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| 全国のアニメ視聴・アニラジ聴取事情 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 東日本 | 北海道 | 東北 | 関東 | 甲信越 |
| 中日本 | 北陸 | 静岡県 | 東海三県 | 関西 |
| 西日本 | 山陰山陽 | 四国 | 九州七県 | 沖縄県 |
概要
この記事では沖縄県を除く九州地方7県（福岡県・佐賀県・長崎県・熊本県・大分県・宮崎県・鹿児島県）のアニメ視聴・アニラジ聴取事情について記載しています。場合によっては状況が変化することがある・・・と思います。
アニメ視聴事情
超大雑把にざっくり表すと、九州北部4県（福岡県・佐賀県・長崎県・大分県）は過剰地側で、九州南部3県（熊本県・鹿児島県・宮崎県）は過疎地側である。
その理由は北部4県が過剰地・・・というかそうと言えるのは大体福岡県のおかげであり、南部3県は地元局があまり放送しない上に福岡県からのお零れにマトモにあやかることすらできないのである。
以下から詳細に入る。
九州のアニメ放送の雄・福岡県
九州民にとっては説明不要のアニメ過剰地域であり、5系列全て揃っている。広域地域ではないので、独立テレビ局は無い。
また、五大都市圏（東京・大阪・名古屋・札幌・福岡）且つ全国の都市圏の中で4番目にアニメ放送が多い。
深夜アニメについては、九州朝日放送（KBCテレビ：テレビ朝日系列）以外のテレビ局にほぼ固定枠が存在する。中でもTVQ九州放送（TVQ：テレビ東京系列）が一番深夜アニメを放送し、その内容は所属系列で放送される作品に限らず、主に独立テレビ局向けにネットされる作品もある。その他の放送局でも1クール1～2本程度放送されている。深夜アニメのネット本数は全盛期と比べると全体的に減っているものの、毎シーズン10本以上の深夜アニメが放送されている。
このため、関東・関西から遠く離れた西の地で、県内はおろか周辺地域（※後述）にまでアニオタを量産しまくる、誠に罪作りな県である。でも、地元が舞台の「スケッチブック～full color's～」を放送しないってどういうことなの・・・。
九州一の過剰地・佐賀県
九州7県の中では、一番人口（100万人未満）も民放テレビ局（1局のみ）も少ないが、視聴可能なアニメ本数が一番多い強運地域である。
主要都市が集まる県東部は大都市を抱える修羅の国福岡県からのスピルオーバーで福岡県域局が直接受信できる（福岡県の西隣だし）。
また、佐賀市を始めとする有明海沿岸地域が、アナログ時代から福岡県域局を始めとして熊本県域局や長崎県域局をも受信出来る『電波銀座』と呼ばれている。つまり、ちゃんとした良いアンテナを複数用意すれば、九州の地上波では熊本県や長崎県でしか放送されない深夜アニメを視聴することも可能である。
アナログ時代からTVQが受信出来るにも関わらずテレ東系アニメをネットしていたり、福岡県のテレビ西日本（TNC：フジテレビ系列）があるのにデジタル時代でも県内全域への再送信を容認する同じ系列に属するサガテレビ（STS）の存在も大きい。その一例として、TNCさえ受信できればノイタミナの同一回を2日連続で観ることが可能となっていたり、ポケモンアニメを同月中に同一回を2回観ることが出来たりする。
基本的に区域外でありながら在福民放局の取材対象地域に含まれるので、事情を知らない人からしたら在福民放テレビ局は佐賀県も正式放送対象地域だと思うかもしれないが、福岡県域局の中継局はない（特例で中継局建ってるとかねーから）。あと、福岡県域局の電波が届かない地域があったら、そこはNHK佐賀・総合とNHK佐賀・EテレとSTSの3つしか受信できない。
サガテレビ（STS）がフジテレビ系列局なのは・・・？
ところで、そんな佐賀県でSTSがフジテレビ系列局になった経緯が・・・
- 福岡県域局のTNCが設立当初は北九州市に本社を構えていたこと
- 設立前からTNCとNHK熊本・総合がアナログ9chだったことによる混信でTNCを良好に受信できなかったこと
・・・であると言われている。
その結果、現在の佐賀県はケーブルテレビの再送信でもフジテレビ系列局が2局受信できる地域となった。
隠れ非過疎地・長崎県と大分県
