マァムとは、「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」の登場人物である。
アニメ版の声優は冨永み~な。
ネイル村出身のアバンの使徒。16歳。
かつてアバンの仲間であった戦士ロカと僧侶レイラの間に生まれた少女で、普段は魔王軍百獣魔団のテリトリーとなっている魔の森にあるネイル村の警護を務めている。
初登場は2巻の「魔の森のマァム」でポップとの掛け合いは既にこの時から始まっている。
幼少期にアバンの教育を受けて僧侶の呪文と戦士の力を併せ持つ「僧侶戦士」となり、攻撃呪文を使用できないマァムの為にアバンが作った手製の銃「魔弾銃(まだんガン)」を卒業時に受け取っている。
動きやすさを重視した服装を好む為か作中でも比較的露出度の高い服装をする事が多く、ある種の「お色気担当」となっている節がある。しかし、男勝りとも言えるほど気の強い性格である為かそういった部分を感じさせないところがある。
ちなみに、作中最も露出度の高い服装をした事があるのは彼女ではなくレオナである。
名前の由来は英語の「mom(母親)」から。
またミナカトールに於いて判明した彼女の象徴は「慈愛」であり、その語源どおり作中でも母親の如く他のアバンの使徒を見守る事が多い。また、彼女の影響によりポップやヒュンケルは強くなったとも言え、特にポップはその影響を強く受けたキャラクターである。
余談であるが3サイズはB88、W59、H90(ポップ談)と年齢の割に豊満な身体だといえる。
大別すると2つの経歴が存在する為、分けて解説してゆく。
魔の森で迷子になっていた少女ニーナをダイたちが助けた事が縁で知り合うが、出会った当初はポップの失言により喧嘩となりダイ達と分かれてしまう。
魔の森の異変に気付き、捜索中にライオンヘッドから逃走していたポップを発見し、ダイと合流してクロコダインを撃退する。この時ダイに対しホイミをかけたのにポップに対しては薬草を投げつけるなど臆病者が嫌いであることが判る。
彼らがネイル村に滞在中にアバンが死んだ事を知ったマァムは彼らと同行したいと思うが、村の警護の為に残ると決意する。しかし、彼女の気持ちを汲んだ母親と長老の後押しもありダイ一行に加わっている。
ロモス城に百獣魔団が総攻撃をかけた際に、アバンの敵討ちの為だとばかり思っていたマァムは臆病風に吹かれたポップを殴り飛ばして激怒しポップを見捨ててダイの援護に向かう。
その後勇気を振り絞ってクロコダインに立ち向かっていったポップを少しは見直したようでダイを援護しようと這って進もうとしたポップに初めてホイミをかけている。
ヒュンケル編において彼女はヒュンケルに何度も説得を試みるなどある母親の如き一面を見せる事がある。
そんな彼女の母性に触れた事でヒュンケルの憎しみは氷解をはじめ、最終的には改心し、火山噴火によりマグマの海となりつつあった地底魔城からダイ達を逃がしている。
フレイザード編に於いてダイを気絶させてまで反対意見を押し切って撤退を敢行するなど、マァムの行動力が発揮されている。
また、アバンを罵倒したハドラーに対して逆上し飛び出すなど一見すれば彼女らしからぬ行動に出た事もある。
ハドラーのベギラゴンにより再び窮地へ陥ってしまい、命の危機に瀕するが死んだと思われていたヒュンケルに救われ、窮地を脱している。
この時本人をよそに三角関係が形成されるのであった。
フレイザードを倒したが、レオナの生命力が尽きかけていた為に氷の戒めが解けきっておらず、何とか氷を溶かそうとするが間に合いそうにない。そこでマァムはギラが込められている魔法の弾丸にベギラマを更に込めて発射する事を提案する。
そしてレオナを救う為に竜の紋章を発動させたダイによりベギラマを込められ発射する。過負荷により魔弾銃が壊れてしまったもののレオナの救出に成功している。
魔弾銃が修理不能となり自分以上の回復呪文の使い手であるレオナの存在を見た事で今の自分の立場を考えるようになる。
マトリフの痴漢行為から跳ね除けた際に父親譲りの馬鹿力と言われたことがきっかけとなり、持ち前の力を生かそうと武道家への転職を決意、一旦パーティから離脱する事になる。
余談であるが、この際にレオナにけしかけられたポップといい雰囲気になるがこの時はいつもの喧騒で終わっている。
この頃のマァムの特徴としてはダイのサポートに回る事が多く、戦闘面では表立った活躍は少なかったという点であろうか。
また、ポップの根性を文字通り叩き直したり、憎しみの塊だったヒュンケルを更生させたりとアバンの使徒の精神面に於けるキーパーソンとなる事の方が多かったといえる。
ロモスの山奥に住んでいる拳聖ブロキーナの下で修行を積んだマァムは、腕試しにとチウと共にロモス王国開催の武術大会に参加。彼女の試合中会場に現れたポップの悪口に対してポップめがけて対戦相手を吹っ飛ばすという彼女らしい挨拶を以って再会を果たしている。
