ファイブスター物語(ファイブスターストーリーズ、The Five Star Stories, FSS)とは、永野護の漫画、及びそれを原作とした劇場用アニメである。
アニメ雑誌『月刊ニュータイプ』1986年4月号から前作『Fool For The City』の枠を引き継ぐ形で連載開始。永野は遅筆で有名であり、度重なる年単位の休載を挿みつつ現在でも連載は続いている。間違っても仕事しろと言ってはいけない。
ちなみに現在作者が制作中のアニメ映画『ゴティックメード』や前述の『Fool For The City』とは物語や世界観が一応というレベルでつながっている。
作品内容は「モーターヘッド(MH)と呼ばれる人型機動兵器をファティマと呼ばれる人工生命体と共に駆る騎士たちの争い」を主軸としている。そのため、SF作品と捉えられるかもしれないが実際には神話やオカルト的要素も多く、作者自身も「おとぎ話」であると公言している。
サンライズアニメ「重戦機エルガイム」の非公式プレストーリーを原点としており、そこに改めて肉付けしたのが本作であるためMHの一部のデザインはエルガイムのヘビーメタルのソレをリデザインしたものであったり、一部キャラクターの背景や作中の歴史の流れも、エルガイムに繋がりそうで繋がらないといった大きな特徴を持つ。
また、ファティマの纏うファティマスーツは、現在では当たり前になった、「一見一般の普段着とそうかわらないSF機能満載な服」のハシリであり、ソレが世間に蔓延した結果、今度は作中で、「あからさまにSFチックだけど、実は地に足の付いた設定のSF機能満載な服」として「プラスチックスタイルファティマスーツ」を出したり、人気が出たキャラは出さないor殺す主義等、作者のひねくれぶりも遺憾なく発揮されている。
なぜか単行本よりすでにトータルでの巻数が上回っている本作の画集を兼ねた設定資料集や、ロボット物ガレージキットの技術的限界に挑み続けるような線の多く複雑なデザインを形にした一体あたり1万円を優に超える価格のMHのガレージキットの数々は本作の名物とでも言うべきかもしれない。
ファイブスター物語の主人公アマテラスは、ジョーカー太陽星団東方、惑星デルタ・ベルンのグリース王国の王であり、かつグリース王国を含む10国で構成される帝国AKD(アマテラスキングダム)の皇帝でもある。
各国にはそれぞれの騎士団(ここでの騎士とは作中太古の遺伝子改造によって生まれた人間兵器の末裔のこと)があるが、アマテラスはそれとは別に個人資産(おこづかい)を使って個人騎士団を組織している。この個人騎士団をミラージュ騎士団と呼ぶ。
ミラージュ騎士団は右翼大隊(オレンジライト)と左翼大隊(グリーンレフト)で構成される。
ただし、団員№A(アマテラス本人)と№1(剣聖デイモス・ハイアラキ、のちに剣聖ダグラス・カイエンが襲名)は、オレンジライトとグリーンレフトに共通である。
ちなみに、ニコニコ動画でオレンジライトとグリーンレフトの名前が出る場合、一般的に初音ミクMMDモデルのことを指す。詳細は該当記事参照。
表に出せる、あるいは元々公職に着いている人間で構成されており、この世界のほとんどの人間はミラージュ騎士団と言えばこのオレンジライトの面々を思い浮かべる。
表に出せない、重犯罪者、死んだことにした人、職業暗殺者、テロリスト、いたらまずい人、アマテラスじゃないと手に負えない人などで構成されており、出自が出自だけに存在そのものが隠蔽されている。
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最終更新:2025/12/11(木) 21:00
最終更新:2025/12/11(木) 21:00
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