ボーイング・ファントム・レイとは (ボーイングファントムレイとは) [単語記事]

ボーイング・ファントム・レイ（Boeing Phantom Ray）とは、アメリカ合衆国のボーイングが開発中の無人戦闘航空機である。

概要

ボーイング・ファントム・レイ Boeing Phantom Ray
分類	ステルス無人戦闘航空機
製造者	ボーイング防衛宇宙安全保障
総生産数	1機（現在）
初飛行	2010年12月（予定）

ボーイング防衛宇宙安全保障（BDS）の先進テクノロジー開発部門ボーイング・ファントム・ワークスが無人空挺システム（UAS、unmanned airborn system）として独自開発中の次世代ステルス無人戦闘航空機（UCAV）。

2010年5月10日、ミズーリ州セントルイスにて機体を公式に発表。現在、実証機による初飛行が2010年12月に予定されている。

開発経歴

1999年からアメリカ空軍（USAF）協力でボーイングX-45が、2000年からアメリカ海軍（USN）協力でノースロップ・グラマンX-47が開発されており、2003年にDARPA＝国防高等研究計画局が加わってJ-UCAS（統合無人戦闘航空システム、Joint-Unmanned Combat Air System）計画として両機の開発計画が一本化されたが、2006年のQDR（四年ごとの国防計画見直し）により計画中止。

その後、2007年にノースロップ・グラマンは海軍のUCAS-D計画としてX-47Bの開発を再度開始。

2007年中旬からボーイングもX-45Cの設計と技術を活かした新型UCAV開発計画を構想し始め、2008年にプロジェクト・リブルー（Project Reblue）の名でファントム・レイ開発を実行に移した。

仕様

ファントム・レイ
乗員	0名（無人）
全長	10.97 m （36 ft）
全幅	15.24 m （50 ft）
空虚重量	3,629 kg （8,000 lb）
最大離陸重量	16,556 kg （36,500 lb）
最高速度	Mach 0.85 （1,041 km/h、647.1 mph、562.3 kn、289.2 m/s）
巡航速度	Mach 0.80 （988 km/h、614 mph、533.5 kn、272.5 m/s）
実用上昇高度	12,192 m （40,000 ft、7.58 mi）
航続距離	2,414 km （1,500 mi、1,303 nmi）
エンジン製造者	GEアビエーション
メインエンジン	ゼネラル・エレクトリックF404-GE-102D 低バイパス比ターボファンエンジン × 1基