モンスターストライク

『モンスターストライク』とは、iOS/Android用のゲームアプリ（協力型RPG）である。基本プレイは無料。
通称「モンスト」。
ミクシィ株式会社の開発スタジオ「XFLAG」から配信されている。

概要

2013年9月27日よりサービス開始。対応プラットフォームはiOSおよびAndroid。
2015年5月20日に世界累計での利用者数3000万人を達成しており、ミクシィ社の営業利益を飛躍的に押し上げる。そのインパクトは、App Store売上ランキング（ゲームカテゴリー）でパズドラ（パズル＆ドラゴンズ）を抜いたことよりも、半年で株価が6倍以上に急伸し、かつてリストラを断行するまに低迷していた同社の窮地を救ったことの方が大きいほどである。現在ではれっきとしたミクシィの基幹事業である。

2015年には「X FLAG」という開発スタジオを新設し新たなる舵切りをし今後はこのスタジオからの提供となることを表明した。2015年10月からWebアニメがYoutubeで公開されていた。2016年春には新章に突入することが決まっている。また、2015年12月17日にはニンテンドー3DS版が発売された。3DS版ではアニメを元にしたストーリーが展開するほか、3DS版オリジナルのモンスターも登場する。

ゲームシステム

"自機"となるモンスターを引っ張って（タップ＆スワイプ）狙いを定め、敵・仲間またはアイテムに当てることにより、攻撃や援護を行う。照準はビリヤードの要領で壁への入射角・反射角を読んで行うため、アクション性の高いRPGである。

アプリのダウンロードやプレイ料金自体は無料だが、コンティニューやスタミナの回復、プレミアムガチャを回す際などに必要なアイテム「オーブ」に対して課金が発生する。ただし、オーブは無料でもほどほどに入手可能であり、非課金勢でもゲームを楽しむことは可能である。
みもふたもない言い方をすると、ソーシャルゲームでは業界標準になりつつある、パズドラ的なフレームワークで構成されている。

ただし、モンストには4体同時に使用するが、プレイヤー１名ですべてを操る「シングルプレイ」だけでなく、ネットワーク通信で仲間を募って最大4人までが1体ずつを操作する「マルチプレイ」とが存在する。これにより、強力な仲間を引き連れて難易度の高いクエストを攻略することも可能である。さらにマルチプレイでしか選択できないクエストやマルチプレイでしか拝めないモンスターが用意されていたり、コンティニューにはマルチプレイを主催（ホスト）する側にのみオーブを課されるなど、その他にもメリットがあるため課金勢・非課金勢の双方に高い人気のある遊び方である。 

About Monster

プレイヤーは、クエストに挑む際4体（3体＋フレンド枠1体）の編成を組むことになる。

モンスターは1～6のレアリティに分類されており、数字が大きいほどモンスターは相対的に強くなる。また、「パズル＆ドラゴンズ」に代表される、デッキを組む際の「コスト」という概念が存在しないので、初心者でもレアリティ6のキャラクター4体という編成も、理論上は可能である（実際には進化に相応の負担もかかるので難しいが）。裏を返せば、プレイヤーランクよりもモンスター重視のゲームといえる。

育てたいモンスターに他のモンスターを「合成」させることで、育てたいモンスターを「強化」でき、「強化」する際に効率のよい「強化合成用モンスター（ケンチー系）」も存在する。さらに、モンスターのレベルを「極」にした上で、進化素材を組み合わせることでモンスターを「進化」することができ、一部モンスターは「進化合成」に加えて、特定モンスターを組み合わせる「神化合成」も分岐として存在する。「神化合成」したモンスターは、「副友情コンボ」として、通常一体のモンスターに対してひとつある「友情コンボ」に加えて、異なる攻撃が加わる。「進化合成」「神化合成」ともに、する前と比べてレアリティが1つ上がる。

また、2015年10月に「獣神化」が追加された。「進化」「神化」し、レベルを最大にしたモンスターに、進化素材を合成することでより強力なモンスターに生まれ変わる。2016年1月現在で適用されているのは、《アグナムート》《アグナムートｘ》《ハンターキング》《ゴッドストライク》《ワールド》《スサノオ》の6体のみである。これらのキャラは能力の追加・上乗せのできる「わくわくの実」を2つ所持でき、「ストライクショット」を2段階で発動できる。

