伊予灘ものがたりとは、2014年7月から土休日を中心に松山~伊予大洲・八幡浜間で運行されているJR四国の観光列車である。
四国初の本格観光列車として登場。
伊予市~伊予大洲間は予讃線の海線とも呼ばれる瀬戸内海に沿った美しい景色を楽しめる愛ある伊予灘線経由で運転される。
レトロモダンな車内では事前に予約すれば併食サービスを受けられるほか、アテンダントと地元住民の暖かいおもてなしを受けることができる。
特に地元住民の歓迎は伊予灘ものがたり号がやってくると野球なども一時中断して手を振ってくれる。
なお、全席グリーン車指定席である為、普通列車ではあるが青春18きっぷでは乗車できないので注意。
松山~伊予大洲間の朝便、大洲編。伊予大洲~松山間の昼便、双海編。松山~八幡浜間の昼便、八幡浜編。
八幡浜~松山間の道後編の上下合わせて4本運行されている。
松山・伊予大洲・八幡浜のみ。
これに加えて全便、下灘駅で運転停車し、ホームに出ることができる。
このほかに双海編では伊予長浜と伊予上灘、八幡浜編では伊予平野で運転停車中にホームへ出ることができる。
改造種車となったのはキハ47形寒冷地仕様のトップナンバー、キハ47 501とキハ47 1501。
2011年に廃車となり長らくの間、解体されずに留置されていたが、寒冷地仕様の乗り心地の良い空気バネ台車を履いていたこともあってか、車籍を復活し、多度津工場にて改造されキロ47 1401+キロ47 1402として甦った。
キハ47形では初めてのグリーン車格上げであり、1400番台は伊予にかけている。
車内は海向きのカウンター席と2人用対面席、4人用ボックス席で構成され、どの席からでも海が見えるように山側は座席が一段高く設置されている。
お洒落で落ち着くその内装はまるでホテルのロビーラウンジを思わせる。
前面スカートにはスピーカーが内蔵されており、駅到着時と出発時、徐行運転時にはミュージックホーンが流れる。
大音量のメロディーを流しながら走る姿は街宣車を連想させなくもない。
このように大規模な改造が行われいるが、エンジンは原型のDMF15HSAのままであり、少しずつ数の減ってきた独特なエンジン音を楽しむこともできる。
八幡浜側の車両であり、キハ47 501が生まれ変わったもの。
伊予灘のクライマックスである夕日をイメージした赤い塗装。
装甲写真を撮ろうとすると主にこちら側が順光になる為か、パンフレットなどでは下灘駅と合わせて、こちらの車両が登場することが多い。
様式便所と洗面所付。後に女性用便所が増設された。
松山側の車両であり、キハ47 1501が生まれ変わったもの。
太陽や柑橘類の輝きを表す黄金色に塗装されている。
上記の通り、パンフレットなどの写真ではキロ47 1401側が主に採用されており、こちらの写真は少ない(売りの一つである瀬戸内海と伊予灘ものがたり号を絡めて撮影しようとすると撮影場所の都合上、キロ47 1401が先頭になること、また運行時間的にもキロ47 1402が先頭の場合、順光で撮影できる場所が限られる為と思われる)
車端部にアテンダントが常駐するダイニングカウンターが設置されており、お土産や飲食物の購入が可能。
記念スタンプもこちらの車両に設置されている。
伊予灘ものがたりの始発駅。松山運転所が併設されており、到着列車のスピーディーな引き上げや入れ替え作業、列車の縦列停車など眺めていて楽しいが松山駅高架駅化の為、その光景が眺められる日はそう長くはない。
伊予灘ものがたり到着前には伊予灘ものがたりのテーマ曲がホームに流れ、出発時はJR四国社員とグループ会社社員が手を振って見送ってくれる。
双海編では運転停車中にドアが開きホームへ降りることができる。
犬のリセ駅長と猫のトラ副駅長に挨拶をしよう。
ふたみシーサイド公園(道の駅ふたみ)も当駅から徒歩で約6分ほどでアクセスできる。
言わずと知れた「日本一海に近い駅」実際は国道378号線が目の前を横切っているのでそんなことはない。
伊予灘ものがたりのハイライトであり、全便ともに8~10分程この駅で停車するのでゆっくり駅から絶景を楽しむことができる。
開業時からのこじんまりとした可愛らしい駅舎の前には二人で座ると体が必ずくっついてしまうV字型の“ラブラブベンチ”が設置されている。決して男同士で座ってはいけない。
なお余談ではあるが近年観光客が急増した為、下灘駅周辺での路上駐車が問題となっている。
駐車場が満車の時は隣の伊予上灘駅からほど近い“道の駅ふたみ”に車を止め、伊予上灘駅から列車で来よう。
本数は決して多くはないがホームでのんびり瀬戸内海を眺めて列車を待つのもこの駅の醍醐味だ。
なにより下灘駅の持ち主であるJR四国の収益にもなり路線維持にも繋がる。
串を通過するとすぐに青春18きっぷのポスターにも採用され、撮影地としても名高い本村橋梁に差し掛かる。速度を落としゆっくり渡るので沿線の人々に手を振ろう。
ホームの途中で伊予市と大洲市をまたぐ。
アテンダントさんが描いた特製の看板が市境に設置されており、通過駅ではあるが市境で一旦停車してくれる。
2面3線の駅だが真ん中の2番線は信号設備が撤去されており列車が入ることはない。
双海編では運転停車中にドアが開き、ホームへ降りることができる。
ここで瀬戸内海に別れを告げ、列車は伊予大洲まで肱川に沿って進む。
出発後すぐに現役では日本最古の道路架道橋「長浜大橋」を見ることができる。
かつては内子線との分岐駅であった1面1線の小さな駅。
内子線起点駅であった面影の2,3番線ホーム跡が残る。
通過駅であるが名物のたぬき駅長と地元住民がお出迎えし、ホームから手を振ってくれる。
運がよければ子たぬき駅長も見ることができるかも?
大洲編はこの駅で双海編となり折り返していく。
伊予大洲を出発してすぐに差し掛かる肱川橋梁は八幡浜編のハイライトであり、撮影地としても人気が高い。
ミュージックホーンを響かせゆっくり川を渡っていく。
山側車窓からは大洲城を望むことができる。
住宅と田んぼに囲まれた2面2線の駅。
八幡浜編では運転停車中にドアが開きホームへ出ることができる。
八幡浜編の終着駅であり到着後、道後編となって折り返していく。
伊予灘ものがたりのデザインに合わせた待合室が設置されている。
九州への玄関、八幡浜港フェリー乗り場へは車で約7分、徒歩で約23分。
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最終更新:2025/12/11(木) 03:00
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