七里頼周とは (シチリヨリチカとは) [単語記事]

「七里頼周」（しちり・よりちか 1517 ～ 1576？）とは、下級武士から本願寺の坊官となって加賀の一向一揆を指揮し、門徒からは「加州大将」と持ち上げられたら鼻を伸ばしすぎて粗暴な振る舞いが多くなって信望を失った嫌われ者に定評のある坊主。

架空戦記界隈での愛称は「七里」と呼び捨てにされたり、「クソ坊主」と言われる他、

「しちりん」（※七里→しちりん）
「ナナリー」（※七里→ななり→ナナリー）
「松木」（※「信長の野望」革新/天下創世の顔グラが松木安太郎そっくりな為）

といった感じで、「信長の野望」革新／天下創世での斜に構えた顔グラや史実の実績から、ひねくれ者や嫌われ者、空気読めない奴として登場する事が多く、「顔が嫌いだから捕まえたら即刻打首にする」とコメントされる事も。

概要

一向門徒の下級武士の出身で、法主・顕如に大抜擢をうけて坊官となって加賀に派遣され、加賀の一向一揆勢を統率して加賀守護の富樫晴貞を討ち取り、加賀守護の富樫家を滅ぼして「農民と一向門徒の国・加賀」が誕生させた事から加賀の一向門徒より、

「加州大将」　○かしゅうのたいしょう　×カスたいしょう

と持ち上げられた為かちょっとばかり鼻を伸ばしてしまい、自分の命令なしに国人衆を討った門徒を

自分の命令もなく勝手に武士を殺したのは軍律違反

と言うジャイアンな論法から処刑してしまったりしたことから

権力をカサに着て威張り散らしている

と手の平を返される事態に陥ったりしていき、加賀土着の門徒達と大坂から派遣されてきた坊官との間に対立を生み出していったことから、バトル坊主・下間頼廉の元に七里頼周を弾劾する訴状が送りつけられる状況に陥っていった。

本願寺と織田信長の抗争が始まると、加賀の一向一揆勢や一向門徒を率いて織田信長の軍勢に対抗し、朝倉家の旧臣でもあった富田長繁を討ち取る等したものの、七里頼周の粗暴な振る舞いに辟易していた門徒との間で統率がとれなくなっていくのを見極めた織田信長により柴田勝家ら大軍が派遣されてくると、完全に統率がとれない状態に伸びた鼻を折られた七里頼周があっさり降伏した為、越前や伊勢の様な一揆に傘下した門徒の大虐殺は起こらなかった。

その後は、法主・顕如の命をうけて、一揆の拠点となｔっていた松任城主の鏑木頼信を討ったとされているが、逆に敗退して討ち取られたとも言われている。

越前担当の下間頼照といい、加賀担当の七里頼周といいい、自重していればよかったのに煩悩に負けて欲を出して失敗したところがまた・・・

※その他「七里頼周」の詳細についてはWikipediaの該当記事参照の事。