フロントエンジン・フロントドライブ

フロントエンジン・フロントドライブは、自動車における駆動方式の一つで、前方に搭載されたエンジンで前輪のみを駆動するものである。主に実用性重視の小型車や廉価モデルに多い方式。前輪駆動やFFとも呼ばれており、対義にはRRがある。

概要

車の駆動方式には4つあり、そのうちの扱いではコスト削減の影響を最も多く採用されやすい方式である。部品点数も少なく、またエンジンからの動力を接続するまでの距離も短いため、製造工程自体がほかの駆動方式に比べて簡略化できるのも一つである。

FFが採用され始めたのは、自動車の登場とほぼ同時期だった1970年代のキョニュー…キュニョーの砲車らしいが、ここはウィキを見たほうが早い。つーか、この記事自体もウィキ見たほうが早いがね…orz　でも気にしない。

FFの特徴

文にすると面倒なので箇条書きにする

利点

• 前方にエンジンで前輪を駆動するので、4WD(AWD)程ではないが悪路にも強い。
• エンジンブレーキの恩恵を受けやすい。
• 挙動変化が少なく、直進時の安定性に優れる。
• ドライブシャフトなどの駆動部品を小さくまとめられるので、その分客室等を広く取れる。

弱点

• 加速に弱い(後述)
• コーナー旋回中にアクセルを抜くと、タックインが強く現れやすい(後述)
• ハンドルの切れ角が大きく取れない
• 前輪のタイヤ磨耗が極端に早い
• (MT限定)ミッションとシフトノブの間がワイヤーやロッドで繋がっているので、操作感覚がグニャグニャしている。

スポーツにおいて

加速の弱さ

もともと走りには向かない駆動方式ではあるが、プロペラシャフト(FR・4､AWD)やセンターデフ(4､AWD)がもともと存在しない分軽いので軽さで走れないことはない。しかし、前述したように加速に弱いので、思い切った加速というのは難しい。
全ての物体は静止しているほうが安定するため、動くと当然荷重が傾く。前進するに当たっては車体の後方に荷重がかかるので前輪は軽くなる。つまり、前輪しか駆動していないFFではこの少ない荷重で加速しなければいけないので、タイヤが路面を喰わなくなる程の力をかけると空転するしかなくなる。これをスクウォートという。

タックイン

コーナーにおいては、速度が持ったままで差し掛かると、もともとハンドルの切れ幅が狭いのに加えて、旋回中に減速すると荷重が前方にかかり、それまでアンダーステアだったものがオーバーステアになり、軽いリアがまるで弄ばれるように暴れる。
この特性をタックインといい、FFで攻める場合は必ず立ち向かわなくてはならない現象で、慣れておかないとそのうちカマを掘ることになる。

これらのせいで、FFはスポーツ嗜好者に敬遠されやすい。

走り方

加速がダメ、コーナーで曲がらない等、悪い面ばかりが目立つが、走りの最大の武器としてなりえるのはタックインで、これをうまく使い分けるとコーナーで一気に優位に立てる。また重量が前方にあるので下りでは必然的に速度がのりやすく、タックインも駆使すれば十分勝てる要素はある。

関連動画

フロントエンジン・フロントドライブに関するニコニコ動画の動画を紹介してください。

関連項目

• フロントエンジン・リアドライブ(FR)
• ４ＷＤ
• ミッドシップ
• リアエンジン・リアドライブ(RR)