テレビ東京系列局が無い。ノイタミナすらネットされない。当然他局がアニメをネットしようにも少ないのはご愛嬌。大分県はクロスネット局のテレビ大分（TOS：日本テレビ系列・フジテレビ系列）が含めて民放テレビ局が3つしかないし・・・。な、長崎県はちゃんと4つあるから・・・（震え声）。
しかし、実は主要都市を始めとする一部地域はケーブルテレビで在福民放テレビ局を受信出来る。中には在福民放テレビ5局全てを再送信しているケーブルテレビ局もある。（熊本県のアニオタ「解せぬ」）
- 在福民放テレビ5局全て再送信しているケーブルテレビ局
- 長崎県
- 壱岐市ケーブルテレビ、諫早ケーブルテレビジョン放送、九州テレ・コミュニケーションズ、ケーブルテレビジョン島原、対馬市CATV、西九州電設
- 大分県
- 大分ケーブルテレコム、CTBメディア、KCVコミュニケーションズ、ケーブルテレビ佐伯、中津市ケーブルネットワーク、豊後高田市ケーブルネットワーク施設
- 長崎県
- 在福民放テレビ5局の中から足りない系列だけ補っているケーブルテレビ局
- 上記以外の一部のケーブルテレビ局
こうしてみると、『実際に両県共に佐賀県よりも地上波で視聴可能な本数を上回っている地域なのでは？』と思うかもしれないが、前述の通り、各県共に全域で均等な視聴環境となってはいないことを考慮すると、佐賀県を上回ったとは言えない。長崎県の五島列島など、一部でTVQを再送信していない地区もある。
新作は放送するが過疎地・熊本県と鹿児島県
福岡県に次いで人口が多い2県であるが、それが全くアニメ放送の本数増加に活かされていないのが現状である。
各県共にテレ東以外の系列局は揃っている県域4局体制である。
政令指定都市誕生やアニメ・同人ショップ増加の因果関係皆無を証明した熊本県
それは既に静岡県が体を張って証明しているが、政令指定都市誕生前やマトモなアニメ・同人ショップがアニメイト1店しか無かった頃は熊本県ではTVQが再送信されていなかった（※地元局に許可されていないため）。
しかし、テレビ熊本（TKU：フジテレビ系列）が平日夕方にテレ東アニメを大量に時差放送していたり、熊本放送（RKKテレビ：TBSテレビ系列）が若干数の深夜アニメを放送するなど、それなりに何とかやっていた。
それから暫くして、アニメイトがリニューアルし、メロンブックスができ、らしんばんができ、熊本市が政令指定都市に移行したことで、アニメ放送事情が良い方向へ変わ・・・らなかったぁーッ！畜生めー！
寧ろ悪化している。
そして、未だに福岡県の周辺5県で唯一、TVQの再送信がされていない（＝テレビ東京系列が受信・視聴できない）のである。・・・まぁ、これからもだろうな。（白目）
それとは裏腹に、一応、在熊民放4局全て、深夜アニメの放送実績を作っていた。いや、ホントだから！
熊本県の深夜アニメ放送の要・熊本放送（RKK）
詳しくは当局の記事を読んでいただきたい。
系列の枠に囚われず色々な深夜アニメ（上級者向けアニメとか）を放送し続けて10年以上になる、知る人ぞ知る、九州の深夜アニメ事情を支えてきた一角。『らき☆すた』放送最速局の一つでもある（※他はチバテレとテレ玉）。
現在、RKKテレビの深夜アニメ枠が基本1枠であることに不満を持つ者も居るだろうが、熊本県が大都市を持たない一地方であることと、故に昔と異なり製作委員会からアニメの放送対象地域から外され続けている現状を考えると、寧ろ「深夜アニメ枠を守り続けてくれてありがとう」と感謝せざるを得ないのでは思うのだが・・・。
RKKテレビが深夜アニメの放送の灯火を守り続けてなかったら、平日夕方のテレ東アニメの時差放送を止めたTKUがノイタミナのレギュラーネット局になってたかどうかすら正直怪しいところである。
九州新幹線誕生以降少し変化が観えた鹿児島県
九州新幹線及び新幹線全線最南端である鹿児島中央駅が誕生し、熊本県を差し置いてビックカメラとソフマップができてから、鹿児島県のアニメ事情にある変化が観えた。
それは、今までひょうたん書店と手を組んでいた鹿児島テレビ（KTS：フジテレビ系列）に続いて、南日本放送（MBCテレビ：TBSテレビ系列）が2010年代に入って定期的に深夜アニメを放送するようになってきたことだ。
MBCテレビとしては今のところ1枠しかないが、これが果たして深夜アニメの固定枠になると、視聴者が確信を得られるまでになるか否か・・・？新作の放送は稀であるものの最近の人気アニメを放送することがある。
