二軍の帝王とは、主にプロ野球において、二軍の試合では大活躍するにも関わらず、一軍では結果を残せないでいる選手を指す愛称。
概要
二軍では敵なしの好成績を残しているのに、たまに一軍に上がるとさっぱり打てなかったり、別人のようにボコボコに打ちこまれたりして、結局二軍にいる期間の方が長くなる選手のこと。一軍半と二軍の中間あたりに位置する。ドラフト上位指名で入団しながら長く二軍でくすぶっている選手を指すこともある。
能力は高いがメンタルが弱かったり、守備に難があって守るポジションが無かったり、同じポジションに不動のレギュラーが居たりする場合が多い。そんな選手は、ファンからは期待と諦観を込めてこう呼ばれる。また一軍の戦力が充実しているために、そもそも昇格の機会が与えられずに帝王化する場合もある(一昔前の巨人に多い)。
もちろん、帝王を卒業して一軍レギュラーになる選手もいる。また移籍先で開花する場合もあるが、一軍の実績が全てのプロ野球の世界では、大半の選手は帝王のまま、そのうちひっそりと解雇されて消えていくことになる。
稀に、二軍でも大した実績を残しておらず、まして一軍出場など皆無に等しいにも関わらず、いつまでも解雇されることなく二軍に居座り続ける選手がいる。それらは「○○の妖精」(○○は二軍の本拠地名が入る)と呼ばれる。
主な現役選手
現役の帝王
- 竹原直隆(千葉ロッテマリーンズ)
- 角中勝也(千葉ロッテマリーンズ)
- 細谷圭(千葉ロッテマリーンズ)
- 横川史学(東北楽天ゴールデンイーグルス) ※2010年イースタンリーグ最高出塁率
- 木谷寿巳(東北楽天ゴールデンイーグルス) ※2010年イースタンリーグ最多勝
- 大廣翔治(東北楽天ゴールデンイーグルス)
- 糸数敬作(北海道日本ハムファイターズ) ※2010年イースタンリーグ最優秀防御率・最高勝率
- 山本一徳(北海道日本ハムファイターズ→千葉ロッテマリーンズ)
- 橋本健太郎(阪神タイガース→千葉ロッテマリーンズ)
- 金剛弘樹(中日ドラゴンズ)
- 新井良太(中日ドラゴンズ→阪神タイガース)
- 小斉祐輔(福岡ソフトバンクホークス) ※2010年ウエスタンリーグ首位打者・打点王
- 江川智晃(福岡ソフトバンクホークス) ※2010年ウエスタンリーグ本塁打王
- 大場翔太(福岡ソフトバンクホークス)
- 迎祐一郎(オリックスブルーウェーブ・オリックスバファローズ→広島東洋カープ)
卒業候補・卒業しかけたけど戻ってきた人たち
- 中田翔(北海道日本ハムファイターズ)
- 後藤武敏(埼玉西武ライオンズ)
- 吉本亮(福岡ソフトバンクホークス→東京ヤクルトスワローズ)
- 森岡良介(中日ドラゴンズ→東京ヤクルトスワローズ) ※2010年イースタンリーグ首位打者
卒業した人たち
- 畠山和洋(東京ヤクルトスワローズ)
- 桜井広大(阪神タイガース)
- 赤松真人(阪神タイガース→広島東洋カープ)※阪神時代
- 喜田剛(阪神タイガース→広島東洋カープ)※阪神時代
- 牛田成樹(横浜ベイスターズ)
- 山崎武司(中日ドラゴンズ→オリックスブルーウェーブ→東北楽天ゴールデンイーグルス) ※中日時代の前半
- 藤田太陽(阪神タイガース→埼玉西武ライオンズ) ※阪神時代
妖精化した人たち
代用のききにくい捕手が妖精化しやすい傾向にある。
- 鮫島秀旗(東京ヤクルトスワローズ・引退。通算14年)
- 鈴衛佑規(広島東洋カープ・引退。通算11年)
- 牧谷宇佐美(東京ヤクルトスワローズ・引退。通算11年)
- 駒居鉄平(北海道日本ハムファイターズ・引退。通算8年)
- 山本大明(東北楽天ゴールデンイーグルス。2011年で5年目)
※思い当たる選手がいたら加筆してください
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