ダイがバランに勝つために覇者の剣を必要としていると聞いて親子の殺し合いに協力など出来ないと一度は棄権する事を考える。しかし、ポップとダイの考えを聞いた事で覇者の剣を獲得する事を約束する。
しかし武術大会自体が妖魔学士ザムザの策略であり、マァムをはじめとする選手達は武闘台に仕掛けられていた生体牢獄(バイオ・プリズン)へと閉じ込められてしまう。
超魔生物へと変身したザムザによりダイが倒された事を知ったマァムは急ぎ脱出を図ろうとする。しかし、並みの方法では破壊できない生体牢獄相手に苦戦する。
そこに参加者の一人であったゴーストくんのアドバイスにより武神流の奥義を使う事を決意、生体牢獄破壊に成功する。
そして命を弄ぶザムザに激怒、戦いを挑むのである。超魔生物は瞬時に傷を再生する事が可能だが、マァムの拳により破壊された身体の再生が始まらずザムザは困惑する。
これこそが生体牢獄を破壊した武神流奥義「閃華裂光拳」であった。
バーンパレスでの最終決戦に於いてハドラー親衛騎団の女王・アルビナスと1対1で対峙する形となる。アルビナスがハドラーを救おうとしていた事を知ったマァムは戦いをやめようと説得を試みるが、アルビナスには無意味であった。
そして、マァムは自分が守りたいものの為に魔甲拳の鎧化を行い、アルビナスと全力で戦う事を決意するのだった。
圧倒的な速力を誇るアルビナスの前に一方的にやられるマァムだったが、仰向けになり心臓を狙わせたところを胸部装甲を打ち砕いて破片を飛ばすという機転を利かせた攻撃を繰り出す。真っ直ぐマァムに突進を仕掛けていたアルビナスは回避行動を取る事が出来ずにまともに破片を受け弱体化。
それでも向かってくるアルビナスの心臓部分をもう一つの武神流奥義「猛虎破砕拳」で打ち貫き、アルビナスを倒したのだった。
ダイの下へ向かう途中にヒュンケルと合流。共にダイの下へと合流しようとした所へポップとシグマの戦いによる爆発を見た事でポップの事が気になるマァムは初めて自分がポップをどう見ていたかを自覚する。そして、何故ポップが強くなろうとしたかを理解する。
それを察したヒュンケルはマァムをポップの下へ行くように促し、ポップの下へと走るマァムを見送った。
「オレではおまえを幸せに出来ない・・・!」と・・・。
辛くもシグマに勝利したポップはマァムに正面きって「おまえが好きだっ!」と告白する。
そのまま走り去ろうとするポップを叱り、改めて何故マァムを好きなのかを告げたポップにマァムは大好きだと返答している。
しかし、ポップの求愛に応えられないとも答え、マァムは一緒に未来を掴みポップをちゃんと見ていきたいとポップにチャンスを求めた。
これが彼女なりの真剣な返答であった。
しかし、直後に調子に乗って羽目を外しすぎたポップのデリカシーのなさに怒ってフルボッコにしてしまう。
これもまた2人にとっては日常風景だったといえる。
復帰を果たしたアバンと合流し、白い庭(ホワイト・ガーデン)内で束の間の休息を取る事になる。その際にポップがべホマを使えるようになっているのを見たマァムは改めてポップの成長度合いの凄さを認め、自分の出番が無くなっていくのを感じるようになる。しかしマァムの表情はこの上なく優しげであった。
しかし、皮肉な事にそれが現実のものとなってしまい、それ以降本当に彼女の出番が無くなってしまうのに大して時間はかからなかった。
この頃のマァムは前衛職となった事で戦闘面において活躍する機会が増え、特にザムザ戦とアルビナス戦は彼女にとって最大の見せ場だったと言える。
しかし、それ以降は大して活躍できなかっただけでなく、ミストに身体を乗っ取られてしまうなど散々な目にあっている。
本作のエンディングではメルルと共にポップと同伴しており、地図を見ても道がわからないポップに怒っている風景が描かれている。このシーンでメルルを同伴させたのはマァムの提案だったと考えられなくもない。
ハドラーが魔王だった時代のカール騎士団長で、アバンのパーティメンバー第1号となった人物である。
無骨な人柄で「おれは女の子を一生好きにならない」などと公言していたが、結局レイラと恋仲になっている。
本編の時代には既に故人となっているが死亡した時期や死因については記述されていない。
初登場は13巻に掲載された読み切り短編「勇者アバン」。また34巻にも少しだけ登場している。マァムの鈍感さは父親に似たのかも知れない。
余談だが、現代のカール騎士団長は騎士ホルキンスという人物で作中ではバランの紋章閃で心臓を貫かれて倒されている。
押しかけでアバン一行に加わった僧侶。
経緯については不明であるがロカと恋仲にあり、アバンが凍れる時の秘法でハドラーを封印する事を提案した時には既にマァムを身篭っている状態だった。
それを察したアバンはパーティを一時解散しており、アバンとハドラーが共に時間凍結している間にマァムを出産した。
