ペンは剣よりも強しとは、言論は武力に勝るという意味で使われることの多い慣用句である。
「ペンは剣よりも強し」は、19世紀のエドワード・ブルワー=リットンの戯曲『リシュリュー』の一節、“The pen is mightier than the sword.”の和訳である。ただし、全文は「完全に偉大な人物の支配下ではペンは剣よりも強し」“Beneath the rule of men entirely great, The pen is mightier than the sword.”である。
本来の「権力のもとではペンは剣よりも強し」について、ペンは書類にサインすることを意味し、反旗を翻す者に対して「令状(逮捕状や死刑執行の命令書など)にサインする」と脅しているものだと解釈できる。しかし現在は、もっぱら「言論の力は武力より強い」と解釈されて用いられている。
なお、「ペンは剣よりも強し」に類似する考え方は、戯曲『リシュリュー』以前から存在する。たとえば、紀元前500年頃に、賢者アヒカルが「言葉は剣よりも強い」と言ったとされる。17世紀初頭のウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ハムレット』には、「レイピアを身に着けた多くの者がガチョウ羽のペンを恐れている」“Many wearing rapiers are afraid of goose-quills.”という一節がある。
慶應義塾のエンブレムの意匠は「ペンは剣よりも強し」が由来となっており、ペンのマークにラテン語表記“Calamvs Gladio Fortior”を取り合わせている。
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最終更新:2025/12/09(火) 01:00
最終更新:2025/12/09(火) 00:00
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