冨樫仕事しろとは、ファン共通の叫びである。
冨 樫 仕 事 し ろ
何をしていないのかというと、仕事である。冨樫の仕事は関連項目参照。
「高熱出してな。連載当時。でも休めないわけよ。……なぜって?時代さね。」
「(幽白完全版7巻について)連載してた時、週に10~20時間くらいしか寝てない時だな。今の5分の1くらいだな、うんうんうんうん。」
「(読み切り「TWO SHOTS」について)中身すべて下描きなしフリーハンドです。ははは時間ねーっての。殺す気かっての。あんま腹立ってアシスタントも呼ばなかったっての。」 (幽遊白書画集の解説から抜粋)
「仕事で過労死はやだ。ポックリいくなら遊んでいるときか趣味で原稿描いてるときがいい。カラー原稿こわい。読み切りこわい。」
(冨樫本人の幽白同人誌「よしリンでポン!」から抜粋)
<連載作家の自由時間を単純に計算する公式>
A(24-a)-Ph
A=〆切までの日数(当時の冨樫の場合→原稿にかかる時間は週5日 残り2日はネーム)
a=1日の平均睡眠時間(だいたい5時間)
P=原稿の枚数(19~21P)
h=1枚の原稿を完成させるまでにかかる時間(調子によってかなり違うがだいたい4時間)したがって代入すると
5(24-5)-19×4=19時間ここから食事・風呂・トイレなど生活に必要な時間を引くと3~4時間しか残らない
(幽遊白書ジャンプコミックス5巻おまけページから抜粋)
幽遊白書の連載当初から暗黒武術会が始まるくらいまでは、なんと週に休みが睡眠のための半日で、
それ以外はほとんど仮眠だったらしい。
そしてストレス発散は寝る時間を削って行うという日が続いたようだ。(よしリンでポン!より)
しかし読み切り31ページ(TWO SHOTS)と巻頭カラーが立て続けに来たあたりで、徹夜をすると心臓に痛みが走りだすようになり、徐々にその間隔が縮まってくるようになったという。
そこで「規則正しい生活はムリにしても寝たい時にきっちり寝て描いたら
どのくらいのペースで仕事ができるだろうか」と考えて実行したところ、
今度は原稿がみるみる遅れ出して、満足のいく出来のものが描けず葛藤していたらしい。
「カラートーンは多分もう死ぬまで使わない。面倒だから。」
「エアブラシ自体がオレの性格に合わなかった。もう使うことはないだろう。」
「コピックってやっぱありがたいよね。」
「彩色の所要時間10分。けどやる気になるまで10時間。」
「マーカーでさえ塗りむらを作ってしまう作者の技術不足たるや、他の追随をみじんも許しはしない。」
「おそらく何色もパレットに出すことすら面倒だったのでは…。」
「適当なものが手元になく、結局つるっつるのケント紙に彩色してる。画材屋くらい探せ。」
「色に反抗してた、あの頃。色?色って何だよ!?的な。」
「とにかく色は嫌い。いいのかこんな事ここで言って。」
(幽遊白書画集の解説から抜粋)
このように、カラーに関してはかなりの面倒くさがり苦手意識がある様子。上のコメントは時間の無かった幽白のカラーイラストに対してのものなので、時間的に余裕のあるHUNTER×HUNTERは流石にもう少し丁寧に描いていると思われる。多分……。
画材は基本的には幽白の頃と変化しておらず、製図用インクとカブラペンを使っているが、HUNTER×HUNTERになって色に少しだけmacを使うようになったらしい。(霊界紳士録より)
一方で嫁の武内直子はカラーイラストの美しさに定評がある。「これがまたキレイで上手い」と冨樫も認めており、ハンターのカラー原稿を手伝ってもらったこともあるようだ。(HUNTER×HUNTER1巻より)
ハンターのカラーイラストがやたら綺麗な時は、もしかしたら……。
私は画力で人をひきつけたいという絵が好きな人なら誰でも少しはもっていそうな野心を極力おさえてもらっていました。新人時代、萩原一至さんの原稿を当時の担当から見せてもらったからです。正直言って、絵では絶対かなわないと思いました。しかし「できれば全部一人で描きたい。」という理想は捨てられませんでした。
幽遊白書の連載中、何回か一人で原稿を上げたことがあります。全てストレスがピークに達している時です。
理解してもらえるかわかりませんが、原稿が満足にできないことによって生じるストレスを解消する方法が「一人で原稿を上げること」なんです。
その結果その週の原稿は惨々たるものでした。背景も人物もなぐり描きです。読み切りのツーショット。鴉VS蔵馬。幽助VS仙水。幽助と雷禅が対面する回はほとんど一人で描きました。後半の2話は、あるハガキの批判の通り、落ちる寸前の半日で19枚上げたものです。プロ失格かもしれませんがそれでも自己満足してました。
すでにその時「人がどう思おうがどんなに荒れた原稿になろうが一人で描きたいもんは描きたいんだ」という気持ちを抑える理由が失くなっていたのです。
(冨樫本人の幽白同人誌「よしリンでポン!」から抜粋)
「かけ出しの頃担当さんにヘタって言われたのが悔しくってねー。それプラス昔はネームの絵に原稿の絵が全然及ばない事が多くてそれもまた悔しくて、それをバネに作画の時直しまくったのが今思えば練習になってたかな。ホラ、ネームの時のテンションが一番高いもんでしょ?イキオイがあるってゆーか」
(ヘタッピマンガ研究所R 冨樫のインタビューより抜粋)
幽白終盤からもややその傾向が見られたが、特にHUNTER×HUNTERではたまに下書きのような荒れた作画のままジャンプに載ることがあり、下書き掲載、ネーム掲載などと揶揄され批判されている。(→冨樫は二度描くの記事参照)
そのため、単行本で再び描き直す羽目になってしまってたりする。冨樫いわく「ジャンプと併せてお楽しみいただければ幸いです。」だそうだ。(HUNTER×HUNTER25巻より)
一応、最近はジャンプ掲載時も作画が一定の水準を保っており、最新巻である28巻、29巻は殆ど修正されていない。
ゴンさんの両方左足は修正するべきだったのでは
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最終更新:2025/12/14(日) 17:00
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