モンスターは卵を入手することで獲得できる。クエスト中、敵からドロップして入手することができる他、クリア報酬や、クエストをすることで貯めることのできる「友情ポイント」を使う「友情ガチャ」や、「オーブ」を使う「レアガチャ」でも入手できる。「レアガチャ」では、「オーブ」を5個使用する代わりに強力なモンスターを入手することができる。「オーブ」は課金することで入手できるが、マルチプレイで初顔合わせした場合（100人まで）や、配布などで入手することもできるため、無課金プレイでも充分楽しむことができる。

モンスターは「反射タイプ」と「貫通タイプ」に大別され、通常攻撃の他に「友情コンボ」や「ストライクショット」といった攻撃方法もある。「友情コンボ」は、発動させたいモンスターに別のモンスターがぶつかることで発動する。「ストライクショット」は、一定ターン経過したタイミングで発動できる強力な技である。

属性

属性は火・水・木・光・闇の5種類ある。火は木に、水は火に、木は水に対して、1.33倍のダメージを与えることができ、かつ、0.7倍のダメージしか喰らわない。一方で、光と闇は相互的関係にある。なので、火・水・木の降臨クエストに対しては優位属性に染めてプレイするのが定石だが、光・闇の降臨クエストに対しては、対属性で染めるともろ刃の剣となる。

アビリティ

アビリティは、クエストにおいて常時的（ゲージショットを除く）に発動される能力である。例えば、「アンチ重力バリア」と名のついたアビリティを持つモンスターは、クエストにおいてモンスターの動きを遅くする「重力バリア」の効果を受けない。

加えて、一定のタイミングでモンスターを放つとアビリティが追加で発動する「ゲージショット」がある。例えば、「アンチ重力バリア」を元々有しているモンスターが、ゲージショットでのみ「木属性キラー」を発動できる場合、ゲージのタイミングに合わせてモンスターを放つことで、重力バリアの効果を受け付けないことに加え、木属性の敵に対して1.5倍のダメージを与えることができる。

しかし、「号令」系ストライクショットで味方を動かす場合、ゲージショット分のアビリティは適用されないので注意すべし。

• 回復（回復、状態以上回復、……etc.）
• ブレイカー（シールドブレイカー、ビットンブレイカー、……etc.）
• アンチ／耐性（アンチ重力バリア、アンチダメージウォール、木属性耐性、……etc.）
• キラー（妖精キラー、水属性キラー、……etc.）

弱点

降臨クエストにおいて、ボスに3点存在するポイントのことである。通常、3つの内1つのみ出現し、1ターンごとに場所がランダムで変わる。そこにヒットさせることで、約3倍のダメージを与えることができる。

また、弱点露出系の「ストライクショット」で通常1つしか出現していない弱点を、一定期間3つ同時に出現させることもできる。

ストライクショット

各モンスターが持っている必殺技である。

一定ターンが経過すると発動できるようになり、「獣神化」されたモンスターは2段階に発動できる。1段階目の4ターン後に2段階目に突入し、技の威力が上がる。

非常にバラエティに富んでおり、そのモンスターの個性や評価を左右する重要な要素である。下記に挙げるのはごく一部である。

• 乱打
• 弱点露出
• 号令／大号令
• オールアンチショット
• メテオ
• 遅延

運（ラック）

モンスト固有のシステムとして、「運」がある。

これは、モンスターが最初から有しているステータスのひとつであり、クエストで入手できるモンスターは1、ガチャで入手できるモンスターは1～5ポイント割り振られている。特定のモンスターに、同系列（主に進化前後）のモンスターを「合成」させることで、その数字を加算することができる。レアリティごとに上限が異なり、星6のモンスターは最大値の99まで貯めることができ、レベルと同様に数字ではなく「極」と表示される（運極）。

クエスト終了時、パーティーの先頭モンスター（マルチプレイ時では各プレイヤーの先頭モンスター）の運の数字が、そのまま確率となり、「ラックボーナス」が放出され、モンスターやアイテムが手に入る。運極のモンスターを連れて行くと、必ず「ラックボーナス」が手に入ることに加え、通常の1体ではなく2体入手できる。

通常、クエストで出現するモンスターを使って運極を作るのだが、しかし、星5～6のモンスターが降臨する時間は3時間と限られる上、毎日（前日に予告されるものの）ランダムで出現するため、運極モンスターを1体作るのにも、スタミナ回復のためにオーブを消費するなどかなりの労力がかかる。それゆえ、運極モンスターを所持しているかしないかで、初心者と中級者とを区別することもできる。

関連動画

Illustration

関連商品

関連項目

• ミクシィ
• XFLAG
• ソーシャルゲーム

Link

• モンスターストライク公式サイト
• モンスト攻略まとめ「モンスト家」 [ファミ通App]