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イチガンレフ

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一眼レフとは、カメラの構造の一種である。
ファインダーから見た光景をほぼそのままの状態で写真に撮影することができるのが最大の特徴。

概要

一眼レフカメラとは、光学ファインダーを備え、1つのレンズで撮影と構図決めの両方が可能なカメラの総称である。

一眼とはレンズが一つしか無いという意味。レフとはレフレックスの略で、カメラの内部にミラーを用い、像を反射させることでファインダーに像を送っていることを意味する。レンズを通した光景は普段はミラーを経由してファインダーへ送られているが、シャッターボタンを押した瞬間だけミラーが上がる事でフィルムまたは撮像素子に感光する。

歴史(フィルム一眼レフ)

一眼レフが作られる前のカメラは、今よく知られている「使い捨てカメラ」とほぼ同じ形状をしている(もちろん金属なので質感は全く違う)。撮影用レンズとファインダー用のレンズが別々に用意されており、どうしても同じ場所から覗くことが出来ないためファインダーから見える像と撮影される像のズレ(視差)が起きることが最大の問題だった。また、レンズを交換するとファインダーも交換する必要があった。これらの問題を一気に解決したのが一眼レフである。

ただ、歴史的には「一眼レフ以前」のカメラが正統で、ライカのあまりの完成度に日本のカメラメーカーが真っ青になり、一眼レフに注力しまくった結果、ライカをいつの間にか追い越していたというのが事実だったりする。

それからしばらく一眼レフの時代が続くのだが、ミノルタが「オートフォーカス」……つまり勝手に焦点を合わせてくれるという(当時は)とんでもない技術を使ったα-7000をリリースしてから再びカメラメーカーは真っ青になる。キヤノンはEOSシリーズという全く新しいシリーズを開始、ニコンも遅れまいとオートフォーカス対応レンズを作り始める。

そして90年代初頭、オートフォーカス一眼レフが各社とも勢揃いし、オートフォーカス時代が幕を開けた。

歴史(デジタル一眼レフ)

一方、90年代半ばにはすでにパソコンが普及しており、パソコンで表示や編集が行えるデジタルカメラの需要も高まってきた。が、開発は難航する。その理由は、「フィルムと同じサイズの撮像素子が作れない」こと。フィルムのサイズは24mm×36mmと、一見そう大きくは見えないが、シリコン的にはめちゃくちゃでかいものであった。当然、でかい撮像素子を作るためにはでかいシリコンが必要で、でかいシリコンにはお金がかかるものである。

というわけで、各社小さめの撮像素子(APS-Cサイズというもののほか、それより小さいもの・大きいものも含め色々)を採用しつつ、じわじわ開発を進めることで、21世紀に入るとフィルムと同じサイズの撮像素子を実現することが出来た。めでたしめでたし。

……ただし、今でもフィルムと同じサイズの撮像素子(フルサイズセンサー)を搭載した一眼レフカメラは高価である。

さて、デジタルカメラの登場によって、撮像素子が受けた光景をそのまま画面に投影して、画面を見ながら撮影する(これをライブビューという)ことが可能となり、一眼のカメラは一眼レフだけではなくなった。しかしライブビューでは撮像素子が見た光景を電気回路で変換し画面に表示されるまでにわずかな時間を見つけてしまう(手を素早く振っている様子をライブビュー画面で見るとわかりやすい)。そのため、スポーツ写真など素早く動く被写体を追いかける場合に遅れを生じてしまう。暗所での撮影の場合は特に処理への負担が顕著で、ライブビューの画面では非常に荒い像しか表示されなかったり、真っ暗になってしまったりする場合もある。

一眼レフは事実上、現在カメラに求められるおよその理想の形に最も近い構造であると言える。機能もほぼ全部入りであるが、ボディの小型化が困難など、いくつかの回避不可能な欠点も存在する。
以下に簡単にメリットとデメリットを挙げておく。(間違っている点、追加してほしい点がある一般会員の方は掲示板にお書きください。変更します。)

一眼レフのメリット

  • コンパクトカメラより画質が圧倒的に良い。単に画素数の問題ではなく、受光部の大きさやレンズの違いから。
  • 交換レンズが豊富にあり、すごーく広角なものからすごーく望遠なものなどいろいろな撮り方ができる。ちなみに、すごーく安いものからすごーく高いものまである。通称レンズ沼。
  • シャッターを押してから実際写真が撮られるまでのラグ(シャッタータイムラグ)が少ない。
  • 重いので安定して手ぶれが起きにくい(人による)。

etc,,, 

一眼レフのデメリット 

  • 高機能、多機能であるため高額になりやすい。(入門機でもレンズ本体合わせて数万円ぐらい)
  • 大きくて重いため、持ち運びに不便。
  • シャッター音が大きい。これはミラーを跳ね上げる構造上仕方がないのだが、音を出せない撮影に不向き。
  • シャッターが落ちている間はファインダーから像の確認が出来ない。一眼のカメラ共通の欠点である。
  • 機能を最大限に使うには、ある程度撮影の知識が要求される。(AUTOモードでもかなり綺麗には写るけどね)

etc,,,

一眼レフを始める人に

まずはヨドバシカメラなどの専門店に行って相談してみよう。少なくとも、「ぼけ」「F値」「絞り」「シャッタースピード」などの知識を仕入れておくことをオススメする。

安くてきれいに写る一眼レフもあるが、基本的にはでかくて重くて高価なほど高画質なのは否めない。とはいえ、知識あってこそのものなので、あまり高いカメラから入るのもよくないだろう。ひとまず「Kiss」や「D3200」のような入門機を買うのがいいだろう。もちろんメーカーは好みで良いから、オリンパスやペンタックスも検討の価値がある。

買ってきて何枚か撮影した後、コンパクトデジカメとの写りの違いに驚くだろう。が、しかし、「さらに高画質に」「さらに望遠に」などと思ったが最期、検索し始める……レンズ……ボディ……

そして多くの人がIYHへ身を投じ、帰ってこなかったのであった。

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関連項目

  • Nikon
  • Canon
  • OLYMPUS
  • PENTAX
  • SONY
  • Panasonic
  • デジタルカメラ

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