ちなみにMBCテレビが2000年代に放送した深夜アニメの本数は僅か3本であった。（参考記事）
鹿児島県の深夜アニメ放送の開拓者・ひょうたん書店
詳しくは当店の記事を読んでいただきたい。
Wikipedia記事になるぐらい全国的に有名なアニメ・同人ショップである。KTSの深夜アニメ枠のスポンサーだった頃はもの凄くバイタリティ溢れる行動で有名だった。
現在は地元局のアニメ放送のスポンサーはやっていない。KTSがノイタミナのレギュラーネット局になり、交代するような形でひょうたん書店枠は無くなったと推測されている。
当店がある鹿児島市に行くことがあるアニオタの方々は、機会があれば当店に訪れてみると良いだろう。
日本で1～2を争うアニメファンの地獄・宮崎県
お察しください。
宮崎県は民放テレビ局が2局しかないため新作深夜アニメを定期的に（ｒｙ。
福岡県域局を受信しようにも、地理的に遠すぎて・・・。隣県にTXN系列局がなく、山岳地が多い関係から県外放送局の電波がスピルオーバーしている地域もごく僅かで・・・。頼みの綱である熊本放送や鹿児島テレビのCATVによる再送信までもが、深夜アニメをほとんど放送しない地元テレビ局の猛反対のお陰で・・・。
まあ・・・要するにお察しください。（※大事なことなので二回言いました）
・・・いや、マジで。地元局はなんとしても宮崎をアニメ過疎地にしたいようである。
ちなみに、宮崎県は衛星放送の加入率が全国的に見ても高い県である。そりゃそうだろうな。
さらにもう一つ･･･。宮崎では一部の全日帯アニメを平日の15時台から放送している。・・・い、いや、まだ放送しているだけマシよ。（震え声）
デジタル時代でも安心と信頼の県内格差
宮崎県で一番、安定して地上波でアニメが多く観られるのは都城市である。県内で唯一、TBSテレビ系列のMBCテレビとフジテレビ系列のKTSもケーブルテレビが再送信される地域であるため。これはアナログ放送時代から続いている。
後は「その他のケーブルテレビ局がある地域（県庁所在地・宮崎市を含む）＞＞＞ケーブルテレビ局が無い地域」と思われる。
アナログ放送時代の宮崎県
アナログ時代は宮崎市のケーブルテレビ局が色々なコネのおかげで九州朝日放送（テレビ朝日系列）と福岡放送（日本テレビ系列）を再送信していた。そう、あの宮崎県でさえ福岡県域局を再送信していたことがあったのだ。（熊本県のアニオタ「ぐぬぬ・・・」）
しかし、地理的・文化的・経済的など・・・要は横槍的な様々な問題が浮上した結果、現在の区域外受信は鹿児島県域局の鹿児島放送（テレビ朝日系列）と鹿児島読売テレビ（日本テレビ系列）に切り替えている（宮崎市がある宮崎県南部は鹿児島県の東隣である）。現実は非情である。
なお、フジテレビ系列・日本テレビ系列・テレビ朝日系列の3系列クロスネット局でお馴染みの宮崎県域局・テレビ宮崎は、隣県のフジテレビ系列局（TKU／KTS／TOSのいずれか）の区域外受信に反対している。これはテレビ宮崎がフジテレビ系列の番組放送をメインとしているからだと言われている。じゃあ、ノイタミナやれよ。
アニラジ聴取事情
有明海の周辺4県（福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県）ではそれぞれ、有明海の他の周辺県のAMラジオ局をスピルオーバーで受信できる地域が存在するため、そこそこの番組本数のアニラジを聴取出来る。
熊本県に至っては、有明海から上天草市を跨った先にある八代海の近隣地域（八代市など）でも福岡県のAMラジオ局を受信できる。ただ、FMラジオ局のスピルオーバー受信については、有明海に接していても受信し難い地域もある。
なお、九州七県内においてradikoでは隣県のラジオは視聴出来ない。
| 九州地方・有明海周辺4県のAMラジオ局で放送されているアニラジ＜2014年現在＞ | |
|---|---|
| RKB毎日放送 （RKBラジオ） 【1278kHz】 |
|
| 九州朝日放送 （KBCラジオ） 【1413kHz】 |
|
| NBCラジオ佐賀 【1458kHz】 |
|
| 長崎放送 （NBCラジオ） 【1233kHz】 |
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| 熊本放送 （RKKラジオ） 【1197kHz】 |
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