ジェイガンとともに参戦。弱点は他のペガサスナイト系と同じだが、火炎属性・氷結属性・霊性属性が無効なことに注意。戦闘に勝つと力を託してくれる。マルス軍のレリーフに書かれているペガサスナイトは彼女とみて間違いないだろう。ちなみに妹のカチュア・エストは本作不参戦。

ヒーローズ

「でも…この世界で…同じくらい大切な人ができてしまいました。」

	HP	攻撃	速さ	守備	魔防	武器	補助スキル	奥義	Aスキル	Bスキル	Cスキル
ステータス	42	47	31	28	26	白騎の長剣		月虹		救援の航路	飛刃の紋章

リリース当初から参戦。兵種は剣飛行。イラストはcuboon氏。

武器は三すくみの有利不利の影響を大きくする「旭日の剣」であるため、斧、緑魔法に非常に強く、槍、青魔法に非常に弱い。後のアップデートで同じ効果を持つ専用武器「白騎の長剣」が実装された。これに特殊効果付与の錬成をすると「周囲2マス以内に飛行ユニットが2人以上いる時、全能力+3かつ自分から攻撃した時2回攻撃」というトライアングルアタックを彷彿とさせる効果がつく。
ちなみに剣を武器とするのは暗黒竜及び紋章以来(前者は普通に、後者は下馬すると使えた)。

奥義「月虹」は奥義カウント2と非常に少なく、尚且敵の守備魔防-30%で攻撃という効果のため汎用性が極めて高い。特に守備のやたら高い斧ユニット相手ならその効果を実感できるだろう。
他にもピンチの味方のもとへ移動できる「救援の行路」、周囲の味方飛行ユニットの攻撃・速さを戦闘中強化する「飛刃の紋章」を持つのでサポート能力も優秀。特に「救援の行路」は広大なマップで戦闘する大制圧戦で真価を発揮する。

弱点としては上記のトライアングルの発動条件が意外とシビアなこと、速さが平均程度であること、競合相手に速さが高く、2種類の特効をもつシーダ、2回攻撃できるエリンシア等中々優秀なユニットが揃うことか。幸いこの二人と役割がかぶることはあまりないので対緑属性に特化させて戦いたい。

レアリティは☆3,4で排出されるが、過去の投票大戦(ペガサスナイト対ドラゴンナイト)、絆英雄ミネルバ&マリア戦にて☆5でもピックアップされた。その他、エコーズ発売記念として☆3の三姉妹が無料配布されている。

上記の台詞は☆5Lv40時の会話の一部。アベルと相思相愛のエストや、マルスに一途に思いを寄せるカチュアと違い、三姉妹では彼女のみ最後まで他の男性を思わせる台詞が一切出てこない。要するにフリー。やったぜ。ちなみに、後述のエコーズとは恋愛に対する捉え方が対極にあたるため、ヒーローズからFEに入りパオラに惚れこんだプレイヤーがエコーズで痛い目を見たとかなんとか。

Echoes

「お姉さまに任せなさい！」

	HP	攻撃	技	速さ	幸運	守備	魔防
初期値	28	12	9	10	4	6	5
最大値	52	41	41	39	39	40	40
成長率	50	60	50	30	25	45	1

外伝と同様、3章「解放戦争」で仲間にできる。武器も特性もほぼ変わらず、使用感もほぼ同じ。
ただしトライアングルアタックが「戦技」扱いで100%必殺ではなくなり、追撃ができないこと、さらに大量のHPを消費するようになったため、従来のような気軽な運用は難しくなった(尤も効果は威力・命中・必殺率が大幅に上昇するというものであり、コスト相応に強力ではあるが)。
今作では拠点などでの会話から「表に出せない意中の人」がいることが仄めかされていたり、エストがそれに感付いた節を見せたりといった誤植と思われていたネタを掘り下げるような要素が追加されている。もちろん、辞世の句は変わっていない。

妹たちが「姉妹」としての会話が中心な中、「恋する女」としての会話が多め。他作に比べ精神的に幼いととれる部分もなくはない。とはいえ、支援Aにてカチュアやエストに恋愛についてそれぞれ勘付かれた時は二人をあしらう姉の余裕はあるようだ。

ちなみに使用したユニットを村人にクラスチェンジさせる「村人のフォーク」を使用した場合、トライアングルアタックは使えない。また、槍以外の武器が使用可能になるが魔法は兵種の最低限のものしか扱えない(例えば神官に転職した場合はファイアー、サンダー、リカバーのみ)。
ATK、TECが高くSPDが低い彼女が最もトライアングルアタックを使いこなせる。転職でしか扱えない強力な武器もある為、転職するかはプレイヤー次第。ただしソシアルナイトルート以外では槍で習得した戦技が使えなくなることに注意。

全体的な成長率が外伝に比べ上がったものの、RESが全女性中最も低い為、妖術師や祈祷師には注意。
レベル上げのみでは星の宝珠を使用しても32回で上げきることができない。上がるようになっただけよいかもしれないが。幸運も同様な為、この2パラメーターを上げきるため更にオーバークラスに上げるのも選択肢の一つ。

サイファ

第1弾「英雄たちの戦刃」にて3コストと1コストのカードが、第4弾「煌めき幻奏」にて2コストのカードが、第9弾「響地轟轟」にて3コストのカードが収録されている。

このうち第9弾の「漂着の姉天馬　パオラ」のスキル「退魔の翼」は敵を撃破したとき主人公以外の魔物カードを2体選び、相手のデッキトップに移動させる。支援失敗を狙えるため、「屍兵」や「屍王クロム」に対するメタになりうる。2コストのカチュアとエストがなかなか強力ではあるのだが、パオラを主人公にするとそれ専用ともいえる構築になりデッキを三姉妹で圧迫してしまうのが難点。

覚醒

本人は登場していないが、魔符として妹たちより少々遅れてDLC究極の試練編の「迷宮の追跡戦」にて登場。クラスはファルコンナイト。イラストは誉氏。

通常女性ユニットは覚えられない「カウンター」と「力の叫び」を覚えているのが特徴。そのため「〇〇の叫び」シリーズをすべて覚えられる数少ないユニット。
他に叫びシリーズを全て覚えられるユニットはルフレの娘(要「力の叫び」を父親から継承)、異界のカタリナのみである。
魔符ユニットの特徴として、戦闘中のグラフィックは髪型と髪色をアレンジしたルフレなのだが、彼女の場合は鮮やかな緑髪のデフォルトの女ルフレ。何故違和感の少ない長髪がある女ルフレ大にしなかったのかは謎。