モンスターハンターポータブル

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モンスターハンターポータブルとは、カプコンから2005年にPSPで発売されたハンティングアクションゲームである。

『モンスターハンター』シリーズ初の携帯機作品であり、同シリーズの爆発的人気を呼んだ。
パッケージを飾るのはリオレウス。略称は『MHP』。 

概要

モンスターハンターポータブル 基本情報 略称 MHP 対応機種 プレイステーションポータブル 発売日 2005年12月5日 発売元 カプコン ジャンル ハンティングアクション 価格 通常版:5,040円 BEST版:3,129円 対応年齢 CERO:C（15歳以上対象） その他 ワイヤレスLAN対応 アドホック・パーティー対応 ゲームソフトテンプレート

PS2で発売された『MHG』の移植作品。

ココット農場・アイルーキッチンなどの要素が新たに追加されたこと以外は基本的に原作と同じ内容であり、同時期に発売された『2』と比べると真新しさの無い内容である。オープニングムービーも『無印』『G』のものを合わせたもの。

しかし、PSPを持ち寄って協力プレイを行うという、それまでのオンラインとはまた違った協力プレイがPSPの購入層に大ウケし、売り上げを順調に伸ばした。
気づけば、58万本に終わった『MH2』の売り上げをはるかに上回る、110万本（廉価版含む）の大ヒットを記録。ニンテンドーDSに苦戦を強いられるPSP初のミリオンヒットタイトルとなった。

味を占めたカプコンは、この後、据え置き機から携帯機にシリーズの中心を移す。今作は後に記録的大ヒットを飛ばす『MHP』シリーズ、またニンテンドー3DSで展開されるナンバリングタイトルのさきがけとなった。現在、モンスターハンターシリーズは、まさに国民的タイトルの1つへと成長している。

特徴

難易度低下

『MHG』と比べ、全体的に、プレイヤーの武器の威力が上がり、モンスター側の体力・耐久力が低下した。

PSPの購入層に合わせた調整であり、このことで難易度が少なからず低下している。
続編である『MHP2』や『MHP2G』にもこの傾向があり、このことを嫌う無印・Gユーザーも多い。

ボタン変更

それまでのPS2向けタイトルでは武器を右スティックで操作していたのに対し、今作から始まるPSP向けシリーズでは、△ボタン・○ボタン・Rボタンを中心にしたボタンによる操作に変更された。

また、LRボタンがひとつずつに減ったため、これらによるカメラ回転が廃止され、代わりにアナログパッド上の方向キーで操作するようになった。

この操作体系が、PSPのいわゆる「モンハン持ち」を生み、これも後のシリーズに受け継がれていく。

新要素

基本的にはMHGの移植であるMHPだが、ただのベタ移植という訳ではない。
上述の難易度調整もそうだが、スキルポイントの仕様がMHGまでの「特定の防具の組み合わせで特定のスキルが発動」ではなく2以降の「各防具に振られているスキルポイントで発動」する仕様になっている。ただし装飾品とスロットは導入されていない。

また、MH2と連動させる事でMH2からの新モンスターであるイャンガルルガが登場し、討伐できるようになる。
これがなくてもイベントクエストでG級ガルルガと戦う事もできる…が、こちらは異様に体力が高く、ソロでの討伐には苦労するだろう。

現在の人気

基本的に、シリーズにはじめて触れようとする人が今作を買うメリットは無い。
今作に含まれる内容のほぼ全ては、携帯機なら『MHP2G』以降の作品、据え置き機なら『MH2』『MH3』に含まれているからだ。
『MH4G』などの最新作を遊んだ後では、UIもかなり未熟で不親切である。モンスターや防具やマップの種類も少ないし、水中戦やジャンプ攻撃などの新要素もなく、そもそも弓やガンランスさえ存在していない。

中古市場での値下がりも来るところまで来ており、いまや500mlのペットボトル飲料の方がまだ高い有様である（とはいえ、2015年には発売から10年を迎えることを考えると、レトロゲーに片足を突っ込んだ作品であるから当然である。いまや新品を並べている奇特な小売店は殆どないが）。 

しかし、古龍などの『MH2』以降の要素を嫌うファンの中には、敢えて本作を今なおプレイする者もいる。曰く、「雰囲気が無骨で心地よい」「屁をこく猿がいないのが良い」「ポッケ村のクリスタルよりココット村の桜」など。
2chには、本作を愛する者が集うスレがひっそりと存在している。

以降の作品との通信プレイなどは出来ないことに留意すべきだが、気が向いたら買ってやってみるのも一興である。

関連動画

関連商品

定価で買っても今なら1500円強。

関連項目

• カプコン
• モンスターハンター

モンスターハンターシリーズ
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