ベンゼン誘導体コレクションとは、フォルテ第一居住区制作のフリーゲームである。略称は環これベンコレ。
ニコニコ自作ゲームフェス3「Cygames賞」「Xbox Live インディーズ ゲーム賞 優秀賞」受賞作品。
概要
ブラウザ上で遊べるフリーゲーム。ベンゼン誘導体のカードを集めることが目的となる。
ベンゼン誘導体とは、有機化合物のベンゼン(C6H6)を母体(出発物質)として、官能基の導入、酸化や還元、置換や脱離などを行って生成される化合物のこと。たとえば、トルエンはベンゼンの水素原子1つがメチル基(-CH3)に置換された構造をもつベンゼン誘導体の一つ。
- ガチャ - 試薬を消費して、既に所持している化合物から誘導できる化合物を取得する。試薬は時間の経過とともに回復し、完全に回復したら自動でガチャが引かれる。
- ユニット - 所持しているベンゼン誘導体の分子量が多い順に6枚、自動的にユニットとして編成される。本ゲームでは分子量が唯一のステータスとなっており、分子量が大きいほど強い。
- クエスト - スタミナを消費することでクエストが進む。ユニットの合計分子量が多いほど有利。スタミナは時間の経過とともに回復し、完全に回復したら自動でクエストが進む。
すなわち、一旦プレイを開始してしまえば、完全に放置した状態でも自動的にゲームが進行し、全クエスト完了、カードコンプリートまで進むプレイ一切不要の完全放置ゲームである。開始直後に引ける5連ガチャだけが、唯一プレイヤーがプレイできる余地と言える(もちろん、5連ガチャを引かなくてもゲームは自動で進行する)。
ちなみに、実績機能が備わっているため、実績のコンプリートというやり込み要素もある。クエストSTAGE10完了後にリセットボタンを押すことで実績以外のリセットが可能なので、何度も挑戦してコンプリートしてみるとよい。たまに思い出してリセットしてあげればいつかコンプリートできる。
2014年2月、続編として『鉱物コレクション』が公開された。こちらも完全放置ゲームであるが、収集するカードは鉱物の擬人化イラストとなっている。2014年4月1日には、さらなる続編として『自然数コレクション』が登場した。
一覧
本ゲームで入手できるベンゼン誘導体、レアリティ、分子量の一覧。ネタバレ注意。
- ベンゼンN78.11g/mol
- トルエンN92.14g/mol
- o-キシレンHN+106.17g/mol
- m-キシレンHN+106.17g/mol
- p-キシレンHN+106.17g/mol
- フタル酸HR116.13g/mol
- イソフタル酸HR116.13g/mol
- テレフタル酸HR116.13g/mol
- 無水フタル酸HN148.12g/mol
- ベンズアルデヒドN106.12g/mol
- 安息香酸N122.12g/mol
- 2,4,6-トリニトロトルエンSR227.13g/mol
- ニトロベンゼンHN123.06g/mol
- アニリン塩酸塩N129.59g/mol
- アニリンHN93.13g/mol
- アセトアニリドR135.16g/mol
- 塩化ベンゼンジアゾニウムR140.57g/mol
- クメンHN152.19g/mol
- クメンヒドロベルオキシドHN120.19g/mol
- ベンゼンスルホン酸HR158.18g/mol
- クロロベンゼンN112.56g/mol
- ナトリウムフェノキシドN116.09g/mol
- フェノールHN94.11g/mol
- 酢酸フェニルR136.15g/mol
- 2,4,6-トリブロモフェノールUR330.82g/mol
- ピクリン酸SR229.10g/mol
- サリチル酸ナトリウムR160.11g/mol
- サリチル酸R138.12g/mol
- サリチル酸メチルHR152.15g/mol
- アセチルサリチル酸SR180.16g/mol
- 無水マレイン酸N98.06g/mol
- シクロヘキサンN84.16g/mol
レアリティの高いベンゼン誘導体について参考までに解説を掲載する。
- 2,4,6-トリニトロトルエン(トリニトロトルオール)
略称はTNT。爆薬として広く知られている。
- 衝撃や摩擦に対して鈍感、金属を侵さない、毒性が少ないなど優れた特性をもち扱いやすい。
- 実際に爆発させる際は、雷管が必要となる。
- 2,4,6-トリブロモフェノール(ブロモール)
樹脂用の添加剤、防腐剤や殺菌剤として利用される物質。
- 人体には有害であり、取扱いには注意を要する。
- とくに水生生物に与える害は深刻。
- ピクリン酸(2,4,6-トリニトロフェノール)
染料として開発されたが、のちに爆発性があることが判明し、爆薬として用いられてきた物質。
- 日本海軍が1904年の日露戦争において使用した下瀬火薬の主成分。
- 1917年、ハリファックス大爆発により10,000人を超える死傷者を出したことで危険性が広く知られるようになった。
- アセチルサリチル酸(アスピリン)
消炎鎮痛剤。1897年、世界で初めて人工的に合成された医薬品。
- 副作用として胃潰瘍などがあるが、制酸剤を配合することで胃へのダメージを低減させたバファリンが市販されている。
- なお、アメリカではアセチルサリチル酸を日常的に摂取する人が多く、大量に消費されている。
実績
全10種。ネタバレとなるので取得方法は反転。
研究開始
ゲームを始める |
反復試行
リセットする |
一日経過
ゲームを始めて24時間経つ |
高速制覇
200時間以内にすべてのクエストを完了させる |
最重分子
2,4,6-トリブロモフェノールを入手する |
高速収集
400時間以内にすべての化合物を入手する |
完全制覇
すべてのクエストを完了させる |
研究報告
報告ボタンを押す(押した時点で達成) |
収集完了
すべての化合物を入手する |
効率無視
ゲーム開始直後の5連ガチャを引かない |
関連動画
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![ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。]()
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関連項目
- フリーゲーム
- ベンゼン
- トルエン
- パラジクロロベンゼン
- 無水マレイン酸
- TNT
- バファリン
- 理系ホイホイ
- ニコニコ自作ゲームフェス3
- ニコニコ自作ゲームフェス3敢闘賞&その他の賞一覧
外部リンク