主人公(Fate/Grand Order)とは (グダーズとは) [単語記事]

主人公(Fate/Grand Order)とは、スマートフォン用RPG『Fate/Grand Order』におけるプレイヤー自身である。

概要

年齢 ... 不詳（未成年）
塩基配列 ... ヒトゲノム
霊器属性 ... 善性・中立
所属 ... 人理継続保証機関フィニス・カルデア
備考 ... 最新にして最後のマスター

Fate/Grand Orderの主人公。
人類の絶滅という形で歴史に幕を閉じる事実を変えるべく、様々な歴史上の分岐点ともいえる特異点に現れた歪みを解消し、歴史を修正する組織『人理継続保証機関カルデア』の一員。

本来は完全な「数合わせ」として呼ばれた素人だが、プロローグで起きた人類史消滅という異常事態、加えて彼(彼女)以外の全マスターが瀕死の行動不能状態に陥ったことを受け、「人類最後のマスター」として様々な時代をマシュ・キリエライト達と共に巡ることとなる。

能力・人物像

スマホゲーの特性により、好きなタイミングで男女と名称を切り替えられる。
ファンの間の通称『ぐだ男（女性時はぐだ子）』。男女まとめて『ぐだーず』とも。
これは『Fate/Grand Order（ふぇいと　ぐらんどおーだー）』や公式サポート漫画『ぐだぐだオーダー』に由来するとされている。
Fate/EXTRAシリーズの主人公「ザビ男/ザビ子/ザビーズ（岸波白野）」の系譜でもある。

身体的にも精神的にも潜在能力的にも普通の一般人にも等しい存在。
特別な出自や先天的な異能など持ち合わせておらず、そもそも魔術すら知らない一般家庭の出身である。

冬木の聖杯戦争での英霊召喚を元にカルデア前所長のマリスビリー・アニムスフィアが開発した守護英霊召喚システム『フェイト』によりサーヴァントを召喚、使役できる。システムの支援によって少し形は変わるが令呪も使用可能。
もっとも本人が魔術回路に魔力を通したことすらないド素人なので、戦闘においては専ら司令塔でありサポート役。魔術による支援も基本的にはカルデア支給の礼装に頼っている。（幕間等でサーヴァントに魔術を教わっている描写はある）

性格はいたって平凡な善人のそれだがその「平凡さ」がある意味最大の特徴で、有り体に言えば「異常に直面して普通で居続ける異常性」という型月主人公の伝統的メンタルを受け継ぐ人物。微妙に女難の相があることも共通している。
決して恐怖や挫折を知らない不屈の心を持つわけではないが、それらを正面から受け止めた上ですぐさま顔を上げるだけの度量を持つ。命の危機に晒されても、恐るべき敵に膝を屈しても、悪逆に心を苛まれても「善良で平凡な一人の人間」として物事に立ち向かい続ける精神こそ、彼(彼女)が持つ唯一最大の武器である。
超常の存在であると同時に「歴史に残る超人」の集まりであるサーヴァントに対してもその善良さが変わることはなく、どんな悪人や怪物が相手であろうと、またどんなに拒絶され嘲られようと真摯に向き合い、決して自分から見捨てようとはしない。サーヴァント一人一人に対してこのプロセスを踏み最終的には絆を育むため、殊サーヴァントの扱いや理解に関しては「世界で一番サーヴァントを知っている」と評される程。

そうして歴史上類を見ないほど多数のサーヴァント達と交流を深め、また特異点で繰り広げられる戦いを経ることで、彼(彼女)自身もまた“マスター”として一目置かれる存在へと成長していくのである。

男性主人公（ぐだ男）

デザインモチーフは『男版遠坂凛』。一人称は「俺」。
黒い乱れ気味の短髪と青に瞳を特徴とする。
英霊の契約印ともいえる令呪のマークは男女で異なり、男主人公の場合、器型の部分が二重になっている。

CVは島﨑信長（ドラマCD）。
氏もFate/Grand Orderのヘビーユーザーであり、公式放送などでのエピソードに事欠か無いほどの熱中ぶりが知られている。→回す方のノッブ　先輩最低です。

女性主人公（ぐだ子）

デザインモチーフは『性転換した衛宮士郎』。一人称は「わたし」。
橙色の頭髪の左側をシュシュで束ねている。
令呪マークは器型の部分が一重であることが男性主人公と異なる点。

男女切り替え自由ということから、シナリオはほぼ同じ。
その結果、女性扱いはほぼされず中身がオッサンともいうべき心理を持つ女性と相成った。しかも女にモテる点も継承しているためか、キマシタワーな展開を彷彿とさせるなかなかカオスなシナリオと化す。
あと微妙に男女にセリフの差分があるためか、例えばとあるサーヴァントから男性主人公よりも更に意味深なセリフを言われたりする等ある意味男性主人公よりも美味しいシナリオを堪能できる…かも？

