京浜急行電鉄とは (ケイヒンキュウコウデンテツとは) [単語記事]

あんしんを羽ばたくちからに ── 京急グループ

京急グループ社紋

京急(京浜急行電鉄株式会社/東証1部：9006)とは、東京都港区に本社を持つ大手民鉄のひとつ。
東京都東南部及び神奈川県東部で鉄道事業を行っている。

京急サムネ　　京急1000形

略称は「京急」「京浜急行」「京急電鉄」。

関東の私鉄ながら関西気質を持つ会社で、あらゆる意味で他社とは異なっている。

概要

以下の路線を保有・運営している。

この他、都営浅草線、京成押上線・京成本線（本線）・東成田線、北総鉄道、芝山鉄道への直通運転を行っている。

自社の車両は真っ赤なボディの「赤い電車」がほとんどだが、
最近では「青い電車」や「銀の電車（ステンレス）」や「期間限定の旧色」も登場した。

主に日中から夜間にかけて走る「快特」は120km/h運転を行っている。これは、JR以外の日本の鉄道ではほくほく線(160km/h)、つくばエクスプレス(130km/h)に次いで3番目に速い営業運転速度である。

なお120km/h運転を行う区間は品川～横浜間（一部除く）であるが、このうち鶴見（京急鶴見）～横浜間はJR東海道線が併走する。
そのため日中は「電車バトル」と称される東海道線と京急のレースが行われている。

ニコニコ動画では主に横浜→鶴見でのバトルを撮影した動画が投稿されている。

人身事故や災害などでダイヤ乱れが発生した場合、京急では「とにかく電車を動かす」という方針を取るため行先、種別が突如変更となる通称「逝っとけダイヤ」を発動させる。この為、運転見合わせといった事態に陥ることは、ほぼ皆無と言ってもよい。

他社線でのダイヤの乱れや運転見合わせ時にありがちな運転本数激減による列車への乗客積み残しや、駅構内・ホームが収容許容一杯まで利用客であふれかえることもほとんど無い。

横浜から乗車していた「普通　品川行」が仲木戸で突然「普通　神奈川新町行」に変更される。（仲木戸は神奈川新町の一つ手前の駅）
「普通　金沢文庫行」として京急川崎に停車していた電車が突然「特急　金沢文庫行」に変更される。
「特急　京急久里浜行」が北久里浜～京急久里浜間を走行中に突然「快特　三崎口行」に変更される。 (平日午前8時にほぼ毎日発生)
金沢文庫で「特急　京急久里浜行」「快特　三崎口行」「特急　三崎口行」「快特　三崎口行」と優等列車が立て続けに到着・出発するため、待ち合わせを行っている普通列車がなかなか出発できない。

ニコニコ動画では品川で撮影された「逝っとけダイヤ」の様子が投稿されている。
文で説明するよりも動画を見たほうがその特異性を理解しやすい。

京急は、人身事故の際の復旧速度が異常に早く、１０分で復帰しても遅いとか言われることがある。乗客も人身事故の知らせを車内で聞いても『すぐに回復するだろう』と信じているのか、特に大騒ぎするような事態が少なかったりする。(ラッシュ時間除く)

このことから、京急を指して『電鉄の赤い彗星』とか、『関東の赤い彗星』とかいったネタの様な話がネット上でそれなりに見られたりする。

また、前述した高速での運転のためかなり揺れる。前後への揺れはほとんどの鉄道で経験することだが、京急の場合には横揺れが半端ではない。そのため、京急沿線で育った住民は他社路線ではほとんど揺れていないと感じる。日常的に足腰を鍛えることのできる鉄道と言っても過言ではない。