ハドラー撃破後は引退しており女手一つでマァムを育て上げている。
作中に登場するアバン一行のメンバーで唯一前線に復帰する事がなかった人物である。
「武術の神様」「拳聖」と呼ばれる高名な武道家であり、マァムの第2の師となった人物。
ひょうきんな性格の持ち主であるが実はアバンが凍れる時の秘法を用いる際のパーティメンバーの一人であり、その間にマァムが生まれた事を知っている人物でもある。
武神流の師であり、作中マァムが使用しなかった技である「土竜昇波拳」を使用した事がある…が不発している。
「おしりぴりぴり病」や「くるぶしつやつや病」など難病に冒されているらしいが毎回病名が変わっていたりと怪しい部分も存在する。
布袋を被った変装姿で登場することがあり、ロモス武術大会参加時は「ゴーストくん」、最終決戦時にはゴーストくんの布袋に毛を書き加えた「ビーストくん」として登場している。
ブロキーナの下で修行を積んでいる大ねずみ。
近隣の村で暴れまわっていた彼をブロキーナが捕獲して徹底的に鍛え上げ、邪悪な意志を退けるようになっている。
人間のカッコいい部分にだけ憧れていた為にダイ達に出会うまでは大した活躍を上げる事が出来ずにいた。しかし、ザムザ戦で「窮鼠包包拳(きゅうそくるくるけん)」を編み出したり、クロコダインから貰った「獣王の笛」を使って「獣王遊撃隊」を結成するなど彼なりに成長している事が伺える。また、ヒムを遊撃隊に加えたりするなどキーパーソンとなる事も多かった。
彼が結成した獣王遊撃隊についての詳細は個別の記事を参照のこと。
→獣王遊撃隊
先述したとおり、精神面でのキーパーソンとなる機会の多かったマァムは他の人物に影響を与える事が多く、彼女の存在により成長した人物も存在する。ここではその人物を紹介していく。
ネイル村で女らしいマァムの一面を見た事で彼女に惚れたポップであるが、彼女からの第一印象は最悪に近い状態だった。また、ロモスの宿屋で臆病風に吹かれた事でマァムに殴り飛ばされてしまう。
言ってみれば本当に根性を「叩き直された」状態だったと言える。
作中の登場人物の中でも最大の成長度合いを持つポップだが半分以上はマァムの為だったとも言える。最終決戦になるまでそれに気がつかなかったもののマァムもポップの成長度合いの凄さには感心させられていた。
それは何時しか彼に「尊敬」という感情を持つようになるが、マァムを好きだったポップにとってはあまり嬉しくない感情であった。
最終的にはマァムも彼に対して恋愛感情を意識しており、一応の形でポップの慕情は報われたといえる。
憎しみの塊であったヒュンケルであるが、彼女の説得に対して何度か心が揺らいでいる。その影響で普段女性には手を上げない主義の彼をしてマァムをぶった事がある。
また、地底魔城陥落の際には唯一マァムに対しては「さよなら」と優しい表現を用いるなど、この時からマァムに対して恋愛感情があったようにも見える。
また、マァムに対してだけは優しく接する場面も多く、マァムが鈍感でさえなければと思える部分も多数存在している。彼のマァムに対する想いはポップの元へと彼女を向かわせた際の独言に全て込められている。
リンガイア王国出身の通称「北の勇者」。
マァムとの接点は一点だけだが、それ以降自己中心的だった性格が矯正され協力的になる。その結果、最終的には正真正銘の「北の勇者」に相応しい人物へと成長している。
そのきっかけとなったのがマァムである事から彼女の影響を多少なりとも受けた人物であったといえる。
僧侶戦士という特殊な立場にあったマァムであるが、その武器もまた特殊なものとなっている。武道家に転職してからは武神流を駆使して戦っており、ブロキーナから伝授された奥義も存在する。ここではそれを列挙、紹介する。
1984年に不二家から発売されたチョコチップクッキー「カントリーマアム」と名前が被っている事からファンの間でネタにされる事がしばしばある。
ちなみにスペルまで被っていたりする。
(カントリーマアムのスペルは「COUNTRY MA'AM」に対してマァムのスペルは「Maam」となっている。)
ソフトクッキーの生地にチョコチップのアクセントが加えられて中々ナイスな味わいである。
バニラ味が代表的になっているが他にもココア味やクリスピー生地を用いたカントリーマアムCRISPYなど知られている。また、地域限定で発売されている種類も含めると10種類以上存在している。
当然ながら、カントリーマアムとマァムの関連性は全くない。
なお、カントリーマアムの「ア」は大文字である。
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最終更新:2025/12/13(土) 23:00
最終更新:2025/12/13(土) 23:00
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