ロ澪とジュ律エット

ロ澪とジュ律エットとは、アニメ「けいおん!!」で桜が丘女子高等学校3年2組が文化祭に公演した劇中劇「ロミオとジュリエット」、ならびにロミオ役の秋山澪とジュリエット役の田井中律のことである。pixivでは、主に後者を指す。

概要

文化祭の演劇をメインとする第18話「主役!」第19話「ロミジュリ!」は、次の第20話「またまた文化祭!」と併せた俗に「文化祭三部作」とも呼ばれる、高い人気を博したエピソードである。クラス中でも公式となった律澪のカップリングや、見る者に強烈なインパクト与えた平沢唯の木Gなど、本編の主役である放課後ティータイムのメンバーも当然活躍する。

しかしそれ以上に躍進がめざましかったのは、桜が丘高校3年2組のけいおん!モブキャラであった。道具を作ったり、練習中に様々なリアクションを見せるクラスメイトの実に細かな描写からは、京都アニメーションスタッフの本気を感じられる。また。普通のアニメであったら、放課後ティータイムが活躍を独占する展開になりがちなところを、本番中のアクシデント見事に救った木下しずかや、真鍋和に劣らぬリーダーシップを発揮して劇を成功に導いた松本美冬、劇本番以外でもその素っ気ないクールなキャラで人気が急上昇したいちごなど、これでもかと言わんばかりに放課後ティータイム＋和以外のクラスメイトも彼女たちに劣らぬ魅力を放ち、主役に匹敵する大活躍を見せた。

第19話「ロミジュリ!」は、喜劇作家・三谷幸喜の舞台（「オケピ!」「恐れを知らぬ川上音二郎一座」など）を彷彿させる劇中劇の舞台裏で起こる群像劇が実に生き生きと描かれており、それまで中野梓の夢オチが延々と続く「残暑見舞い!」や、唯の行動を巡って賛否両論が起こった「マラソン大会!」などで微妙な評価をされていた脚本の横谷昌宏が、汚名返上どころか一気に株が急上昇した。奇しくも三谷幸喜は、NHKドラマ「川、いつか海へ」でロミオとジュリエットを劇中劇にしたドラマを作っている。キャラクターデザインの堀口悠紀子は、三谷幸喜と同様にモブキャラに至るまで設定を作るのが好きであり、彼へのオマージュが伺えるかもしれない。

最後に、このエピソードから「けいおん!!」というアニメは、あくまで桜が丘高等学校3年2組の中から放課後ティータイムの軽音部4人の活躍を中心に抜粋した物語であり、クラスメイトの数だけそれぞれ違ったドラマが存在するに違いない。けいおん!モブキャラと呼ばれる彼女たちもまた、立派な主役なのである。

キャスト

• 秋山澪（ロミオ）
• 田井中律（ジュリエット）
• 野島ちか（ロレンス）
• 中島信代（モンタギュー）
• 柴矢俊美（ジュリエットの乳母）
• 佐伯三花（パリス）
• 瀧エリ・小磯つかさ（キャピュレット家の警護兵）
• 平沢唯（木G・木H（木下しずかの代役））
• 太田潮・近田春子・佐野圭子（配役未確認）

• ※脇役は衣装から推察。潮や春子は役の重要性やリハーサルのセリフから、ティボルト・マキューシオ・ベンヴォーリオなどの役を担当したと思われる。あるいは、瀧エリと小磯つかさのいずれかがティボルト役とも考えられる。佐野圭子はリハーサルではティボルトを演じていたようだが、時代劇っぽい口調になってしまうためか、別の役に変更された模様（衣装は僧侶っぽいだが、ちかがロレンス役のため不明）。

スタッフ

• 松本美冬（演出）
• 真鍋和（制作統括）
• 琴吹紬（脚本・演出補佐）
• 佐々木曜子（下手側の舞台進行）
• 高橋風子（上手側の舞台進行）
• 島ちずる（道具類管理）
• 木下しずか（交渉担当）
• 立花姫子・砂原よしみ（木Gのコスチューム計測）
• 山中さわ子（衣装制作）
• オカルト研究会の皆さん（資料提供）
• 桜が丘高校3年2組一同（大道具・小道具制作）

 

（参考資料）主役選出選挙の得票結果

18話の主役選出投票における選挙結果は下記の通り。

選管：真鍋和

• ロミオ

	候補者氏名	得票総数	惜敗率
当選	秋山澪	18	-
次点	真鍋和	6	33.33%
	岡田春菜	5	27.78%
	立花姫子	4	22.22%
	佐藤アカネ	3	16.67%
	松本美冬	2	11.11%
	総計	38

 

• ジュリエット

	候補者氏名	得票総数	惜敗率
当選	田井中律	14	-
次点	若王子いちご	6	42.86%
	佐伯三花	5	35.71%
	桜井夏香	4	28.57%
	岡田春菜	4	28.57%
	遠藤未知子	3	21.43%
	飯田慶子	2	14.29%
	総計	38

 

関連動画

関連商品

関連コミュニティ

関連項目

• けいおん!!
• ロミオとジュリエット
• けいおん!モブキャラ
• 律澪動画
• 木G