伊藤沙恵とは (イトウサエとは) [単語記事]

伊藤沙恵（いとうさえ）とは、将棋の女流棋士である。1993年10月6日生まれ。東京都武蔵野市出身。屋敷伸之九段門下。女流棋士番号52。

棋歴

小学校5年生だった2004年に、女子としては中井広恵以来史上2人目となる小学生将棋名人戦ベスト4入りし、同年に奨励会入り。奨励会では1級まで昇級するも、初段の壁は厚く、2014年に退会して女流初段で女流棋士としてプロ入りした。

2015年、女流王座戦の予選で里見香奈の21連勝を止め、その勢いのまま初めてタイトル戦に挑戦。奨励会時代からのライバルである加藤桃子との番勝負は2勝3敗1持将棋で敗退。

2017年度はタイトル戦に4度挑戦するも、いずれも里見香奈に破れ、最後の女流名人戦では終局後に涙を見せた。同年度は勝利数・対局数で1位となり、優秀女流棋士賞を受賞。

2018年には朝日杯将棋オープン戦で小林宏、近藤正和、王座戦で所司和晴を破り3連勝。プロ棋士相手の3連勝は石橋幸緒、里見香奈に並ぶ女流棋士最多タイ記録で、史上3人目。

居飛車党で、がっつり組み合う持久戦を得意とする受け将棋。対抗系を好まず、相手が振り飛車の場合は相振り飛車にすることが多い。