復刻パレンタインイベントでは男性キャラからのお返しイベントが追加され、そちらでは性別差分多めだったのでやっと女性扱いされるようになった。やったね！

とあるイベントで茨木童子に酒呑童子のモノマネで脅かすシーンでは「恐ろしいほど似ている」とコメントされることから声質は悠木碧に近いのかもしれないとファンから推察されている。
（男性主人公でこのシーンをプレイすると「特徴を的確に捉えている」と言われることからモノマネとしての質は高い模様。）
また別のイベントでジャック・ザ・リッパーのモノマネをした際は「全然似ていない」とマシュに酷評された。流石に丹下桜ボイスとまではいかないようだ。

リヨぐだ子

公式サポート漫画『マンガでわかる！Fate/Grand Order』の女主人公。
作者がリヨ（ベルナール・リヨ3世）氏ということから『リヨぐだ子』と区別される。

……どうして区別されるかというと、来てそうそう所長の首をチョークする、ガチャ中毒者、女性と見るやセクハラ（特になすび色をしたキャラが好みの様子。自分も女なのに）、さらには運営に対して様々な要求をはじめる上に喧嘩を売り始めるなどというフリーダムぶり。よく通ったなこんなネーム……40話はボツがあったそうです。
色々な意味で欲望のままに振る舞うマナーの悪いプレイヤーの典型ともいうべきあまりの大暴れぶりになんだかんだ人気を獲得しており、型月が毎年はっちゃけるエイプリルフール時にはFGO内全サーヴァントのセイントグラフ（キャライラスト）がリヨ絵化（後にエイプリヨトランプとしてグッズ化）、型月のホームページもリヨ絵一色になると言う浸食を見せた。その際リヨぐだ子はソロモンのセイントグラフにてソロモンを片手ネックハンギングツリーし余裕の表情で「てごわかった」と言い放っている。もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな……

ありとあらゆる意味でカルデア内最強（最狂）の女、それがリヨぐだ子である。

2017年のFGOフェスでマシュやアルトリアと一緒にリヨぐだ子の着ぐるみが登場、以降FGO関連のリアルイベントでは着ぐるみが登場することが恒例になっている。リヨぐだ子の性格を反映してかイベント内でもやりたい放題で、初登場のイベントではあまりにも度が過ぎてスタッフに連行されてしまった。たまにイベント参加者にガチャを代わりに回して欲しいと頼まれることがあり、それに応じてガチャを回して爆死してしまったときは依頼者に土下座謝罪を行った。

そんな人類悪めいた彼女であるが、主要キャラの中で唯一声が決まっていないことを非常に気にしている節があり、声優の話が出た時などは「こんな世界、継続する意味あるのかな？いっそ焼却するのも悪くないかも」とカタストロフを仄めかしている程。やめてください。
このときはマシュにより島崎信長が担当していると誤魔化されて、当人はそれに納得していた。直後の生放送で島崎信長が実際にリヨぐだ子のお面を被って裏声っぽく演じたがあまり違和感がなかったのが怖い。
そして時は進み2018年7月、Fate/Grand Order3周年を記念して開催されたフェス内で上演された着ぐるみトークショーにてついにボイス付きで登場した。CV担当は金田朋子。声質や某バラエティ番組の影響で勘違いされやすいがその演技力には定評があり、リヨぐだ子の人類悪っぷりを見事に演じ上げている。

ちなみに同漫画内にはぐだ男も登場するのだが、こっちは男の娘サーヴァントであるアストルフォにセクハラしていた。アストルフォ以外にはショタ系サーヴァントが好みらしく、ちびっこ王国跡地で彼らが来るのを待ち構えていたことも。アストルフォやダ・ヴィンチちゃんと行動していることが多い。リヨぐだ子との関係は「プロレスごっこの練習相手」らしい。

アニメ版

2016年大晦日放送のFGOテレビアニメスペシャルでは男性主人公のビジュアルで登場。CVは島﨑信長。
新たに藤丸立香（ふじまるりつか）の名前が与えられた。

ゲーム中では描かれなかったFate世界の魔術師社会の常識に振り回されるという一般人らしい冒頭、カルデア内での事故や初陣ともいえるサーヴァント同士の戦いの中で土壇場の度胸を見せるなど、原作から違和感のない行動をして見せた。
爆発後の怪我をしたマシュに対して気丈な振る舞いを見せ、キャスター兄貴のマシュに対するボディタッチに割って入るなどマシュとの関係性が短い時間の中でしっかり描かれることとなった。

爆発事故に巻き込まれた他の47人のマスター候補の中には女性主人公によく似た容姿の女性もいたが、彼女がぐだ子だったかどうかは不明。